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時間停止能力者のためのリスクマネジメント入門
作:雛祭パペ彦



超能力者といえどもタモリと握手したいお( ^ω^)


 歴史テストの最中に、カンニング事件が起こった。
 発見したのは、クラス委員長の山川可南子だ。

「わたし見ました…ピョロ助が、神宮寺ジングウジくんの答案用紙をチラチラと盗み見ていたんです!」

 ちなみに神宮寺くんの席は、ボクの右隣だった。
 気の毒なことに、神宮寺くんは困惑の表情を浮かべていた。

「あー、ピョロ助ならやりかねないよなー(笑)」

「そうそう。いつかはこうなると思ってたのよね〜(笑)」

「だって、ピョロ助ってチョー頭悪いもんね〜(笑)」

 さんざんな言われようだけど、そもそも「ピョロ助」とは誰のことなのだろう。とても日本人の名前だとは思えない響きなのでニックネームなのかもしれない。

「おーい! 他のクラスもテスト中なんだから静かにしろ〜」

 面倒くさそうに立ち上がりながら、先生は教室内を鎮めようとしていた。
 ピョロ助という迷惑な野郎のせいで、クラス内が混乱している。ボクはよく知らないけれど、きっとロクでもない奴なのだろう。カンニングをするなんて「恥を知れ」と思った。

「先生! ピョロ助が、カンニングを他人事のように考えてます!」

 さすが山川可南子だ。テレパス――つまり他人の考えを知ることができる能力を使って、さらにピョロ助という男子生徒を追い詰めようというわけだ。
 ホント、タチが悪いったらありゃしない。

「なんだと、ピョロ助! てめぇ、もいっぺん言ってみろよ!!」

 山川可南子が、とつぜん大声で怒りはじめた。
 正義感が強いのにも限度というものがある。まるで、ヤクザだ。

「お、落ち着け、山川。とにかく、皆はテストを続けるように…ピョロ助は、オレと一緒に職員室まで来い!」

 そう言って先生は――ボクの右耳を、ひねりあげた。

「痛ッ!…イタタタタ、せ、先生!? いきなり何をするんですか!」

 まるで、カツオ(磯野サザエの弟)になったような気分だった。

「往生際が悪いぞ! このカンニング野郎が!!」

「え!? カ、カンニング?」

「ほら、さっさと歩け! この犯罪者め!!」

 そう怒鳴られながら、ボクは先生にお尻を蹴られた。

「カ、カンニングをしたのはピョロ助って奴でしょ!? なんでボクが――そ、そうだ!」

 なにが起こったかサッパリわからないボクは、カンニングの被害者である神宮寺くんに助けを求める。

「じ、神宮寺くん! 違うよね? カンニングしたのボクじゃないよね?」

 以前、神宮寺くんには消しゴムを貸してあげた事がある。だから、きっと――

「黙れよ!このクズ野郎!!」

エェェ(´д`)ェェエ












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