超能力者といえども足はしびれるお( ^ω^)
歴史のテストが始まって、およそ10分が経過した。
ボクは、先生の命令によって床の上で正座をさせられていた。
なぜ、自分ひとりだけがこのような扱いを受けなければならないのか釈然としない気分のまま、ボクは自問自答を繰り返していた。
テスト中なのにテストを受けられないとは、これいかに。
ボクは退屈だった。
「あのう、先生――暇なので、MP3プレーヤーで音楽を聴いてもいいですか?」
「いいはずあるか! テスト中なんだから静かにしろ!」
怒られてしまった。
仕方がないので、退屈しのぎに《山川可南子》について考えることにする。
実をいうと、彼女は転校生なのだ。
前に通っていた高校は、全国的に有名な名門女子校だった。
いまでも山川可南子は、そこの制服を着て登校している。白いリボンをあしらった紺色のセーラー服で、スカートの裾は膝下15センチくらいの位置にある《清楚さ》を強調するデザインの制服だった。
――テスト終了時間まで、まだ30分以上もある。もう少し続けよう。
山川可南子の容貌を言い表わすならば「お嬢さま」の一語に尽きる。
立ったり座ったり歩いたりする動作がいちいち大人びていて、思わず見とれてしまうほど美しかった。
それならば容姿も美しいかと思いきや、天は二物を与えずとはよく言ったもので、
「先生! ピョロ助が、カンニングしてます!」
とつぜん大きな声が聞こえたかと思えば、それは山川可南子の声だった。
どうやら《ピョロ助》というクラスメイトのカンニングを発見したらしい…ていうか《ピョロ助》なんて名前の奴、うちのクラスにいただろうか?
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