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時間停止能力者のためのリスクマネジメント入門
作:雛祭パペ彦



超能力者といえども「死ね」とかは傷つくお( ^ω^)


 中間テスト・1限目。英語。

 各自に配られた用紙は2枚。
 問題用紙と解答用紙だ。

 村咲先生の「はじめ」の声で、皆がいっせいに試験に取り掛かる。
 ボクは、とりあえず氏名を記入することにした。
 はじめ「朝青龍」と書いてみた。

 しっくりこない。

 やっぱり「朝青龍」は消して「チャールズ皇太子」と書いてみる

……すぐに馬鹿らしくなって本名を書き直した。
 
 英語テストの1問目を読む。

「えっと、次の英単語の意味を――」

「おい。テスト中は静かにしてくれ」

「あ、すみません。つい、声をだして問題を読みあげてしまいました」

 ボクの癖だった。マンガを読むときでも、たまに声が出てしまうのだ。
 ところで、テストの1問目なのだが、設問の文章のなかにボクが読めない漢字が含まれていた。
 仕方がないので、2問目から先にやることにする。

…………。

 漢字は読めた。でも、解けなかった。
 仕方がないので、2問目は飛ばして3問目から解くことにする。

「…………先生、難しすぎて1問たりともボクには解けません」
「ならば死んでしまえ」

 学校教師に、はっきりと「死ね」と言われてしまった。

「じゃあ先生。どうやったら楽に死ねるんでしょうか?」
「だまれ。しゃべるな。息を止めてろ」

 村咲先生の言うとおりだ。
 いまは英語のテスト中なのだ。

 とはいうものの、このままではボクは0点だ。
 0点は困る。とても困る。
 ならば、どうするか? 

――アレを使うしかない。












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