超能力者といえども指3本は無理だお( ^ω^)
アリスの家で昼食をご馳走になっていたはずのボクは、いつの間にか気を失ったらしく、次に目覚めたときにはなぜか山川可南子がそばにいた。そして、どうやらここは走行中の車内であり、一体どこへ向かって走っているのだろうか…。
「…で。なんでボクの事を誘拐したわけ? 身代金目的なの?――って、たしか山川さんの家は資産家のはずだから、そんなことする意味がないような…」
「そんなヨソヨソしい呼び方しないでっ! 可南子タン…って呼ぶって約束でしょ?」
「え!? …じ、じゃあ、ええと…可南子タン?」
「なーに? ピョロ助くん」
「…可南子タンは、なんでボクのことを誘拐したの?」
「ウフフ…。それはね――」
「うん…。それは?」
「――ピョロ助くんを…わたし好みに調教するためよ」
ち、調教!? そ、それは一体どういう風に…。
「まずは…あの穴に、指3本くらい入るようにするところから――って冗談よ…ウフフッ」
いや、ウフフッじゃないですって!……あの穴って何さ!?
「ピョロ助くんは…泥水アリスちゃんの家にいたのは覚えてるでしょ?」
「う…うん。お昼に手作りラーメンをご馳走してもらったんだ。美味しかったよ。」
そして、食後のデザートにチロルチョコを饗されたことまでは覚えている。でも…そのあとがよく思い出せなかった。
「思い出せないのは当たり前だよ。…ピョロ助くんは気絶したんだから」
「え!? 気絶? なんでボクが?」
「さあ? それはよく知らないけど。でも…わたしがピョロ助くんの制服に仕掛けた盗聴器ごしに聞いてた感じだと…なんか「ゴツン」って音してたわね。たぶん…机の角にでも頭をぶつけたんじゃないの?」
そうだったのか…って、あれ?…盗聴器って? |