超能力者といえどもフリーザ様には勝てぬお( ^ω^)
アリスの家は、うちの高校の屋上にある。入学試験トップの成績を認められたアリスは、1軒のプレハブ小屋と学費免除という特典を与えられたのだった。
「屋上なんて初めて来たよ」
ひたすら階段を上り続けたあと、ボクとアリスは屋上にたどりついた。
これからアリスの家で昼食をご馳走になるのだ。
「普通は来ないよね、屋上なんて……あ、でもUFO同好会の人は、よく来てるみたい」
アリスの言うとおり、屋上のコンクリート床のあちこちには白線で奇妙な文様が描かれていた。部員数3名で構成される《UFO同好会》は、うちの学校でも有名な怪しい集まりだった。
「UFOなんて降りて来ないと思うけど、いちおう気をつけた方がいいよ。弟さんや妹さんもいるんだし」
「フフ……ピョロ助くん、おもしろい」
あのう、ボクとしてはいちおう真面目に注意を促したつもりなのですけど――あのね、宇宙人を甘くみちゃいけないよ、アリス。たとえば、フリーザ様なんて戦闘力50万もあるんだよ! 会ったら1秒で殺されるよ!
「じゃあ、どうぞ入って。汚いところで、ごめんね」
「とんでもない。では、おじゃましまーす」
薄っぺらい造りのドアを開けると、すぐに狭い玄関があった。小さな靴が1足ずつ、きちんと揃えて並べられていた。ご両親がいないぶん、アリスが厳しくしつけているのだと思う。なんだか泣けてくる。
「――おかえり、おねえちゃん!」
最初に出てきたのは小さな女の子で、当然ながらアリスにも増してロリで幼女だった。妹と言っても、まだ小学3年生くらいの子だ。アリスは高2なのだから、ずいぶんと年齢が離れている。
「ぼく、おなかすいたよ〜……あっ」
もう1人は男の子で、どうやら泥水家の末っ子のようだ。まだ小学1〜2年生くらいなのだろうか、ボクの姿を発見すると、サッと小さなお姉さんの後ろに隠れてしまった。
「ねえ? そのひとって誰?」
アリスの妹は、初対面だというのに物怖じすることなく、ボクを指さして聞いた。
「お姉ちゃんの…その…ええと…お、お友達よ!」
「どうも、こんにちわ。お友達です」
自己紹介もそこそこにして、ボクと愉快な弟妹たちは、1部屋っきりの8畳間にあるテーブルを囲みながら、アリスのつくる昼食を心待ちにすることとなった。 |