超能力者といえども腐った羊水はお断りだお( ^ω^)
机の下に隠れたボクは、ふたたび呼吸を再開する。
すると何事もなかったように時間は動きだし、教科書やウ●コがボクの頭上で乱れ飛びはじめた。
「――やめなさい! これは命令よ!!」
通りのいい美声がクラス内に響き渡ると、クラス男子たちの手が一斉に止まる。
その声は、山川可南子が発したものだった。
「ちっ…楽しいピョロ助イジメも、今日で終わりか」
「まあ、可南子さまの命令なら仕方ないけどな」
「可南子さまに免じて、今日のところは勘弁してやろうぜ」
「そうよ、みんなお願い! ピョロ助くんをイジメないで……」
つづけて、泥水アリスが小さな声を震わせながら、クラス中に男子に向かって懇願してくれた。
「うーん、アリスちゃんがそう言うなら自重せざるを得ないか」
「そうだな。嫌われたくないしな」
「すこし涙目になってるアリスちゃん萌え〜」
こうしてボクは、どうにかウ●コまみれの危機を乗り切ることができた。山川可南子と泥水アリスに助けられた形だ。
「せいぜい感謝しなさいよね!」
山川可南子が得意気に言ってみせた……っていうか、そもそもボクをカンニング呼ばわりしたのはアナタだったような気がするんですが?
「……あ、あの。大丈夫? ケガとかしてない?」
さっそく泥水さんが、ボクに手を差し伸べてくれた。顔を真っ赤にしながら、勇気をだしてボクを救ってくれたのだ。
まさに身長130センチの天使! 慈愛にみちた幼女!
「う、うん――あ! そこに落ちてるウ●コ踏まないように気をつけないと!」
「あ、そ、そうだね……」
幸いなことに、そのウ●コは全然くさくなかった。無臭ニンニクみたいなものだろうか。
「ねえ、泥水さん」
「え!? な、なにピョロ助くん」
「その、なんていうか――今日から泥水さんのこと『アリス』って呼んでもいいかな?」
「い、いいよ……わたし、その方が嬉しいかも」
人生って何があるかわからない。
こうして、ボクと泥水アリスは付き合うことになった。
「――じゃあ、わたしのことは『可南子タン』って呼べよな! おい、わかったかピョロ助!」
「え!?」
「あと、わたしとも付き合え……っていうか隷属しろ」
「い、いえ、別に結構です……」
「今ならもれなく、わたしの運動靴にキスさせてやるよ。ありがたく思え」
ええと、そのう……。
「ほら! さっさと読者の皆さんに説明しろよ!」
えー、おほん。
というわけで、ボクと山川可南子――可南子タンも付き合うことになりました。
やったー。うれしいなー。わーい、わーい(棒読み) |