超能力者といえども台所用洗剤は飲めないお( ^ω^)
「せ、先生…ボクはカンニングなんかしてません!」
「ウソつけ! 山川が目撃したって言ってるじゃないか。クラス委員長がウソつくはずないだろ!」
この男性教師は、山川可南子のウソ証言を完全に信用しているようだった。
「その通りです、先生。わたし、はっきりと見ちゃったんです…ピョロ助が変態的な目つきで神宮寺くんの答案用紙をのぞいていたんです。たぶん同性愛者です」
山川可南子は、まさに《立て板に水》といった感じでボクに新たな疑惑を追加する。
「ちがうよ!ホモじゃないよ!」
「黙れよ、ホモ助!」
あのう、そのニックネームは勘弁してもらえないでしょうか……。
「信じてください先生!ホモじゃないんです!ボクは女の子が好きなんです!10才くらいの女の子が好きなんです!!」
「……うわっ、ロリコンだ!」
「やっぱりね。なんかそんな気がしてたのよね……」
「どのみち退学にしたほうがいいのは間違いないよな」
「っていうか、日本国から出ていけよ!」
「地球からもな」
「むしろ、火星にでも転校させればいいんじゃね?」
あれ?ボクに人権はないのかな? さんざんな言われようだった。
「――ふむ。そうだったのか」
突然、ボクの右耳から痛みが消える。
テスト監督の先生が、ひねり上げる手を離してくれたのだ。
「悪かったな、ピョロ助…先生、おまえのこと誤解してたみたいだ」
男性教師は、あわれみの表情を浮かべながら、ボクに微笑みかけてくれた。
「せ、先生…よ、ようやくわかっていただけましたか?」
どうやら日本の教育も捨てたものではないようだ。
悪魔の謀略に惑わされずに正しい判断を下すことのできる教師が、今まさにボクの目の前にいた。
「ああ、よくわかったよ…おまえはカンニングなどしていない」
「信じていただけるんですね、先生!」
神はボクを見捨てなかったのだ。
「もちろん信じるとも――ロリコンに悪事をはたらく奴などいない!これは断言できる!!」
「え!?」
思いもかけない先生の言葉に、ボクは絶句する。
「まあ聞いてくれ、ピョロ助よ。実をいうと、オレも小学生の女の子が好きでなあ〜……とくに5年生くらいの子がたまらなく――」
「――いいかげんにしてください、先生! ピョロ助くんはカンニングなんてしてません!」
ロリ教師の戯言をさえぎるようにして、ひとりの女子生徒の声が教室中に響き渡る。
それは、突然の出来事だった。
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