ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
世界に起きた嵐4
「べらべらとうるさい」
瞳孔がキュッと縦になり、耳がピンと尖った
こくたんちゃんが、殴りかかる

「そうやって、力もコントロール出来ないガキが
 憤るなよ」
ふわりと、飛んで見下ろしながら言う小竜が
くるりくるりとゆっくり頭上を巡った

「帰れ」
そう言って、小竜に向かって
水、炎、そして石がひゅんひゅんと飛んでいく
どの大きさもさっきの炎の大きさと比べられないほど小さい
これが、力の差なら子竜ちゃんたちが
勝てるわけもない
小さな竜だけど、本体はあの大きな竜だもん

「戦わないで、せめて今は!」
そう言って、手を伸ばして、ぎゅっと小竜を抱き締めた途端
じゅって音がした

熱かった、ひりひりする

「ばっ馬鹿野郎」
腕の中から、慌てた声が聞こえた
次の瞬間、熱さは引いたけど
ひりひりとするのは止まらない

「くぅ・・・」
どっと汗が出る
どくどくと脈打つ心臓の音が全身に響く

「何やってるの?!」
悲痛な叫びが聞こえるけど、私の頭の中は
どくどくという音と、痛いという事だけ

「ブロージュ!」
空に向かって、誰かが叫んだ
遠くで、グワォゥという鳴き声が聞こえる

「もう少しで来るから、少しだけ
 少しだけまってね」
はくちゃんが、手をかざしながら言う

「すまん」
そう言って、ぺろりと、頬を嘗める小竜の仕草で
私は泣いてるのを知った
痛い、痛い・・・

「また、来る、本当にすまん」
すりすりと、頬に頬ずりして、ぱさりと飛び立つ

「二度と来るな!」
吐き捨てるようにべにあかちゃんが言う

そして、入れ違うように、大きな竜の影

「なんて・・・ことですか」
ばさりと、羽で起きた風が、吹き抜けて
ブロージュさんの動揺した声が聞こえる

「姫、私の大事な・・・」
そっと抱き上げられたかと思うと
なにか温かい気配に包まれる

私の意識があるのはそこまで
あと、何があったかは知らない
予約20時ですー、ちょっと短い話ですが、話的にはしょうがないんですーお許しを・・・


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。