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「アトモスフィア」 佐藤健志 短編集 作者:佐藤 健志
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48 左利きの魔法


コンピュータが人の頭脳を凌駕するなど当分できそうもない。。量子コンピュータの可能性が唱われ始めたころから、その説はきかなくなったように思う。量子力学が人々の友人になる時は近いのかもしれないね。

って誰かが言ってた。

でも、僕は量子コンピュータを持ってる人を知っている。ごめん、違う。
量子コンピュータを備えた人を知っている、と言ったほうが正しいなあ。

コンピュータは人が作ってるってのはあたりまえだよね。人が作った機械がオートで作ったとしても、元をたどれば人だ。ここ、大事なとこね。
つまり量子コンピュータを作ってるのは人ってこと。
人があって初めてたどり着いた、物質のあり方の一つって言えるかな。

とてもとてもくだいた表現だから、僕自身ちゃんと説明できてるか不安な面はある。でも専門用語や数式を並べたってわかんないでしょ? おそらく多くの人がそーゆーの苦手だと思うし。
理系の文章はわかりにくいんだよ、という風評を覆したい気持ちもあるしね。
できるだけ平易な言葉で表現するね。

量子コンピュータは人が作る。数々の構想を経て出来上がってゆく。たくさんの頭脳の結実だといえる。ここまでオッケー?

その頭脳がたった一人であったなら? 一人きりで頭のなかで構想を積み上げることが可能だったら?
まあ、その境地に至っている人間は世界に数人だが実在する。


さて、ここでだ。
生まれながらに境地に至っている者がいる可能性について考慮することを忘れてないかな。
あらゆるコンピュータは残念ながら全てこの宇宙という枠内に存在している。
僕ら人間とコンピュータは、まあ、同じ立ち位置って感じ? それが「量子コンピュータ」って名前になっても同じ。
つまり、なんだかんだで証明できるんだけどそこは省略して、
人間≈コンピュータってことだ。同じようなものね。

量子コンピュータを頭脳に秘めて誕生する人間は、一定数いる。
統計的にはどういうわけか左利きの者に多い。
DNAが右巻きってのに由来するのかもしれないけど。

計算・分析能力において処理するには知識が少なく、封印してしまう赤ん坊がほとんどだが、稀にうまく手なづけてしまう子がいるんだ。
歴史上、何人か確認できる。でも悲しいかな、表現するには人の体では追いつくことが難しく、奇人としか認識されず生涯を終えていっているようだ。
同じ奇人でも奇跡的な人間として名を残している、または天才として伝わる数人は確実に生来の量子コンピュータ人間である。

と、同時に、この宇宙以外ともアクセスが可能だった様子が伺えるのだ。
本人は決して他人に話すことはなかったようだけど。



宇宙の始まりも、終わりも、多次元空間も全て自己の脳だけで理解していたんだ。
大したもんだよね。



人類の大多数が、意外と近くにに可能性が転がっていることを知らずにいるって現実。
うーん、それはそれでいいか。
知らないほうがいい場合って沢山あるもん。
「量子コンピュータがーッ」って大騒ぎしているのを横目でみている誰かがいるってこと。



なんでそんな話をはじめたかって? 流石に君も気づいてるでしょう?
僕、今、左手でお箸持ってることに。


さあて、お仕事に行こうかね。
今日はこの順番で。君はここに書いてある通りに振る舞って。
間違いなく成功するからね。
コンピュータがそうはじき出した。現宇宙にいる限り、この法則は守られる。答えは必ず正解なんだ。
量子コンピュータ? ああごめん、少し違うかな。答えをだしたのは


宇宙コンピュータかもしれないねぇ。



左といえば…
明日もどうぞ、お楽しみに!
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