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月花澄
作:さきと


 

茜色の空 ひとひら

水面に浮く 紅陽の輝き
変わらぬまま 沈みゆく
一つ落ちて また一つと
散り散り舞う 季節の葉

流れる淵に 今も紡ぐ無垢な心
手を差し延べ 綴る想い言の葉


暮れる空 うたかた
暗がりの道 静々と降る花弁
風に吹かれ 空へと昇る相思
煌めく月 いとしさ
今でも願う 秘そめた胸の中
繰り返した 日々の向こうで
重なり合う指 繋ぐ鼓動 忘れないようにと


心の音色 せつなさ


幾つもの夜が流れて
迷い歩く 刹那の静寂
狂おしさに灼かれた
馳せた想い
貴方が居てくれたなら
何も怖くない
何もいらない

大切な とても大切な
失いたくないものを
闇夜に漂う月だけが
知っていた


………


独り沈みゆく 孤独の痛み
ドウシテ…
残されたのは 消えぬ傷痕
タイセツナコトヲ…
ささやかに 祈りをこめた
ツタエナイノニ…
零れ落ちてく 一つの涙に
アイシテイタノニ…



亡くして初めて知る幸せの意味
声を上げ叫ぶ 「いかないで」と


美月の光 うたかた
伝えられず 過ぎ去った季節
思い出す温もり 涙が溢れて
悲涙の雫 いとしさ
ありふれた日々 もう二度と
戻らない あの時の優しき日


心の鼓動 せつなさ


水鏡映る月 ただ一つ 一つだけ願いを叶えて
もう一度だけ 貴方の声を 温もりを 笑顔を…


叶わぬ
二人の約束
最後に願う
貴方の待つ
月明かりの空へと


心の声 さよなら…


 














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