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第四十話 予想外の発見
第三者視点

 「おはようございます、ハント神父」

 「おはよう、シスターシャークティ、今日は早いな。」

 時間は早朝、まだ朝早くいつも見る登校する生徒もまだいない、
 いつもはもう少し後に来るはずのシスターシャークティが教会に来た。

 「ええ、ハント神父は去年の秋からここに来たじゃないですか、だからアレも知らないと思いまして、お誘いに来ました。朝食はまだですよね?」

 「まだだが・・・・何処に行く気だ?」

 「言ってからのお楽しみです。」

 人差し指を口の前に置く姿は、・・・・適齢を完全に誤解した行動だった。

 「どういう事ですか!」



 「ここか・・・・」

 「はい、学園祭期間中は特別価格なので。」

 二人が来たところは路面電車を使った点心屋、超包子だった。
 早朝にもかかわらず沢山の客が来ていて、中には学園祭用の着ぐるみを着た人もいる。

 「オッ!安いな。」

 「もちろん、これが売りなので。私は点心にしますが、ハント神父はどうしますか?」

 「俺もそれにしようかな、すいませーん!」

 二人は注文するために店員を呼ぶ。

 「はーいアル!おっ!シンさんじゃないアルか、ようこそアルよ!ご注文は?」

 来た店員は古菲だった、ローラーブレードを手足のように使い、シン達の机の前でキュ!っと止まる。

 「それじゃあ、点心二つで」

 「了解アル!」

 そしてシャーと古菲は路面電車に注文を伝えに行った。
 待つこと数分、二つの椀に入った点心が来た。

 「上手いな!」

 「ええ、この学園NO1の屋台ですから。」

 二人で点心に舌鼓を打っていると、ガシャーン!と幾つもの椀が落ちる音がする。
2人もそっちを見ると、ネギ達が騒いでいた。

 「あいつらか・・・・ちょっと見てくる。」

 シンはスタスタとネギ達の方に行ってしまった。

 「あっ!ハント神父!・・・もう、最近私の扱いひどくありませんか?」
 
 いえいえ、真面目キャラは貧乏くじを引くものです。

 「そうですか、・・・もう自棄です!店員さん!点心五つ追加!「え!?りょ、了解アル・・・」」



 「お前達何してるんだ?」

 「あ、シンさん、おはようや。」

 「おはようございます、実は茶々丸さんが・・」

 茶々丸はお盆を持ってしょんぼりしている。
 そこに茶々丸のエヴァとは違うもう一人の生みの親と言える葉加瀬が難しい顔をして来て。

 「茶々丸、ちょっと放課後バラしてみよっか。」

 「「「「バラすぅ!?」」」」

 「分かりました、放課後ラボに伺います。」

 「「「「あっさり承諾!?」」」」

 4人はいきなり出た単語に驚き、それをさも常識のように話す茶々丸にも驚く。

 「葉加瀬、俺も言っていいか?あ、俺の事は分かるよな?」

 「もちろん!エヴァさんから聞いてますよ、・・・・魔術の事は茶々丸のメモリーで見ちゃいました、すいません!」

 さすがに魔術の事を話さなかったエヴァだが、茶々丸のメモリーを見た葉加瀬は魔術を知ってしまっていたようだ。茶々丸もプロテクトをかけなくてすみませんと言う。

 「ばらさなかったり、手を出したりしなければいい、科学者のほとんどは研究に関しては何も見えなくなるからな、その時注意してくれればいい。」

 シンはあっさりと許す。
 エヴァなどが近くにいれば魔術をそう簡単に試したりしないだろうし、それにあの映像を見たのなら分かるだろうと判断したからだった。

「そうですか、それじゃあ茶々丸と来て下さい、待ってますから。」

「ああ。」



 そして放課後、麻帆良大学工学部前

 「なんだ、お前達も来たのか」

 東京に乱立するビルのような工学部の前で待っていたシンは、茶々丸と合流した。

 「機械は苦手なのでこの機会に勉強をと思いまして。」

 「私ら付き添いや、それにシンさんも来るっていったし」

 しかし、来たのは茶々丸だけではなくネギ達もいっしょだった。

 「それでは行きましょう。」



 「失礼します」

 「おっ!待ってたよー!」

 葉加瀬は軽く反応するが、・・・・・持ち主と違ってラボの中は軽くなかった。
 バチバチバチ!と妖しげな電極がうなり、巨大なアームと、何キロも先が見えるような目の周りを全て覆うゴーグルを付けた葉加瀬がいた。

 「おい、それやばくないか?」

 シンの指さした電極の音が大きくなる、シンはその電極から脳天気な最大主教の金髪を視た。

 そいてドカーン!と何とも平凡な爆発が起きた。

 「ケホッケホッ、ごめんごめん!ちょっと失敗しちゃった。」

 「失敗したじゃないわよ!どうするのよこの部屋!?メチャクチャじゃない!」

 外からも見えるほどの爆発だったのに、煤が付いただけという頑丈な7人は葉加瀬を睨む。

 「ハッハッハ!安心したまえ!こういう時こそ!」

 葉加瀬が「ドンと来い!」と言ったように笑うと
 バン!と扉が開く、そこから出てきたのは、ドラムの様な形をした機械、シンの腰くらい有り刹那くらいなら上に乗ることが出来そうだ。

 「へぇ~、掃除ロボ?すごいじゃん!」

 「汚れを感知して・・・凄い!どんどん汚れが、ってシンさん?どうしたんですか?」

 4人が掃除ロボに驚く中、シンだけはもっと違う、戦慄にも似た驚きが顔を占めていた。

 「葉加瀬・・・・これはどこで作られた。」

 「え?確か上の階のチームだと「ちょっと見てくる、みんなは先に帰っていい。」」

 「シンさん!?」

 木乃香の声も聞かず、シンは出ていった。



 上の階

 (アレは完全に学園都市にある物だった、普通あそこまで似る者じゃない、つまり・・・・学園都市の人間がここにいる。)

 さっきシンが見たものは学園都市全体で使われている掃除ロボだった。

 (そう言えば海原もこの学園の技術力は異常だと・・・・「探し人は見つかったかナ?シンさん」

 シンの背後から声がする、シンはゆっくりと振り向く。

 「・・・・誰だ。」

 「自己紹介がまだだったネ、私は超鈴音、れっきとしたこの世界の人間ヨ♪」

 シンに声をかけた人物はネギのクラスの生徒、超鈴音だった。
 制服の上に白衣を羽織り、不敵な顔で言う。

 「この世界の人間?まるで別世界の人間を見た事があるような言い方だな?」

 「それなら・・・・・・今現在も見てるヨ」

 ツゥ------超の首筋に一筋の紅い液体が流れる、その正体は、シンが首筋に添えた大太刀から滴る命の雫、血液だった。

 「色々と教えてもらおう。」

 「いきなり過ぎるヨ、シンさん!・・・実はシンさんに折り入って頼みがあるヨ。」

 「頼みだと?」



 「結局帰ってこなかったなシンさん、どうしたんやろ?」

 「まあいいじゃん、明日にでも聞こうよ。」

 「そうですよ、またエヴァさんの別荘にいるでしょうし。」



 この日から、シンは麻帆良から姿を消した。


今回より学祭編もとい科学編始まります。
超といったら科学だからここで出さなきゃ何時出す!と言ったように出させて頂きます。


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