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更新が遅れました。
まだこのペースが続くかも知れません
第三十八話 とある聖人の始まり
 第三者視点

 「シンさんと話しがしたくてね」

 真名は柱の影から出てきて、シンの隣に座る、しかし向いている方向は逆でお互いがどんな顔をしているか分からない。

 「・・・・・シンさん、私は昔、マギステル・マギのパートナーだったんだ。」

 シンは何も言わない。

 「しかし、彼は二年前に死んだ。・・・・・その後なんの因果かこの学園に来て、そこで貴方に出会った。そして貴方と仮契約した、何故か貴方と私で何か似たものを感じたんだ。それが・・・・・今日わかった。」

 シンの顔は分からない。
 しかし真名は続ける。

 「私も貴方も大切な人ともう会えない、だからシンさん!・・・・シンさんだけは私から離れないでくれ、私はシンさんが「真名」」

 絞り出したように紡いだ真名の言葉を、いままで何も言わず聞いていたシンが遮る。

 「それに木乃香、刹那」

 シンは振り返り、何本もある石造り柱の一本に声をかける。
 するとパジャマ姿の木乃香と刹那が少し気まずいと思ったような顔で出てきた。

 「やはり分かっていましたか」

 「だから隠れるなんて無理やって言たのに」

 二人が真名の隣に座ったのを確認したシンは話し出す。

 「俺には原罪がない。」

 「「・・・・?」」

 刹那と木乃香は頭に?を浮かべる。
 しかし、NGO団体、四階音の組み鈴の一員世界中を飛びまわっていた真名は理解できたらしい。

 「原罪・・・・知恵の実を食べたと言う罪を背負ったアダムとイブの子孫である私たちにまで引き継がれている罪、だったかい?そんなものが「存在する」」

 半信半疑な真名の言葉をシンは遮る。

 「俺は並行世界から来た・・・・・しかし、俺が居た並行世界は一つじゃない」

 「!!・・・・どういうことですか?」

 シンの言葉に驚く刹那が聞く。
 そんなこと昼間は全く言わなかったことだ。

 「見れば分かる。」

 シンを含めた4人の足元に昼間に3人をシンの記憶に誘ったのと同じ魔法陣が現れる。
 

 

 真名視点

 シンさんの記憶、
 目を開けるとただの街、特徴を全て抜き取ったような町並みだった。
 ん?高校生くらいの男性が走ってくる、本屋の袋を持っているところを見ると帰り道かな?

 「シンさん、此処はどうい「グシャァァ!」なっ!?」

 刹那がシンさんにこの夢のことを尋ねようとしたら、さっきの男性が車に轢かれた。
 胴体はひしゃげ、手足は曲がっては行けないほうに曲がっている、恐らく即死だろう。
 すぐそこで子供が泣いているところを見ると、庇った?

 「あそこで死んだ男、----は俺だった男、アイツは魔法も何もない世界で、平凡な日々を送った、特別才能があるわけでもなかった、努力家だったわけでもなかった、唯一違ったことは目の前で子供が車に轢かれそうな時、とっさに庇ったことだ。」

 シンさんだった男?どういう-----

 風景が変わった。ここは・・・・・

 「天国?」

 近衛が私が考えていたことを口にする、そう天国、ここはその言葉が最も会う場所だった。
雲の地面、そこに生えている木々、檻にいるわけでもない沢山の動物

 「ちょっと違う、ここはもう一つの並行世界、失楽園がなかった世界。」

 失楽園がなかった世界?つまり、アダムとイブが知恵の実を食べなかった世界と言うことなのか?

 「俺は何故かここに来た、そしてシン・ファナリス・ハントが生まれた。」

 雲の上にある湖の畔にシンさんは居た、湖をのぞき込んで、何か騒いでいる。
そこに女の人が来てシンさんに話しかけている、そのままシンさんを引き連れてどこかに行く。

 ギュル!
 
 風景が変わる、目の前にはギリシャにあるような神殿があった。
 そこにシンさんが入っていく。

 『ようこそ』

 神殿に入るとそこには、凄いイケメンの男性と、絶世の美女が居た。
 しかし、どこか優しい暖かいものを感じられた

 「二人はアダムとイブ、原罪がないこの世界の人は全員不老だ、だからこの若さでも俺のひいひいひい祖父と祖母だ。」

 そして3人は話をした、シンさんの口調はどこかしどろもどろとしていた。

 この後はシンさんの生活があった。
 この世界は何かと快適だったようだ、しかし天使と会っているとは・・・・

 「この世界の人生も楽しかった、しかし俺は元々違う世界の人間、何時かはばれる時が来る。」

そして場所は神殿に、しかしさっきよりずっと大きく、ずっと神々しかった、まるで中に居るモノを象徴するように。

 しかし、視界を闇が染めた。



 第三者視点

 「この後俺は我らが主、神に出会った、そして主の計らいで昼間の世界に来たんだ。」

 各々驚愕する、自分の好きな人であり、仮契約した人が神に会ったことがあると言うことに、元々信じられることではないが、あの記憶を見た3人は納得せざる得なかった。

 「神云々はいいとして、俺は原罪がない、つまり不老者なんだ。・・・・・・俺はほとんど人間とは言えない。」

 不老者、時の流れに取り残され、一つの土地にとどまることが出来ず、愛する者達には先立たれる。
その苦しみはエヴァの人生が語っている。

 シンは言った、自分の秘密を、シンはこの機会に自分のことを話すことにした、この先、仮契約を解除するのなら今がベストだと判断したから、しかし、シンの予想は外れた。

 「で?」

 「私も完全な人間ではないですが?」

 「お父様の仲間だったのにシンさんだけ若いやんか~、そんなこと察しがついたわ。」

 3人には意味がなかった。3人は一般常識を仰々しく説明されたような、今頃何か?と言ったような反応をした。

 「本国には人外がいっぱい居るんだそう言ったのはシンさんだろう?」

 「みんなを信じろと居たのはシンさんじゃないですか。」

 「でもシンさんが私たちに言ってくれたってことは、私たちを従者として認めてくれたんやろ?」

 「・・・・・・・・・ハハ、ハハハハ!そうか、そうだな、俺がお前達従者を信じなくてどうするんだよな、ありがとうな、3人とも、ちょっと疲れてたようだ。」 
 
 シンは心のもやが晴れたように笑う、昨夜からの暗さは従者達が完全に晴らした。

 (もう心配は要らないね)

 「それじゃあ私は寝るとしようかな、授業は問題なくても夜更かしは美容の敵だからね。」

 「私達もそうします」

 「そうだな、刹那はバカレンジャー予備軍だしな。」

 「う・・・・それは」

 真名の言葉に刹那が続く、そして3人は寝室に戻った。



 そして寝室への道

 「真名」

 「なんだ?バカレンジャー予備軍」

 刹那の声に、真名が楽しそうに皮肉る。

 「だからそう言うな・・・私だって仕事が・・・って!それより、お前さっきシンさんに・・・告白しようとしたな?」

 「う///・・・そ、それは、その、・・場の勢いと・・・言うか・・・」

 真名は真っ赤になり少し涙目で言う、

 ((か、かわいい!))

 その顔に二人は衝撃を受ける、ギャップの恐ろしさに・・・・

 「ま、まあ抜け駆けとは言わないが、私は負けないぞ!」

 「私もやーーー!」

 女の夜は続く。


過去編終了です。
過去編はオリジナルで、結構難しかったので矛盾していたりこれは変じゃねえのか!等とあるかも知れませんがその際はご容赦下さい。


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