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どうも北中津です。
すこし執筆が乗ってきたので出しました。
第三十五話 翌日
 刹那視点

 「それではHRを終わります、皆さん気をつけて帰って下さい。」

 「「「さようなら」」」

 あの夜からまだ半日くらいしか経っていない。
 私を含めあの夜にいた人はみんな元気がなく、真名でさえいつも以上に静かだ。

 「せっちゃん」

 「お嬢様・・・」

 お嬢様が明日菜さん達を連れて来た、恐らく内容は

 「シンさんの様子、見にいかへん?シンさん、色々抱え込んでるやろうし。」

 案の定シンさんのことだった。

 「私も行こう」

 「真名・・・・」

 帰宅の準備を終えた真名も加わる。
 彼女も知りたいことはたくさんあるだろう。先を越すなどはもう関係ない。

 「この時間帯ならシンさんはエヴァンジェリンの別荘に居るだろう、今日あの二人は休んでいたし。」

 エヴァさんと茶々丸さんは今日、休みだった。昨日あんな事があったので理由は聞かなくても分かる。

 「行きましょう。皆さん」

 私たちはエヴァンさんの別荘に向かった。



 エヴァ視点

 「ぐがあああああああああああああああああああああ!」

 私の前で一人の男が苦しんでいる。
 しかし、外傷は全くなく健康そのものだった。それでは何故目の前の男は悶え苦しんでいるのか、それは

 「マスター!シンさんの脳波が異常な数値を!これ以上は!」

 私の隣の従者が言ってくれたな
 男、シン・ファナリス・ハントは頭を抑えながら悶え苦しんでいる。
 その手には皮膚の巻物が

 「ダメだ、これはこいつが望んだことだ、それに何があっても止めるなと言っただろう。」

 しかし原典の毒素がこれほどとは、異常なスピードで魔法、いや魔術を覚えって言ったこいつがこれほど苦しむとは。今でも強いのにこれを覚えようとするこいつも異常だが。

 「シンさん!?」

 チッ、面倒くさいのが入ってきた。



 刹那視点

 私たちがエヴァンジェリンさんの家に入るとエヴァンジェリンさんも茶々丸さんも居なかった、いつもエヴァンジェリンさんが陣取っているソファーには

 「ケケケ、御主人達ナラ別荘ダゼ・・・マァ、今行クノハお前等ニハ刺激ガ強スギルカモナァ」

 刺激が強すぎる!?な、何を////・・・・・・・・ってそんなはずがない。

 「もちろん行くわよ、行こう刹那さん」

 明日菜さん・・・・あのチャチャゼロさんが刺激が強いと言ったんですよ!何があるか。

 「行こう刹那、何があるかは知らないがシンさんが居るんだ。」

 「わかっているが」

 「ケケケ、ドウナッテモ知ラネエカラナ」

 チャチャゼロさんの言葉に後ろ髪を引かれながら私たちは地下の別荘へ向かった。



 真名視点

 地下から別荘に移動した私達を出迎えたのは、あの人の悲鳴だった。

 「があああああああああああああああああああああ!」

 シンさんが頭を押さえ苦しんでいた。それをハラハラしながら見る茶々丸と静かに見ているエヴァンジェリンが居た。

 「何で止めないんですか!うわっ!?」

 刹那がシンさんに駆け寄るが何かに止められる。ワイヤー!?

 「こいつは自分の意志でやっている、それを止めるようなら、・・・・・殺すぞ?」

 「でもこっれてどう考えても普通じゃないでしょう!?」

 神楽坂がエヴァンジェリンに反論する、彼女がそう簡単に考えを変えないと思うが。

 「あああああああああ!・・・・・っ----------」

 「まずい!気絶したかっ!茶々丸!シンを運べ!」

 シンさんが糸が切れたように気絶した、

 「シンさん!」

 刹那はワイヤーを引きちぎる程の勢いで叫ぶ、シンさん・・・

 「せっちゃん!これ以上はダメや!」

 刹那の体には切り傷がどんどん増えていく、顔は自分が女という事など忘れて今ほどにクシャクシャだ。
 近衛が刹那を止める。

 そして茶々丸に担がれてシンさんは運ばれていった。
 茶々丸が一歩一歩進むたびにシンさんの腕が力無く揺れる。あのシンさんが・・・・

 「エヴァちゃん!シンさんに何したの!?」

 「私は何もしていない!むしろ見ていてくれと言われたんだ!何が起こるか分からないからと!」

 そんな事はわかる、あんなモノを見てくれなんてエヴァンジェリンくらいにしか頼めない。

 「あんなになるまで何していたんや!?」

 「昨日の海原が石板と巻物を渡しただろ!あの魔術書を読んでたんだ!」

 「魔術書?僕も魔法学校で何冊も読みましたけどあんなことには・・・・」

 私の死んだパートナーもそうだった、魔術書を読んであんなに苦しむことはなかった。

 「たわけ、あの魔術書は学校にあるような写本じゃない、完全オリジナルの魔術書、原典だ。」

原典?みんなも首をかしげている。

「なぜ写本が作られるのか?一つはより知識を広めるため、そしてもう一つは・・・原典の毒素を軽減させるためだ。奴の魔法、いや魔術は未だに信じられんが違う世界のものだ、むこうの原典にはそんな毒素があるらしい。こっちの魔法書とは全く違う。」

そんな物なんで・・・・

 「そう・・・・・俺の世界の原典には意志がある、原典自身が主を選び、その原典の知識を最も広める者に味方する。」

 「シンさん!もう大丈夫なんですか!?」

シンさんが茶々丸に肩を借りてやってくる、意識は戻ったのはいいが・・・・顔は真っ青だし焦点も定まってない。そんな姿になって、何で私にも黙って・・・・・!

 「お!おい真名!」

 私は気付かないうちにシンさんを抱きしめていた。

 「もう・・・・やめてくれ・・・・・・・・」

 私の目には涙が、口からは言葉が・・・・

 「悪かったな・・・真名、それに刹那も木乃香も。」

 シンさんも私を抱いてくれた。

 「そうや・・・・私たちに黙って・・」

 「そうです!私たちはシンさんのパートナーなんですよ!」

 二人も少し涙目だろう、見なくても簡単に顔が浮かぶ。

 「お前達にも話さなきゃ行けないかな、・・・・ネギも話したんだし、俺の過去を。」

 「フン!やっと話す気になったか、もちろん私にも教えてもらうぞ!」

 エヴァンジェリンが見ると言うことは

 「僕も見たいです!」

 だよねぇ、まあネギ先生の時もそうだったしいいか

 「生臭いこともあると思うけど、それでもいいならな。」

 光に触れたものを分解させる、武器を持っている者を自殺させる、そんな魔術が使われる世界、そんな世界でシンさんが生きた記憶。

 「大丈夫よ!ネギの過去もなかなかエグかったし・・・」

 ネギ先生の過去も人の大量虐殺、悪魔の大量虐殺だったからねなかなかきつかった。

 「それに私たちは宮崎のどかのアーティファクトでみる、あの絵はなかなかメルヘンだから多少はましになるぞ。」

 「ふぇ!?またですか?」

 エヴァンジェリン達は宮崎のを使うのか。

 「それじゃあ、少し休んだらやろう。」

 そして私は、愛しい魔術師の過去を知る。



どうも北中津です。
シン、絶叫を上げるの巻きです。
シンは魔術に関しては天才なので多少の毒素には対応できます。
しかしまだ完全に理解してません。
真名のデレはちょっとやりすぎた感がありました。



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