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どうも北中津です
更新が滞り誠にすいません。
第三十二話 魔術師
第三者視点

 雨が降る夜

 「じゃあねエヴァちゃーん!」

 明日菜達は一日を別荘で過ごし、寮に帰っていった。
 残っているのは、エヴァと真名とシンだけだ。

 「エヴァ」

 「放っておけ、狙いはぼーやだろうし、いざとなったらお前が助けるんだろう?」

 シンは気付いていた、この学園に入っている悪魔を、しかし結界の力で弱まっていると思い、ネギに任せることにした。

 (何だ?この胸騒ぎは)

 「早速、敵が動き出したようだね。見に行くかい?シンさん。」

 真名は魔眼により、敵が動き出したことを感知して、シンに伝える。真名はシンが動かないなら動かないようだ。

 「もちろんだ、場所は・・・・世界樹のステージか。エヴァはどうする?」

 「ぼーやの潜在能力も知りたい、茶々丸!用意しろ」
 
 「はい、結局ネギ先生が心配なマスター」

 「貴様ぁぁぁぁぁぁ!巻いてやる~」
 
 「ああああああ、ますたー」

 
 世界樹の枝の上

 「やっているようだねネギ先生、おや、彼は京都の」

 4人は世界樹の枝の一本の上に乗る。枝と言ってもそこいらの大樹の幹並みなので4人が乗っても問題ない。4人は悪魔が来ていることなど気にせず、ほとんど野球観戦の気分と同じだ。
四人の視線の先にはスライムと戦っているネギと小太郎、水の牢獄に閉じこめられた裸の刹那達が居た。

 「彼は犬上小太郎殿でござるよ。」

 そこに5人目が来る。それは京都で小太郎を軽くあしらった長瀬楓だった。
 彼女は制服姿で現れた。どうやら騒ぎを聞きつけてやってきようだ。

 「君はあの少年と戦っていたね。二人が戦って勝てそうかい?」

 彼女の魔眼はずっと下で戦っているネギを見据えながら聞く。

 「ん~、ちょっと難しいでござるよ。4対2でござるし、あの4人?は一人一人がなかなか出来るでござる。」

 楓の判断は当たっていた。従者である3体のスライムは連携が取れており、一度に相手にするのは非常にキツイ、コートの男はそれを従えている以上スライムより強い。

 「それもあるが」

 エヴァは戦っているネギ達から、視線を明日菜に移す。

 「ああ、あの明日菜に施されたネックレス、何かある。」

 シンがエヴァの言葉を繋げる、しかしシンにはその“何か”の目星がついていた、

 (アレは恐らく明日菜の魔法無効化能力を利用した術式、ネギ達が使う魔法じゃアレは破れない。)

 「なんだアレは!」

 ドガァァッ!、シンがステージを見るとコートの男が無詠唱でかなりの威力のパンチを放つ。その大砲のような一撃はステージのイスを吹き飛ばす。

 「あの男、化生の類でござるか?」

 楓が結論に行き着く。人間が無詠唱であれほどの威力を出すのはそれこそシンやナギレベルだ。しかしそんな者が人質など回りくどい事をするはずがない。

 「そうだろうな、しかも爵位級だ。・・・ほら、本性を見せたな。」

 コートの男の顔が変わる。山羊のようなねじ曲がった二本の角、凹凸ない卵のような頭に稲妻のようにジグザグに避けた口。あれで悪魔でなければ何だというのだろう。

 「ネギ先生の魔力が格段に上昇!これは・・・・魔力の暴走です!」

 「あの悪魔、ぼーやの記憶にあった悪魔じゃないのか?」

 茶々丸がネギの魔力暴走を感知するが、魔法を知らない楓でもその雰囲気から理解していた。それほどネギの体からは憎しみと怒りが噴き出していた。
 なぜならあの悪魔はネギの村を襲った悪魔の一体であり、スタンが封印したモノだった。

 「ぼーやの魔力は近衛木乃香には劣るが、あの馬鹿譲りの尋常じゃない魔力だ、あの歳で扱いきれる魔力量じゃない。それが怒りという一種のトリガーが解き放ったんだろう。しかし完全に振り回されているがな、貴様は相も変わらず静観か?」

 エヴァは視線を外し、シンを見る。シンは全く動こうとしない。

 「・・・・・・・・・「おい」ああ!悪い!ネギの従者達が何か考えてるから大丈夫だろう」

 シンはネギの方を見てはいるがエヴァの話は聞いていなかった、エヴァに呼ばれると、驚いたように返事をする。シンは主の危機にこそ従者としての真価が問われると言う。

 「どうした?どこか上の空だったな、従者が危険にさらされて目も離せないか?」

 「いや、ちょっと・・・・・胸騒ぎがな」

 シンは何か感じていた、気でもない魔力でもない何かが此処に在ることを。

 「!!!悪魔が本性を現したね、アレはまた・・・・絵本にあるような悪魔だね。」

 暴走したネギの猛攻に対し、悪魔は先ほどの頭に加え、大きな黒い翼、先が鏃の用になった尻尾を出した、そしてグパァと口を開け、石化の魔法を放とうとしていた。
空中で悪魔に特攻してきたネギはもう防いだり、かわすことも出来ない。

 「このアホォ!」

 しかし、ネギに当たる寸前、横から小太郎がネギに突撃してネギを射程から外す。
ドバッと悪魔の口から禍々しい光が飛び出し、ネギが居たところをのみ込んだ。

 「さすが小太郎殿でござる。」

 「それに、従者の奴らも動き出したようだ。」

 そして、これを初めに魔法使いの反撃が始まる。

 木乃香達は一本の杖を手に、エヴァの別荘で練習していた初級魔法を唱えていた。

 小さな希望の火種は木乃香の魔力を糧に大きくなり、水の牢獄を焼き尽くす。
 
それからは木乃香と古菲が別の牢獄にとらわれていた刹那と千鶴を助け、のどかと夕映がスライムを封印、朝倉が明日菜のネックレスを外す。

 「まあ、従者としては正解だろうな、あの小動物も助言者としてはまあ・・・いいだろう。まあ茶々丸には敵わんがな!」

 エヴァはカモと従者達をある程度評価していたが、結局茶々丸を褒めるが

 「「「・・・・・・」」」

 「・・・・・・つっこめぇ!」

 誰も突っ込まなかった。

 「さて、ネギ達も持ち直したし、もう問題ないだろう。」

 シンはもう大丈夫と見切りを付けた。
 シンの言うとおり、小太郎が前衛、ネギが後衛として、ヘルマンを攻める。
他の人達はもう問題ないらしい

 「おっ!アレってエヴァが教えた奴だよな」
 
 ネギは魔法の射手から雷の斧の合わせ技でヘルマンにとどめを刺した。
 その合わせ技は別荘でエヴァが教えた物だった。

 「フン!あんなものすぐにモノに出来なくてどーする。・・・・・ま、まあぼーやはぼーやなりに頑張ったが」

 「ツンデレツンデレ」

 「うるさぁい!」

 突っ込んでもらって、ちょっとホッとしたエヴァだった。

 「おや、とどめは刺さないのか?甘いな」

 真名はネギの甘さに辛口評価だ。

 「でも、それがネギ先生のいいとこでござるよ。」

 楓は風香、史伽姉妹とよく一緒にいるのでそう言う子供らしいところは好きらしい。

 「!!マスター!一般人です。この時間に来るなんて!」

 茶々丸はステージ裏に居た一般時と思われる人物を見つける。

 「本校の生徒です!」

 「違う!」

 シンは聖人の脚力でステージに飛んだ!



 「ハハハハハ!また会えることを祈っているよネギ君!それと・・・・まだ敵がいるようだから、貴おつけたまえ」

 ヘルマンは下半身から消えながら叫んだ。そして、・・・・消えた、いや、本来居るべき場に還った。

 「ネギ・・・・・」

 空を見るネギに明日菜は声をかける。

 「ネギ先生!危ない!」

 刹那の声が響く。ネギの背後には高校生くらいの青年が居た。
 青年が何かを投げる---------
その何かは人間が投げたとは思えないスピードの閃光となりネギに迫る。

 ドガァアアアアン!

 何かは止まった、ネギに直撃する前に、ネギの眼前に突き刺さったメイスによって。

 「その術式、月ウサギに関する暦石だな。」

 声が響く。青年は振り向く

 「へぇ、よく知ってますね、さすがは神の右席」

 もう一つの声がステージに響く。

 「その術式を使う魔術師でありその風貌、貴様・・・・・アステカの魔術師、エツァリか?」

 2人の魔術師以外は状況が飲み込めず只見るだけ。

 「データ照合、彼は6年前にこの学園に転校してきた学生です。名前は----」

 「エツァリ・・・・か、その名前もいいけど。どうせならこっちで呼んで欲しいな」

 魔術師はもう一つの名、愛する人を守るための名を言う。

                 「「海原光貴」」

 雨はやんだ、

 夜は明けた

 そして二人の魔術師は魔法使いの地で対峙した。

どうも北中津です
とうとう来ました海原さん。
ヘルマンはエヴァ達目線で書いてみました。


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