どうも北中津です
今週から学年末テスト期間に入り、多忙な日々が予想されます。
よって更新が滞る事があるかも知れませんがご了承下さい。
第三十一話 雨、そして始まり
第三者視点
雨の降る夜
コートを着た男が学園を訪れる。しかし、コートの男は何故か止まる。
「協力者がいると聞いたが。」
コートの男は傘も差さず周りを見わたす、しかし他に人影はない。ように見えたが
「ヘルマン伯爵ですね、お待ちしておりました。」
ヘルマンの背後から誰かが声をかける。
「!!!おや、全く気付かなかった、まったく・・・私も衰えたかな?」
ヘルマンが振り向くと、爽やかさが服を着たような高校生くらいの青年がいた。こっちは傘を差しているようだ。
「犬上小太郎の居場所は確認しています。」
二人は並んで歩く雨の中を
「フフフ、まだ行けるだろう、若いんだから」
「ま、師匠、僕!も・・・もう」
「ちょっと何してるのよー!」
雨が降る中、ネギ一行は晴れ渡る空の下にいた。
「お、お前等!・・・まったく、勝手に入ってくるとは。」
ネギ一行とエヴァはエヴァの別荘に来ていた。明日菜達は初めてらしく魔法のすさまじさを再確認している。他の者もあちこちを回っているようだ。
「シンさんも教えてくれればいいのに、・・・・それに真名何でお前がいる。」
刹那は茶々丸と組手をしていたシンに言う。シンは古菲との組み手以来、格闘の修行をしている、ネギほどではないが、聖人の並はずれた身体能力によりかなり進歩している。
「従者として、マスターの側にいるのは普通のことだろう?」
真名は組手を終えたシンにタオルを渡す、何も言わずに渡す辺りかなり先を越されたと刹那の中は焦りと嫉妬が入り交じる。
「エヴァがうるさくなるから口止めされていたんだ。まあ、もう意味はなさそうだが。」
「オイ、メシの用意が出来たぞ」
エヴァがシンを呼びに来る。他の人はもう宴会を始めているらしい。
空は赤みがかっており、丁度夕食時だった。
「行きましょうシンさん!」
刹那はシンの腕を引く。どこか、焦っている刹那だった。
「お!おい刹那!」
「ケケケ、何時ノ時代デモ女ッテモンハ」
夕食後
「プラクテ・ビギ・ナル・火よ灯れ!」
夕映とのどかは初心者用の杖を片手に呪文を唱えていた。本好きな二人が魔法使いに憧れるのは分かり切っていたことだろう。
「う~ん出ないな~」
初心者である二人にいきなり魔法を使うのは難しかったらしい。
二人は杖を持って首をかしげる。
「みんな何してるのー!?」
他の者も興味を持ったようで、わらわらと集まる
魔法を知ったばかりの者にとって、初級魔法なら自分にも出来るかも・・・、と言う淡い夢を持ったりするものである。
「何してるんだ、お前等ー」
「え?シンさん?何ですかその・・・・格好」
シンも声を聞いてやってきた。紳士服の上にエプロン姿で、刹那や真名などシンの人柄を知っている人にとっては違和感バリバリである。エヴァは大笑いしている。
「ああ、ちょっとデザートをな、お前等此処出たら学校だろ?滋養強壮、体力回復etcの術式が盛り込んであるマフィンだ。ここに来てから作ってなかったからな。一応美肌も入っているが。」
「「「頂きます!」」」
女は正直である。
シンは天草式でこのマフィンの作り方を教えてもらったらしい。偽装を主とした天草十字凄教は日常 のさりげないもので術式を作るのでこれもその一つであり、シンの自室は術式だらけである。
「おいしーい!」
味もなかなかである。何たってシンの料理スキルはまだローマ正教にいたオルソラ直伝である。
それに五和の教えが合わさったので、かなり、旨い。
「わ、私だってこれくらい」
「・・・・・・・負けた。」
刹那と真名のような戦いに生きたりしていた二人は好感度を上げるカードを一枚奪われうなだれる。
「シンさ~ん、ウチにこれの作り方教えてくれへかな?出来れば二人っきりで・・・」
3人の中で料理が出来る木乃香はシンに教授を仰ぐ。
この勝負、木乃香の勝利
(そ、その手があったかぁぁぁぁぁ)
(教えてもらう+二人っきり=好感度アップ!お嬢様、恐ろしい娘)
教えてもらうという料理下手ふたりに残っていたカードも木乃香に切られてしまった。
「シンさんって、ネギ君のお父さんの仲間だったんでしょ!?じゃあこれの魔法のコツとか知らないの?」
マフィンを食べていた朝倉がシンに聞く、確かに英雄の一人であるシンは何かしらのコツを知っているかも知れない。
「悪いな、俺は普通の魔法は使わん。ほら」
シンはルーンのカードを人差し指と中指で持ち、火をともす。
それと共に、カードは燃え散る。
「へぇー旦那、ルーン魔術とはなかなかマニアックだねぇ」
ネギの肩に乗っていたカモが言う、魔術は無くてもルーン魔術くらいはあったらしい。
「はっ、こいつは普通の魔法は使わないんだよ、だから無詠唱であの威力、卑怯なんて物じゃない。」
マフィンをモクモク食べているエヴァが言う。エヴァも600年生きて見たことがないらしい。
「他にその魔法を使う人っているんですか?」
「少なくとも教えた師匠がいるだろう、以前言っていた。何処の誰かは知らんが。」
ネギの質問にエヴァが答える、しかし、エヴァのひと言で師匠は誰?という質問が誰の口からでもなく出てくる。
「まあ、・・・・個性的な人だった、とだけ言っておこう。」
シンは遠くを見る目で行った、それを察した、刹那、木乃香、真名、エヴァは話題を変えた。
「お前等!もう寝ろ!シンはどうせ魔法を教えないだろうし、ぼーや・・・まさか私の教えじゃ不満かな?」
エヴァはわざと迫力を出していった、空気を読んだ刹那や木乃香はすぐに寝室に向かう。それにつられるようにみんな寝室に向かった、残ったのはエヴァと茶々丸、真名だけだった。
「悪いな、エヴァ。」
シンはエヴァの心境が分かっており、エヴァに礼を言う、その顔は元気がなかった。
「フン、あのまま行ったら空気が一気に冷めてたぞ、しかしその魔法の事、何時か話してもらうぞ!」
「私にも教えてもらうよ、従者として。」
「何時かな・・・・」
シンは空を見ながら答えた。
「あとあの本についてもね。」
「落とすな!」
夜、月が昇り、静かさが全てを支配する。
そこに、覗き見という目的に一つの本に群がる者達
「ネギ君・・・・こんな事が」
「うっ、うっ、ひくっ」
「ケケケ、死ンダ!ヤット死ンダゼー」
ネギが明日菜に自分の過去を教えるために精神をリンクしている時、他の物はのどかのアーティファクトでその過去を見ていた。
ネギの過去に驚愕する者、泣き出す者、悪魔が死んで興奮する者様々である。
「父さーん!」
どうやらネギの過去は終わったようだ。最後にはナギと思われる人物が飛んでいくところで終わった。ナギを知っているエヴァとシンはのどかのアーティファクトを通して見ていたので本物かは判断できない。
「僕はきっと父さんを見つけます。」
「ネギくーん!ウチらも手伝うでー」
みんながネギに駆け寄る。ほとんどの者が泣いていて、泣いていないのはシン、エヴァ、真名くらいだった。シンは何か考えている。
「ネギ、失礼を承知で聞くが、助かったのはお前とネカネという娘、アーニャという娘だけか?」
シンは真剣な顔でネギに聞く、みんなもその真剣さを感じとったのか黙る。
「は、はい、助かったのはその3人だけで他の人達は・・・・・・石化されてしまいました。」
ネギは少しつらそうな顔をして答える。シンも苦しそうな顔をして。
「お前の村の神父でビアージオという人を知らないか、あの村に俺がいた時に世話になったんだ。」
そう、シンは初めてこの世界に来た時世話になった神父、ビアージオの事が知りたかった。
しかし、ビアージオの正体をシンは知らなかった。
「ビアージオ・・・・いえ僕の村の神父様はそんな人じゃありませんでした。もしかして!僕の村のファナリス教会って。」
「ああ、俺がナギと旅に出るまで居た教会だ。」
「ククク、しかし教会に高名な神父の名を付けることはあるが・・・・・ファナリス(狂信者)教会とは」
ファナリス教会とはシンが紅き翼として有名になってから付けられた名だ。
ファナリス教会はヘラス帝国にもいくつかあり、亜人が多い中、隔たりなく救済活動に勤しんだシンに感動し、入信した者達が神父を勤めている。
「それじゃあ、ネギ君の前途を祝して」
朝倉がどこからか、大人のジュースを取り出し
「「「かんぱーい!」」」
雨が降る外
二人の男、そのうち傘を差していないコートの男が言う
「しかし、悪魔の隣でよく平然と居られるね。」
それに答える傘を差した爽やかな男
「此処は結界が発達してますし、僕にだって自衛の手段くらいあります。それにこの学園では僕は一般人ですから、助けを呼べばすぐに誰かが駆けつける。」
雨は降る。
「はっはっは!私相手にそこまで言えるとは!君は何のためにそこまでできるんだい?出来る願いなら格安で受けるが?」
悪魔故なのかここで契約を求めてくる。
「そうですね、ちょっと前ならいけ好かない、元魔術師現科学者を殺してもらおうと思いましたが、今ありませんね。大切な人もある人に任せてきましたので。まあ、こっちでも大切な人は出来ましたが。」
「おや、思い人かい、君も人間らしいじゃないか!」
傘を差す男は空を見る。その空は雲と雨が全て覆っている。
金星はまだ・・・・・・・見えない。
どうも北中津です。
恒例の原作の敵に禁書の敵がくっついてくるシリーズです。
幻想猛獣、ゴーレム、と来ましたが今回は・・・・・分かりますよね。
ちょっと金星主張しすぎました。
あとファナリスとはfanaticをもじったモノです。
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