第二十七話 答え
シン視点
「フィアンマ、学園都市で大規模魔術の発生を確認したのである。」
アックアが部屋に入ってきてそのようなことを言う。学園都市で?
「学園都市?何で魔術に最もかけ離れたあそこで大規模魔術なんか?」
神の右席の談話室の机に座っているヴェントも疑問に思ったようだ
「魔術は聖ジョージの聖域と竜王の殺息である。それに学園都市の人工衛星が破壊されたようである。」
ああ、そう言えばもうそんな時期か・・・・俺はとうとう原作が始まったと今までの修行の日々を思い返しながら思う。
「そりゃあれだ禁書目録の自動書記が作動したんだろ、あんな大魔術それくらいしか思いつかん」
フィアンマはやはりそのことを知っていたようだ。
「竜王の殺息?つまりあの悪竜のブレスと言うことですかねー、アレは私たちの魔術に匹敵しますねー」
「はっ、俺の聖なる右の相手じゃねぇ、それにあんな砲台覚える気にもならねぇ」
やっぱり聖なる右の方が強いのか、使うのはもっと先だが、様々な結界が施された聖ピエトロ大聖堂を吹き飛ばす程だもんな
「そもそも、我々には使用できないのである、普通の魔術も使える我が輩でも技術的な問題で無理である。あれは禁書目録の原典の知識故の物である。」
やっぱり、あれはインデックスならではの魔術なのか
「でも・・・・・お前には出来るかもなぁ」
フィアンマはこっちを向いてそんなことを言う。
「は?」
「ハハハ!過保護、過保護!」「相変わらずである」「相変わらずですねー」
「うるせぇ!」
「知らない天井・・・じゃないな」
一応セオリーだから言っておく、どうやらここは宿のようだ。
さっきの夢は・・・・久々に見たな、みんな・・・
それより俺はフェイトに腹を、って治ってる!?
「起きたようだね、シンさん。」
「真名、今日はまだ修学旅行じゃ」
真名が枕元にいた、今日は修学旅行最後の日じゃないのか。
「従者がマスターを残して遊べるわけないだろう」
フフと真名は笑う、そうか仮契約してしまったんだ、テオドラになんて言われるか・・・
俺は起きあがり
「俺はあの後、どうなったんだ」
俺は最もあり得る展開をそうであって欲しくないと願って聞く。
「残念だけどシンさんの思っている通り三人目の従者が助けてくれたよ。ほら」
やっぱりそうか、真名の持つ木乃香とのパクティオーカード見て確信する。
「やっぱり彼女がこっちの世界に来るのは反対かい?」
パクティオーカードを渡し、真名はそんなことを言う、俺のパクティオーカードを見る目のせいか、
俺が瀕死の状態でも反対したからなのかは分からない。だが
「もちろんだ、木乃香は今までも狙われる存在だった、しかしこっちの世界に入りいつ来るか分からない敵に怯えながら生きることになる、しかも俺の従者になった事で敵は一気に増える。」
そうだ、向こうにその気はなくても世界は近衛木乃香を俺の従者と認識する。仮契約だから解除も出来るが救世主の元従者と言うことで調べられても、次には詠春の娘という事実とあの魔力量が来る。
結局、魔法世界のよからぬ事を考える奴が、今まで一般人だった木乃香に興味を持たせるだけで問題なのだ。
「それならシンさんが教えればいいじゃないか、陰陽道、多少は出来るんだろう?」
まあ、それしかないな。陰陽道も家系からして扱えるだろう、しかし
「木乃香を疑う分けじゃないが、魔法を覚えると言うことは拳銃を常備することと同意だ。木乃香はやさしい、だが若い、それこそ刹那達が殺されたりした時、木乃香が怒りを完全に抑えられるか分からない。日本なんて平和な国ならなおさらだ。」
日本は平和だ。アメリカのように拳銃を持ち歩いたりしないし、犯罪率も高くない。そんな国で暮らしていた中学生が親友を殺されて正気を保つのは不可能だ、涙が枯れるほど泣くくらいならまだいい、しかしその殺した者を今度は木乃香が殺してしまうのが怖いんだ。
「だと言っているが、どうなんだ二人とも?」
真名が扉を見て言う、ここには俺以外いないが・・・・まさか
「言っただろう、従者がマスターを置いて行くわけないって」
「シンさん・・・・」
「刹那、木乃香」
刹那と木乃香が入ってきた。二人ともお世辞にも笑顔とは言えない。
「シンさん、ウチに魔法教えて下さい!・・・ウチ、今まで何も知らなくて、お父様やせっちゃんに知らないうちに守られてて、でもそんなのイヤや!何も知らずに自分だけ安全に生きてるなんて!」
木乃香は自分の胸の内を語る。刹那は木乃香の半歩後ろで何も言わず立っている。
「しかし木乃香、例えば刹那が殺された時お前は正気を保ってられるか?」
俺はもう木乃香に魔法を教える以外の道はない。すでに知ってしまった、仮契約してしまった。
もう自衛のための魔法を覚えてもらうしかないんだ。しかし、彼女のことだ必ず戦場に出ようとする。その時に生半可な気持ちで出て欲しくない。だから俺は問う。
「・・・・・・」
木乃香は黙ってしまった。まあ、下手に返事するより迷った方がいい。
「シンさん。」
刹那が今まで閉ざしていた口を開く。その顔は何かを決心した者の顔だった。
「シンさんと私が初めてあった日、シンさんは聞きましたよね、お嬢様がいいと言っても周りが私を疎んで遠ざけた時、私がどうするかと、あの時は考えればいいと言いましたよね、今答えを決めました。
私はお嬢様と一緒にいます何があっても、お嬢様がもういいと言うまで、お嬢様が一人でも戦っていけるまで。・・・だから私は死にません!ずっとお嬢様と、お嬢様の周りを守っていきます。だから、だから大丈夫です。」
刹那それがお前の答えか・・・・いい答えじゃないか。
「せっちゃん・・・ううん、それじゃダメや、ウチも戦う。一緒に助け合っていけばいいんや。今は半人前かもしれん、でもみんなでがんばっていけばいいんや。」
「お嬢様・・・」
木乃香と刹那が見つめ合う。おーい百合の花が見えるぞー
「・・・・勝った・・・・・」
「ん?何か言ったか真名?」
いいままで空気を読んで黙っていた真名が隣で何かつぶやいた気がしたが
「い、いや何でもないよシンさん。それより二人は答えを出したようだが。」
真名の言葉でまた空気が張りつめる。とうとう手を繋ぎだした二人もこっちを向く。
「お前達の答えは聞いた。俺はこういう答えに正解もハズレも無いと思っている。一人一人が考えて考えて考えて出した答えが正解なんだ。だからお前達が答えを出した時点で合格だ。学園に帰ったらエヴァの所で修行だ。」
俺は立ち上がり二人に合格を言い渡した。二人は
「やったよせっちゃ~ん!」
「こ、このちゃ!お嬢様!」
二人も喜びをかみしめ抱き合う?一方的ぽいが嫌がっていないからいいか。そして真名、なぜガッツポーズを?
「シン!ナギのアジトに行くぞ!すぐに準備しろ!」
タイミング良く、スパーン!と扉を開けてエヴァが入ってきた。紅き翼でスクナを封印した時、一時的に拠点にしたのあそこに行くのか。
「お前と近衛詠春しか知らないアイツの暗号があるかも知れないからな!一緒に来い!」
ずかずかと入ってくるエヴァ、ここは俺の部屋なのに・・・
「わかったから、表で待ってろ。準備をしたら行くから」
シッシッと手でエヴァを払う。エヴァは三分で来いとか言って出ていった。相変わらずの態度だな。
吸血殺しの血でも採取しておけばよかった。
「さあ、着替えるからお前も出てけ。先にみんなと合流してろ。」
「私は別に着替えてもいいが?」
何を言う真名。フフフじゃない
「///わ、わたしも別にこのままでも////」
刹那お前まで・・・
「わたっ、わたしもええ、よ////・・・・きゃ」
ギロォ!目怖!前の二人怖!それより
「いいから出てけぇ!」
ポーンと三人を部屋から出す。擬音が凄いな。
さて、着替え着替え。
刹那視点
「お嬢様、さっきの言葉はどういう事ですか?」
「そうだ、じっくり教えてもらおうかな・・・・」
私と真名がお嬢様の問題発言について問う。これ以上ライバルが増えてたまるか!
「え、えーとぉ・・・シネマ村の時にかっこえな~て思ったり、昨夜からさっきまでずっとウチ達のこと本気で心配してくれて・・・・きゃ♪」
「「キャ♪じゃなーーーーーーい!!!!」」
ハモった!真名とハモった!しかもなんて早いほれ方だ!さすがお嬢様。
「それに刹那!君はシンさんではなく木乃香じゃないのか?」
いきなり真名がこっちを向いて言う、何だと!!??
「な、何でそうなる!」
もちろん違うお嬢様はライクでシンさんは・・・ラ、ラブなんだーーーーーーー」
「せっちゃん、せっちゃん、声に出取るで♪」
「フフフ、刹那、シンさんの部屋の前でよく言えたな。」
サァーーーーーーーー、耳に聞こえるようだった。シンさんは!気付いていないか。
「それより、二人もそうみたいやし、これからはライバルとしてもよろしゅうな!」
終わらない女の戦い、木乃香、参戦。
しかし、三人は知らない。シンと最も始めに仮契約した一人の姫のことを・・・・
どうも北中津です。
シンのスーパーチートタイムは終わりましたが
スーパーハーレムタイムが始まりました。
それがいつまで続くか・・・・・・・分かりません。
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