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どうも北中津です
とうとう来ました決着編。
それではお楽しみ下さい。
第二十六話 伝説対伝説
「聖ジョージの聖域!」

バキン!とシンの周辺の空間にあり得ない罅が入る。
体現する伝説に呼応するように空気が震える
そしてシンの目の前には数メートルある魔法陣が不気味に輝く。

「竜王の・・・・・・・殺息!」

ドガアアアアアアアアアア!

魔法陣から放たれた死と破壊の息吹がスクナに放たれる。
スクナはそれを察知したのか四本の腕で竜王の殺息を抑えこもうとする、鬼神と竜王、伝説の竜の一撃が伝説の鬼を襲う。

メキメキメキ、スクナの腕が悲鳴を上げる。小さな光の粒子の集まりが鬼神の豪腕を貫かんとするが、ぎりぎり持ちこたえる。

「な、なんやあの魔法、人間があんなの打てるんか、う、うわーーー!!!!!」

常軌を逸した力の戦いに、最も近くにいた小さき存在、千草はその衝撃を受け、木の葉の様に飛ばされる。

その衝撃は遠くまで響きわたる。

「オイ!アレ見てみいや!スクナの大将が押されとるで!なんやあれ!」

ある者達では自分達の大将と言っていい鬼神が苦戦しているのを見る、

「真名真名!アレ見るアルよ!綺麗アルねー」

ある者は二つの幻想が描く姿に見とれる。

「あれは・・・・フッ、シンさん、さすが私が認めただけある。」

またある者は愛する人の強さを垣間見る。


「これで終わりだ飛騨の大鬼神、術式変換、術式名{悲しむ者は幸いなり そのような人々は慰めを得るであろう}」

カァァァ!
白く輝いている竜王の殺息が赤く、紅く、朱く!
それと同時に竜王の殺息の破壊力が増しスクナの腕が・・・破壊された!

「ギャアアアアア!!!」

ドガァッ!
そのまま紅き光がスクナの腹を貫く。

「ガアアアア・・・ガ・・ア・・・・」

スクナの腹には丁度、竜王の殺息と同じ大きさの穴が、

そして、スクナは立ちつくし、動き出す気配はない。

竜王と鬼神の戦い、勝者は竜王となった。

「ハハハハハハ!本当にやりおったぞこの男、あの悪竜のブレスを再現した!素晴らしい、素晴らしいぞシン・ファナリス・ハントォォォォ!」

エヴァはフェイトを退けたようで大笑いしながらこっちにやってくる。エヴァにとってもあれほどの大魔法は600年生きても初めてだったかも知れない。それを一週間でほぼ会得したシンはエヴァが認めるに値する存在だった。

「ははは・・・ちょっと魔力を使いすぎたけどな、でもオリジナルは人工衛星を打ち落としたんだぞ」

シンは弱々しく地面に座り込む、この日の戦いで魔力も天使の力もほとんど使ってしまったようだ。

「シンさん!お疲れ様です。きっとやってくれると信じていました!」

「さすがシンさんだね。」

「お、お疲れ様です・・・すごいですね・・・」

「ちょっとネギ!無理しないいで!」

刹那と木乃香が空から降りてきて、妖怪が還ったので助けに来た真名、小太郎を退けた楓と夕映、満身創痍のまま明日菜に支えられネギが来た。しかし、スクナという難敵を倒したことで頭がいっぱいで、もう一つの巨大な敵を忘れていた。

「中央のメシアと真祖の吸血鬼、なかなか厄介だ。」

その声に気付いたのは二人、その二人はまさに標的になった二人だった。

「危ない!」

ドス!---------二本の石の槍が二人の最強を貫く。

「ガハッ!」

シンに石の槍、聖人にとっての最悪の処刑道具はシンの横腹を大きく貫いた。
それは聖人であるシンにとって致命傷と言っても良い物だった。

「シ・・シンさーーーーーーーん!」

シンは刹那と木乃香を庇い腹に石の槍を喰らった。シンは光の処刑は魔力節約のため解いてしまっていた。エヴァも喰らったようだが完全に力を取り戻したエヴァには意味がなかった。

「シンさん!シンさんシンさんシンさん!」

刹那は大粒の涙を流し自分を庇ったシンの名前を呼び続ける。何が起きたのか分からない他の者は呆然としている。喜びから一転、場は混乱と怒り、悲しみが締める。

「貴様ぁぁぁぁ!」

真名はシンの安否よりもフェイトを殺そうと、どこから出したのか対戦車ライフルに火曜の弾丸を加え放つ。

ドガアァァン!

煙がフェイトがいた辺りを覆う。
煙が晴れると・・・・少し傷つけられた障壁に守られたフェイトがいた。
フェイトは真祖や中央のメシアがいるので障壁には最も力を入れていたようだ。フェイトは余裕の表情を崩さない。

「どうしたってもう遅い、満身創痍のネギスプリングフィールドの治癒魔法じゃその傷は直せない、それに彼は聖人という特異体質でね、神の子の性質を受け継いでいる。」

フェイトは何事もなかったかのように語る。しかし、その意味を理解するのは十字教圏内ではない日本の中学生には難しかった。みんなは言葉の意味が理解できず、フェイトを睨むだけだ。

「!!!も、もしかして」

「ゆ、夕映、何か気付いたの?」

みんなの最も後ろにいて楓に守られていた夕映は、何かに気付いたのか明らかに驚愕していた、
それに気付いた明日菜は声をかける。それは読書に人生をかけていると言っていい夕映が真っ先に気付くのが道理だった。

「どうやら気付いたようだね、聖書の中で神の子は槍によって処刑されている。つまりその性質を受け継いだ聖人にとって刺殺等の攻撃は天敵なんだ。まあ、まだ息があるようだけど、どのみち彼はここで完全に殺すけどね。」

フェイトが相変わらずの無表情でシンに近づく、今のシンなら魔法の射手一本でも殺すことが可能だ。

「させるかぁぁぁぁ!」

しかしそのようなことを簡単にさせる刹那達じゃない。

ガキン!ダァン!

「ムダだよ、君たち如きにこの障壁は破壊できない。それこそ真祖や中央のメシアクラスじゃないとね。」

刹那や真名、楓がフェイトを止めようと攻撃するが全く効いた様子はなく、フェイトは只前進する。

「みんな!そこどいて!」

明日菜が三人の背後からハマノツルギを振りかぶりフェイトの障壁を縦に切り裂く。

「君は僕への唯一の対抗策について何も考えていないと思っていたのかい?」

パシィ!フェイトは障壁をたやすく破壊したハマノツルギを掴み、それを引いて、それにつられ引っぱられた明日菜に蹴りを加える。

「うわぁあ!」

明日菜は何メートルも飛ばされる。フェイトは障壁を再構築して進もうとするが、

「私なら破壊できるんだろう?若造。」

ドガァン!真祖の吸血鬼の全力の一撃がフェイトにもろに当たる。

バァシャァ!フェイトは50メートルほど飛ばされる、一撃の余波で周辺の地面がえぐれている。それほどの一撃を放つことが出来たのは、エヴァがシンを盟友と認めた故かも知れない。

「なかなかだ、真祖の吸血鬼、まさかあの一撃からこんなに早く回復するとは、しかしそれならここら一帯を・・・吹き飛ばす!冥府の----」

フェイトはシン達全員を吹き飛ばすつもりらしくフェイトは宙に浮き、頭上に魔法陣をつくり出す。

「ハハハ、ナイスだエヴァ・・」

みんながあきらめた中、一人の小さな声が響く。

バキン!バキンバキン!

「!?!?!?!?な、なんだこれは!」

フェイトの腕は吹き飛んでいた、フェイトの周辺には純白の羽根が何枚もヒラヒラと誰かを祝福するように舞っている。

「竜王の殺息を喰らった物質はそのような羽根になる、ゴフッ!、その羽根は触れた物に多大なダメージを与える。ゲホッ!なんせ頭に触れただけで脳細胞だけを破壊するくらいだ・・・・」

「な、なんだと「バキン」ぐあっ!」

フェイトが始めて顔に苦痛を浮かべる。もうフェイトは五体不満足だ、だが羽根は何枚も残っている。

「どうやら潮時のようだ、命拾いしたね、神の右席、シン・ファナリス・ハント」

フェイトは転送魔法で消える、月詠も逃げたようだ。

「そ、それよりシンさんを!助けて下さい!」

刹那は誰も助けられないと分かっていても懇願する。

「私からも頼む、シンさんは大切なマスターなんだ。」

真名も冷静な言葉とは裏腹に目には涙を浮かべている。

しかし、返ってくる返事はない、いや

「まだ希望はある!」

エヴァがあきらめの空気を破壊した。

「近衛木乃香、こいつがシンと契約すれば助かるかも知れない、こいつの魔力量、才能は東洋一と言っていい」

そう、木乃香の隠された才能はすばらしい、魔力量はナギスプリングフィールドさえも越える。
木乃香は自分が助けられると知り、とっさに動く。

「私やるわ、け、契約ってき、キスのことなんやろ?そ、それなら///」

「ま、待て木乃香、そんな安直にこっちの世界に来ては・・・」

シンはこんな時にも人がこっちの血なまぐさい、ファンタジーとはかけ離れた世界に足を踏み入れるのを止める。

「フン、バカが!そんなこと言って悲しむ人間が何人いると思う、お前は救世主だ、ナギが死んだという噂が流れている中で、お前まで死んだら悪人はますますつけあがるぞ、それに近衛木乃香がこっちに踏み入れるのはもはや運命と言っていい、必然だ」

エヴァはシンの言葉など聞かない

「しかし・・・・・「ドス」ウッ!?エ、エヴァ・・・」

「ちょ、ちょっとエヴァちゃんやり過ぎじゃ・・・」

エヴァはシンの頸動脈打ちをし、シンを気絶させる。それを見たみんなはまたしても言葉を失う。
刹那と真名はエヴァをジロリと見る。

「ウッ・・・そ、そんなに睨むな!!これもこいつのためだ!おい小動物!準備しろ」

「りょ、了解です!」

カモはシンの周りに魔法陣を書き始める。

「・ク・・ティオー!」

シンはこの声を最後に意識を手放した。
どうも北中津です。竜王の殺息出ました。それと羽根も。羽根は当麻の脳細胞を破壊するほどだからこれくらい行くと思います。それでは次回。


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