第二十一話 敵の影
第三者視点
「さて、どういう事かな朝倉和美、毛玉」
シンは今回の騒動の主犯であり、床に正座している二人?に聞く
「い、いやですね旦那、俺っちはネギのアニキのためにですな~」
「そ、そうだよシンさん~、これも人助けだよ~」
二人は大量の汗を流し、人助けを盾に弁解するが
「黙れ、朝倉和美、お前がこっちの世界に入っても俺は構わん、人が考えて決めたことだ、俺は何も言わん」
シンは基本的に人が考えて決めたことをとやかく言わない。確かに不満などを覚える時もあるが、その行動に責任を持つのなら感化しない。しかし、今回は違った。
「しかし、お前は何も知らないクラスの奴まで巻き込もうとした。今回は一人だが、何人もいてみろ、ネギはアレでも英雄の息子だ、そんな奴の従者が狙われないとでも思わなかったのか!」
「!!!」
「そ、それは」
「まあ、今回は一人だし、初犯だから大目に見てやる、宮崎のどかは自分達で何とかしろ。それと」
ビリィ
「ギャアアア、俺っちの五万オコジョ$がァァァ」
シンはカモが仮契約により手に入れた、五万オコジョドルを破る。
「人助けなら、要らないだろう?」
シンは悲鳴を上げているカモをよそに出ていった。
「せっちゃ~ん!何でいきなり走るん~?」
「すいません、お嬢様説明はちょっと・・・」
刹那と木乃香、その他早乙女ハルナと綾瀬夕絵の二名は走っていた。
(白昼堂々?相手も四の五の言ってられないか)
何も知らない三人は脳内に?を生産しながら刹那についていく。
「此処ってシネマ村じゃん!桜咲さん、シネマ村に行きたかったんだ~~!?」
あてもなく走っていると四人はシネマ村に着いたようだ。
(好都合!)
「綾瀬さん、早乙女さん!私、木乃香さんと二人になりたいので失礼します!」
「え?ちょっと!?」
明らかに人間離れしているであろうジャンプ力で木乃香を担いだ刹那は跳んでいった。
「ムム、これは・・」
「料金はどうするですか」
ほのかなラヴ臭を残して。
「此処まで来れば。」
「せっちゃ~んどうや~似合うん?」
刹那が周りを警戒している中、木乃香はシネマ村で貸し出ししている和服を着ていた。
「お、お嬢様・・・とてもお似合いです。」
刹那も大和撫子を再現したような木乃香の姿に見とれる。
「さあさあ、せっちゃんも着ような~」
木乃香が服を貸したと思われる店の店員も手招きをしている。
「ちょっと!お嬢様~~!」
数分後
「わぁ~せっちゃんかっこええわ~」
「うう、何で私まで」
なんだかんだで剣士の服を着ている刹那
「どうも~神鳴流です~」
そこに月詠が西洋風のドレスを着てやってくる。
「ちっ、此処まで!」
刹那は木乃香の前に立つ
「いえいえ~此処ではやりませんよ~」
月詠は手袋を刹那に投げ
「決闘を申し込みます~三十分後、ここの日本橋で」
月詠は馬車に乗り、去っていく。
(仕方ない、ここは本気で)
「面白そうな事をしてるじゃないか、刹那」
「シンさん!何故此処に!」
シンは放浪の侍のような服を着て、大太刀を持っている。
「お前を捜していたら、面白そうなことをしてるからな。もちろんあの決闘受けるだろ?」
シンはあの後、刹那達を探そうと刹那の持っている符を理派四陣で調べた。
「はい、必ずお嬢様はお守りします。」
ワアアアァァァァ!と一部始終を見ていた一般人が歓声を上げる。これを何かのイベントかと思っているようだ。
「桜咲さん!凄いじゃない!私たち二人の恋路、応援しちゃうよ!」
どうやら刹那以外に来ていた、3-Aが集まっていた。
「え!?これは!」
「桜咲刹那ァッ!師匠として許す!全力で木乃香を守れ!」
「シンさん!?」
「師匠のお許しも出たよ桜咲さん!?て、言うかその人ダレ?もしかして・・・・・カレシ?」
当然の疑問である。色恋沙汰など中学生が最も興味を持つことだ。
「///えっ、そ、それは」
「俺はある時は一人の美少女剣士の師匠、ある時は放浪の侍、その正体は・・・麻帆良学園の教会の神父!シン・ファナリス・ハントだ!」
「//シンさん・・・今日変ですよ」
このノリの良さは変と思った、刹那は問う。
「さっき向こうで酒を勧められてな、予想以上に酒が強かった。たまには日本酒もいい」
何してるんだ聖職者
「ウチの学園の神父さん!?こんなイケメンがいたなんて聞いたことないよ!?」
「ちなみに刹那の師匠は本当だぞ、さあ、我が弟子刹那よ!見事木乃香を守ってみよ!」
「・・・・はい」
そして日本橋
「待ってましたよ~セ・ン・パ・イ」
日本橋には何十人の観客と月詠がいた。
「せっちゃん、なんかあの人怖い・・・」
月詠みの狂気を感じとったのか、木乃香は怯える。
刹那はそんな木乃香に微笑み、
「大丈夫です、お嬢様は必ずお守りします。」
「せっちゃん・・」
「さぁ!そちらに加勢はないのですか?こちらは桜咲さんのクラスメートがお相手します!」
花魁の服を着た委員長が声高々に叫ぶ。
「あなた達には~~この子達が~」
月詠が何枚も繋げられた符を取り出す。
ブワァッとたくさんのマスコットのような護鬼が現れる。
「キャーーー!かわい・・」
「ガアアアアア!」
「くなーーーーい!」
マスコットの中一匹だけ、鎧武者のような格好をした巨大な鬼がいた。
「なんで一匹だけ、こんなにいかついのよー!」
「ガアアアアアア!」
巨大な鬼が観客に襲いかかる
「俺に任せろォォォォォ!」
ガキィンと音を立て、鬼の刀を受け止める。
「シンさん!」
「コイツは俺が何とかする。・・・さあこいよ、デカブツ」
「オイ、こっちでも始まったぞ!」「スゴイCGだ!」「カッコイー!」
あいかわらず周りはイベントとしか思っていない。
「にと~れんげき、ざんく~せ~ん!」
「七閃!」
刹那と月詠の剣とワイヤーがぶつかり合う。
「くそっ、シンさんは手が空いてないし・・・・ネギ先生!ネギ先生を見せかけだけ等身大にします。木乃香お嬢様を」
先ほどまで空気と化していたネギの式神が等身大のネギに変身する。
「分かりました!木乃香さん!」
「えっ!?ネギ君、何時の間に?」
「それより、こっちです!」
ネギは木乃香の手をつかみ、近くにある城に逃げ込む。
「ハアハア、此処まで来れば。」
ネギと木乃香は頂上の部屋に来たそこには・・・
「やっと来たな~」
天ヶ崎千草と白い少年がいた。
刹那視点
「オイ!こっちでも始まったぞ!」
天守閣を見ると、ネギ先生とお嬢様を狙い敵の鬼が弓を構えている。
「さあ、少しでも動いたらイチコロや、そっちは紙型のようやし、あきらめてお嬢様をわたしぃ!」
まずい、周りには誰もいないし、ネギ先生は実体がない!
「木乃香さん、すいません」
お嬢様!今助け
「余所見してたらいかへんえ~」
「くそっ!七閃!」
コイツは攻撃を止めない。
「ええよ、せっちゃんが守ってくれるって言ったんや、きっと助けてくれる。」
かなら・・・お嬢様!
ビュウッ
鬼がやを!間に合え!
「捕まえました~センパイ」
「なっ!」
まずい!ワイヤーを剣に絡めて!間に合わない!
お嬢様をネギ先生が庇うが、意味がない。
「お嬢様ァァァァァァ!」
「ゼロにするっ!」
ポトリ・・・
矢は力をなくしたかのように落ちる。
「刹那、さすがに相手が悪かったな、今回は罰はなしにしておいてやる。」
シンさん・・・それは京都駅で使った。
「くそっ何で矢が・・・きゃっ!」
シンさんは一瞬で間合いを詰め、鬼を一刀両断する。
「チェックメイトだ」
剣先を術師の女に向ける。
「くっ!ちょっとアンタッ助っ人やろ?ずっと見ていないでなんかせぇ!」
助っ人?そんなの何処に
「さすがに中央のメシアと戦うのは割に合わないよ。」
なんだあの子供は!全く気づけなかった。
あれ?シンさんが驚いている?
シン視点
「何故お前がここにいる、あの時死んだはずじゃなかったのか。」
いきなりでできた子供、間違いない!完全なる世界のアイツだ。
「久しぶりだね中央のメシア、いや、ローマ正教、神の右席のシン・ファナリス・ハント」
!!!!何故コイツがローマ正教を、しかも神の右席は各宗派でも、かなりの上位職じゃないと知らないはずだ。
「何故それを知っている。言え!」
「僕の仲間に詳しい人がいてね」
仲間だと、俺と同じでインデックスの世界から来た奴がいるのか。
「詳しく教えてもらおう、・・・・天罰術式」
バシャア
天罰術式が作動したら、子供は水になった。水を使った分身か・・・・
「くそっ、あいつ何一人で逃げてるんや、月詠!私らも逃げるで!」
ちっ、アイツとの話しに気を取られすぎた。くそ
「大丈夫ですか、シンさん!」
くそっ、天罰術式とソーロルムの術式、使いすぎたか。
「刹那、詠春のとこへ行こう、あそこに近づくには待ち伏せが怖かったが仕方ない。」
「はい、私もそう考えていました、お嬢様、お嬢様のご実家へ向かいましょう。ネギ先生達と合流します。」
どうも北中津です
今回で禁書側の敵の影が見えてきました。
原作で神の右席はインデックスも知っていたので、ある程度上の位に行けば、ローマ正教以外でも神の右席を知っていると解釈しました。
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