どうも北中津です。
今回は第三者視点にチャレンジしました。
第二十話 女
朝、俺は宿で新聞を読んでいる。
今日はネギや刹那は奈良公園に行くらしい。
そこなら何か起きても、俺が本気で行けば十分間に合う。
「やあ、シンさん本当に来ていたんだね。」
「真名か」
真名の班が上からぞろぞろ降りてきた。
「きゃー!龍宮さん!このカッコイイ外人さん誰!?」
真名と同じ班のやつと思われる髪を二つ縛った娘、典型的な中学生だな。
「彼は学園の教会の神父さんだ、私は巫女のバイトをしているからその縁でな。」
さらっと、こういうウソが言える辺り女って怖ぇ。
ん、また来たな、
(ゲッ、ハント神父!何で此処に!?)
美空か、
(仕事だ美空、お前のことは黙っておいてやる。ネギ達にはばれたくないんだろう。)
(ありがとうございますゥゥゥ!!!)
アイコンタクトが上手い俺達であった。
「それじゃあ、俺は行くからな」
さすがに生徒が増えてきたので、俺は行くことにした。
「何処に行くかなぁ」
第三者視点
修学旅行の夜、それは学生の理性を何故かユルくする。
そして、ここにも色々頭の中が外れた人々が・・・・
「くちびる争奪!修学旅行でネギ先生ラヴラヴキッス大作戦!!!
ルールは全てが語っている!今夜中にネギ君に熱いキスをするだけ!武器は枕のみ、それ以外は何も言わない!新田に見つかっても全員他言無用だよ!」
「イエェーーーイ」
3ーAはバカばっかりである。
「まったくだ」
「どうしたんですか千雨さん?」
「いや・・ちょっと使命感がな」
第一班 鳴滝風香・鳴滝史伽ペア
「お、お姉ちゃ~ん!正座はイヤ~!」
「大丈夫だって、かえで姉から教わった秘密の術があるからね。」
史伽が鬼、もとい広域指導員の新田に怯える傍らで、風香は枕を振り回して不敵に笑う。
第二班 古菲 長瀬楓
「きゃー!ネギ坊主相手でも初キッスアルよー」
「ニンニン」
運動神経では最高のチーム、問題は頭。
第三班 雪広あやか 長谷川千雨
「何で私がこんな事を・・・・・あいつ等逃げやがって。」
「つべこべ言わず援護しなさい!ネギ先生の唇は私が死守します!」
雪広あやかは全メンバーで最高の熱意だが、長谷川千雨は絶対零度である。
この温度差はどうカバーするのか。
第四班 明石裕奈 佐々木まき絵
「よーーし!絶対勝つよーー!」
「へへへ~、ネギ君とキスか~」
この二人がある意味本命。運動神経と意欲のバランスがいい。
第五班 綾瀬夕絵 宮崎のどか
「ゆ、ゆ、ゆえ~」
「ウチのクラスはアホばかりですね、せっかくのどかが告白したのに・・・」
ネギへの愛情、知能は一番、問題は体力。
「さあああ!この五チームがネギ先生の唇を狙うよーーー」
そう、この五チームがネギスプリングフィールドの唇を狙う。この五チームが・・・
龍宮視点
「ふう、ネギ君、朝倉にばれたか。」
この気配は仮契約の魔法陣、この宿全てにかかっているな。ということは
「シンさんと仮契約が」
第六班 龍宮真名
第三者視点
「ゆーな、ネギ先生の部屋に直行すると鬼の新田の餌食だよ、どうする?」
「そんなの・・・・・正面突破に決まってるじゃん!」
四班代表のまき絵と裕奈、片方の頭は悪くないはずだが、発想がアホだった。
「なあいいんちょ、もう帰っていいか?」
「千雨さん!往生際が悪いですよ!私の先生への愛のため、あなたには手伝ってもらいます。」
三班代表の千雨と委員長、片方は行動がアホだった。
バッタリ
「いいんちょ!」「まき絵さん!」
ボスッ
二つのアホがぶつかり合う。
「「うへぇ~」」
お互い顔面に枕をくらい、ひるむ。
「ナイスまき絵!とどめは私が!」
まき絵の背後から裕奈が飛び出し枕を横一文字に振るうが、
(ガキかこいつら)
千雨は一歩分程足を前に出し、裕奈の足に引っかける。
「うわぁっ!?」
裕奈はバランスを崩すが、
「おっエモノがたくさんアル」
そこに新たにバカが介入する。
「チャイナピロートリプルアタック!」
「「「ぶっ!」」」
バカが投げた三つの枕が裕奈、委員長、まき絵に直撃する。
「やったわね、古ちゃん!」
アホ、アホ、バカの三つ巴の戦いが始まった。
「千雨さん!援護を!っていない!」
「こんなのやってられるか」
千雨は一人、部屋に戻ろうとするが
「こらぁ!長谷川ぁ!何してるんだぁ!」
「げっ、新田!」
長谷川は新田に捕まる。
勝手に巻き込まれ、勝手に怒られた。
「ん?そっちにもいるのか」
鬼は新たな標的を見つけ、動き出す。
「みんなこの声は!」
「「一時撤退ーーーー!」」
三つの班は、蜘蛛の子を散らしたように逃げる。
「ぎゃふっ!」
一人の生け贄を残して・・・・
「明石~~~~、ロビーに座ってろォォォ!」
「「ひ~~~!!」」
「やられてしまいましたね、千雨さん・・・」
「ゆーな・・・」
裕奈が連行されるのを隠れて見るパートナーを失った二人。
キラッ
二人の視線が重なり、
ガシッ
「一時休戦と言うことで」
「OK!同盟だね!」
バカ達の夜は長い。
そして、ここに戦う女が一人
「刹那か」
いや、二人
「真名・・・・シンさんと仮契約を?」
「ああ、この際だからハッキリ言おう、私はシンさんが好きだ。
初めて意識したのは、君の初めての修行の日、私がお姫様だっこなんてされる日が来るとは思わなかった。女は誰しも、男性には守ってもらえるような存在になりたいものさ。彼は魔法を使う時、どこか遠い目をするんだ、もう会えない人を思うようにね、それが恋人か、友人か、家族か、師匠かは分からない、ただその目に惹かれたんだ。君はどうなんだい?」
龍宮真名も嘗て、魔法使いの従者として、パートナーを失っている。
シン・ファナリス・ハントは家族、友人、師匠を失ったわけではない、しかし会うことはほぼ不可能である。
その二人の似た境遇を真名は感じたのだろうか。
「私だってシンさんが好きだ
シンさんは、私に大切な事を気付かせてくれた、そしてそのために必要なモノを教えてくれたんだ」
桜咲刹那はシン・ファナリス・ハントが来るまで、中途半端な位置にいた、近衛木乃香を守りたいという傍ら、自分の正体がばれることを恐れて離れていた。それはある女教皇が周りの者を傷つけたくないため、その者達の元を離れたことと似ていた。この二人に共通すること、それは相手を本当の意味で信じていないことだった。しかしそのことをシンは気付かせ、その後に待っているであろう理不尽に立ち向かう術を与えた。刹那がシンに抱いている気持ちは恩義に近いかも知れないが確かに愛情であった。
「そうか・・・・それじゃあ私たちは本当の意味でライバルだな。」
そして
「ああ、それじゃあシンさんの唇は」
二人の女の
「「私が!」」
清く、善も悪もない戦いが
「騒がしいぞ、何してるんだお前達は」
始まらなかった。
「お前達何してる、刹那明日は詠春の家に行くんだろう、今日は何もなかったがこれから何が起こるか分からん。今日は早く寝ろ。」
「は・・・はい。」
「真名、お前は今は普通の中学生だろ、その銃をしまえ」
「あ・・・ああシンさん。それにしてもシンさんも夜遅くまで起きてるんだね。」
さっきの話を聞かれたか!?と言う不安の襲われながら真名は聞くが、
「宿が騒がしくてな、たった今起きた。それで外に出たらお前達がいたんだ。なんだこの騒ぎは、悪意・・・は感じられるがそれほど悪質じゃない。何か知らないか刹那」
どうやら聞いていなかったようである、悪意や殺気に気付くのは熟練者故長けているが、今回の悪意がアレのため気付かなかったようだ。
「は、はい、どうやらうちのクラスの者がネギ先生の使い魔と手を組んで・・・・・・かくかくしかじか」
「あのオコジョか・・・・指導の先生に任せてもいいが、オコジョは・・・俺が潰す。お前達は休め。じゃあな。」
そう言ってシンは向かう、憐れな毛玉の元へ。
「それじゃあ、寝ようか刹那。」
「私は周りの探索のあとで。」
二人の目当てはいなくなり、トボトボ帰って行った。
どうも北中津です。
今回は前半は原作と大差ありません。
後半では以前書いた刹那と真名の理由ですが、少しこじつけな所があるので、そこら辺は、申し訳ありません。
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