第十三話 吸血鬼
今は昼頃、季節も秋に終わりに近づいた。
お茶を飲み一息ついていると、
バン!!
「シン・ファナリス・ハント!貴様がまさかこの学園にいるとわな!」
「失礼します。」
金髪の幼女と、その従者らしいロボット?が入ってきた。
「闇の福音じゃないか、あの時ナギが拉致ってたが此処にいたのか。」
というか教会にいていいのか吸血鬼?
「うるさーい!!そ、そのことを思い出させるな!
私はあのバカに登校地獄なんて言う変な呪いをかけられて十五年間も此処に縛り付けられたんだ!しかし・・・・ハハハハハ!その日々も今日で終わりだ!貴様の魔法についてはタカミチから聞いているぞ!何でも物の順位を変える魔法だそうじゃないか!それを使えばこの呪いともおさらばだ。」
なるほど、確かに可能だ。それよりタカミチと交流があったのか。
「確かに俺の光の処刑を使えば闇の福音の呪いの順序を変えるのも可能だが、ナギも何か考えがあったんじゃないのか?」
「フン!エヴァンジェリンでいい、あいつ迎えに来る等と言って十五年も姿を消したんだぞ、しかも死んだなんて言われてるし。と言うわけで私と呪いの順位を変えろ。」
「約束の期限が切れてるならいいか、・・・・・エヴァンジェリンを上位に!登校地獄を下位に!」
変化あったか?
「フ・・・フハハハハハ!戻った、戻ったぞ!これで此処ともおさらばだ!」
「あっマスター」
エヴァンジェリンは教会を飛び出していった。
・・・バチィィィィ!
「マスター!」
電撃のような物で黒こげになったエヴァンジェリンが戻ってきた。おさらばじゃないのかよ
「どういう事だーーー!」
「俺はわからん」
「おそらく、ナギ・スプリングフィールドがかけた呪い以外にも、マスターを抑える何かがあると思われます。」
「何~?シン・ファナリス・ハント!それも何とかしろ!」
胸ぐらをつかむな。
「無理だ、俺は同時に三つ以上の物の順位は変えられない。それにナギの呪いじゃない何かがハッキリしていないとできない。あっ!あとその魔法は俺から離れるにつれて効果が薄くなるから。」
「そ、それじゃあ意味ないじゃなか!?」
「そうだな、俺の先生はバチカンに来た観光客を使って術式の調整してたが俺はそんなことやらん。」
「調整だと?よし、ならば私の別荘を使え!そして私の呪いを!」
「別荘?お前ここから出られないんだろ?」
「フフ、まあ来てみろ」
「ここが別荘か?」
俺はエヴァンジェリンにつれられて学園内のログハウスにいる。
「ここは私の家だ。茶々丸!あれが、倉庫にあったはずだ、探してきてくれ。」
「はい、マスター」
茶々丸は出ていった。
俺達はログハウスの中に入ると。
「ケケケ、ご主人ソイツ誰ダ?吸血鬼が神父なんて連れ込んでいいのカヨ?」
人形だらけの中、一体の人形が話しかけてきた。
「だまれ、こいつは私の協力者だ。」
俺、協力者決定かよ。
「別荘というのは、一種の魔法空間だ。外での一時間が中で一日になる。それを提供する代わりに私の解呪の技術提供をしろ。」
ああ、ラカンとやり合った時のと同じやつか。
「まあ、技術提供くらいならいいが」
「オイオイ、仮にも神父ともあろう者が吸血鬼の手助けなんていいのカヨ」
「俺は悪党は嫌いだが、一流の悪党は嫌いじゃない。そいつ等はそいつ等なりに信念があるからな。それに、お前達にはこの先世話になっていきそうだしな。」
「どういう意味だ?」
「俺も不老だ。俺も何時か周りの奴に残されていくからな。」
「貴様も不老なのか!何故だ!お前は吸血鬼じゃない。それに人間だ!」
「俺には原罪がない。よって死と言う概念がない。俺は昔臨死体験、と言うより死んだ。その時ちょっとな。」
説明は面倒だ。
「ハハハ!原罪がない?どおりで神父でも異常な神性さなのだな。いいだろう!死なない者の生き方を教えてやる!」
エヴァンジェリンが馬鹿笑いしていると
「マスター見つかりました。別荘は地下に設置してあります。」
「ご苦労、さあ行くぞ。」
エヴァの別荘に入ると
「ラカンのとは違うんだな。」
こっちはどっちかって言うとリゾートだ。
「魔法書も山ほどある、使っても構わんぞ。」
「そうさせてもらう」
俺も今までの魔術じゃ限界だ。新しい魔術を覚えないとな
さて・・・・何巻まで出てたっけ?
そして、俺はエヴァンジェリン邸出て、本屋へ向かった。
どうも北中津です。
主人公に修行フラグが立ちました。
次回は修行シリーズです。
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