ArcanO...秘密
君を守りたい
何があっても
君に癒されたい
辛い時こそ
君を愛したい
全てを捧げるから
君と愛し合いたい
ずっと一緒にいたいから
でも
この立場では
うまくいきっこない
君はお姫様
俺は家来
身分の違いさに
嫌気がさす
ただ
君を
愛していたい
だけなのにー…
桜が舞う季節。
風が身にしみる。
春とは言え、まだ肌寒い。
何年も住み続け、今や自分の誇りにもなっとる国:トヤーマ。
何年も守り続けとるこの城。
そして…
「ヘイジ〜おはよッ」
何年も共にしている、愛しい彼女。
まあ、彼女ゆ〜ても、誰も知らへん事やけどな。
…ふたりだけの秘密。
「おはようございます」
「元気ないなあ〜まだ寒いん?」
「ちゃいます、考え事しとったんです」
「ふ〜ん…あんま悩むとハゲるで?」
無邪気に笑う可愛い姫。
17年間共に過ごしている幼なじみのお姫様。
愛しい、愛しい人。
この女ほど、命がけで助けたヤツはおらん。
失いたない…
守りたい…
だからこそ秘密の関係。
「はあ〜寒…」
まだ少し白い息。
小声で言ったつもりやろうけど、俺はちゃ〜んと聞いてるで。
「寒いなら、どうぞ」
俺は自分のマントをカズハの肩に優しく乗せる。
まるで、カズハを抱きしめるかのように…
「…ありがと」
少し赤くなった頬。
愛しくてたまらない。
愛してる、君の事。
愛してるねん。
「ヘイジ」
「はい?」
「…二人の時は敬語使わんといて…」
「ん…わかった…」
周りに誰もいない事を確認し、キスをする。
「ヘイジ、好きや」
「俺もや、カズハ」
バレれば最後。
バレないように慎重に。
お互いの愛を感じながら、今日も一日が始まった。
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