リコリスside 別れ
な、なんかなんかごめんなさい!
前回の章題名と内容が全く違った……
以後気を付けます……<(_ _)>
セラスス様に話を聞いていただいた後、私は重大なミスに気がついた。
1つはセラスス様のことを様付けしてしまっていたこと(今も含む)。
2つ目はアレクセイが重度の女好きで直ぐに手を出す節操なしということだ。
セラススさ……んが襲われたら大変だ!私、セラススさ………んの親衛隊隊長失格なのでは?!
そう思っていると小さな火の玉が私の前にポッとでてきた。
………なんだろうこれ。
しばらく眺めていると突然音声が流れ出した。
『別れた理由は飽きたからだ。』
会話は断片的で全部は聞き取れなかったが声の主はセラススさ、んとアレクセイだろう。
この場所はどこ?!助けなきゃ!
『ようこそ、快楽の世界へ────ドサッ』
「セラスス様!」
アレクセイの声の後に人が倒れる音がした。
どうしよう、セラスス様の純潔がアレクセイに奪われるかもしれない!
私は死に物狂いでセラスス様を探し回った。
途中でいつもセラスス様と共に行動しているフェアフュールング様と出会い、お互いの目的が一致すると、連絡を取り合いながらセラスス様を探し回った。
回りばかり気にしていた私は目の前を見ていなくて、誰かとぶつかっていた。
それて今も誰かとぶつかってしまったようだ。
「ご、ごめんなさい!前をみてなくて……」
「……リコ?」
ぶつかった相手を見るとアレクセイだった。
「アレク!貴方、セラスス様を何処に拐ったの?!
正直に吐きなさい!」
「ちょっ!揺らすな揺らすな!物理的に吐く!
はぁ、金色姫なら中庭のベンチで寝てるよ。」
そこに丁度フェアフュールング様から連絡が入った。
『セラスを中庭で見つけた。
後はこちらで何とかする。』
よかった……私は思わずアレクセイの胸に顔を埋めた。
「よかった、本当によかった。」
「………離れてくんない?胸元で泣かれても困るんだけど。」
それもそうだ。
元カレの胸で泣くなんて結構惨めじゃない?
それと、ついでだしやることもやっとこう。
「アレク、叩いてしまってごめんなさい。
別れるのはスッパリ認めるわ。でも叩いてしまったことを後悔してたの。
バイバイ、アレク。楽しかった。」
「……………人を好きになったことなんてなかったこらお前の気持ちなんてこれっぽっちもわからなかった。
でも今ならわかる気がする。
何も知らずに、お前の中身を見ようとせずにごめんな。」
彼はそれだけを告げると直ぐにどこかに歩いていった。
何だ。アイツもう新しい恋見つけちゃったんだ。
なんか負けた気分だなぁ。
さっき沢山泣いたお陰かもう涙は出てこなかった。
でもやはり胸がギュッて押し潰されるような悲しい感覚が収まらなくてその場に蹲った。
アレクセイの恋の相手は大体予想できた。
私はまだアレクセイの事を引きずってるようだ。
アレク、セラスス様と結ばれるといいね。
セラスス様は競争率すごく高いんだから、頑張ってよ?
けして声には出さないけど応援してるから……