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プロローグ〜始まり

不定期更新。お気に入りにいれてくださると助かります。


最初は説明が多いです。


戦闘も描写がほとんどないです、最後に戦闘開始するので次回スタートから爆発するかもです


ではではお楽しみください



時は真夜中、巨大なライトがわずかながら地を照らす。


「お前らはさがっていろ……」

そういい放つと彼は静かに歩みを進める突然現れた機械のもとに。


やつらは残虐に人を殺す、だから彼は、俺の兄はやつらを殲滅にかかった。

ある使命感のもとに


敵の姿は機械の襲来直後に地面から現れた緊急時用の防御壁によって見えないが壁の向こうの絶望は確かに感じられる。


「にいちゃん、ユキトにいちゃん! 行くな」

泣きじゃくるがもう兄は前しかみていなかった。


「これより我が血統に伝わる思念をもちいてやつらを消去する」

当時の兵士を見向きもせずに形式にそった兵務報告をする。


30mはある防御壁を青い思念をまとった兄は軽々と飛び越える。


壁の外では爆発音と機械音が鳴り響いていた。


***


壁の外、周囲の森林は燃え上がり熱気は想像絶するものとなっていた。


目は赤く光りすべてを監察しているかのようだ。


細長い鉄板を組み合わせ人間にでも似せたかのような四本の手足で機械特有の破壊力とスピードのある打撃、さらにその後方からの光線のような遠距離攻撃でユキトに集中攻撃があびせられていた。

青い思念(ちから)が足りない、第二形態!」

覇気とともに身体にまとっていた思念が消えた。そして腕に赤黒い思念をまとっていた。


背中の刀を抜くとさらに強大な力が溢れ出し、腕の思念も刀に集中した。


「うぉおおお!!」

目を見張るようなスピードで敵を破壊していく。


そして炎に映る影はユキトと"1つ"になった。


「なんでおまえが、なぜこんなとこに?!」

「そう騒ぐな……」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


壁の中のさらに地下に居住地を移動させた人類。


機械、現在は機神(きしん)と呼ばれるようになったやつらは一時期はユキトの活躍により平静をとりもどしたがそれも長くは続かなかった。


地上、壁内。昼下がり風が人々を落ち着かせ適度な開放感がある、が周囲を囲む巨大な壁からは一際異彩がはなたれている。


「これより対機 兵隊訓練生卒業試験を開始する」


空気が重い、冷や汗を流す者もいる。


4列横隊前方に立っている。

『たかが卒業試験だろ? なんでこんな嫌な空気なんだよ』

っと視界の右端に今にもしゃべり出すかのような深呼吸をするチカゲがうつった。


こいつは俺の嫌いなタイプで一言で言うとクールで天才。

俺が4年前行方不明になったにいちゃんを探すために死に物狂いで訓練してるっていうのにあいつは涼しい顔で俺にできないことをやっちまう。

そいつのことだからいいそうなことはわかるけど。


「教官! 質問があります」

「なんだ、言ってみろ」

「試験内容は事前にきいていますがこの試験、上級訓練生の俺や後ろのミユには甘すぎます。そもそも地上で活動するのは力を持たない弱者だけ、俺は地下でのより快適な暮らしを得るためにここまできました」


チカゲが言っている試験内容とは地上の壁外に出て自分の力が通じるかを確かめるためなにか手柄をあげるというものだ。死んだら終わりの訓練生最後のサバイバル。


「確かに、だがもし防御壁さらには地下防壁を破壊されたらお前が

人類を守るんだ」

「ですがあの壁は……」

そこで遮るように号令がかかる。

「これより壁外に移動する一体倒した時点で壁内に避難すること」

「はっ!」

「空操機動による空操技術が重要となる、空操機動装着者から順次討伐に向かえ!」


黒い革生地の手袋のような空操機動装置を装着する。


『死ぬのかな……』


ふと過去の記憶が蘇る。



夜、人々が寝静まったなか壁の蝋燭がゆらゆらと2人の顔を照らしている。

「親父、俺、にいちゃんさがしに行くよ」

「ってことは俺と同じ対機 兵団志望か?」

「うん」

「そうか、死に急ぐ真似はするなよ」

「わかってる、にいちゃん助けるまでは」

「希望はもたないとな、あいつは生きてる! そうだ対機 兵団には特別な装備が支給される。空操機動だ。名前くらいはきいたことあるだろ。ほら、最近科学部の連中が細胞型センサーを世界に散布したって」

「知ってるけど理解できなかったし」

「まずは空操機動の説明からだな……」


説明とは単純なものだった。

空気を操る装備。散布されたセンサーは細胞のように分裂するため空気に適度な量まで増加するためむらなくセンサーを設置できる。

そのセンサーに手袋型の発信装置、空操機動が脳波を変換した電波を送りそのセンサーの周囲の空気を操る。


操るとは圧縮、空気濃度を下げ相手を窒息させるなど多岐にわたる。


「親父、(うち)ってなんなんだ?」



『俺はなにをあのとききいたんだ』

「アクト! なにぼーっとつっ立ってんの?」

顔をあげると幼馴染の少女ミユがムスっとしながら首をかしげていた。

「いや、走馬灯みたいなのがみえて」

「ばぁーか、死なないわよ!あんただって一応上級訓練生でしょ?」

「一応って……、まぁ」

「それに私とチカゲもついてるし」

「チ、チカゲ?!」


ミユの後方壁にもたれたチカゲがこっちを睨んでいる。


「いつもの三人じゃない?」

「別に好き好んであんなやつと」

「さっ、もう行くわよ」

素っ気なく返されるがいつものことと割り切って扉に向かう。


「やっときたかお前ら、壁外に出るに行くにあたって最終通告だ」


扉の前には教官が仁王立ちで立っていた。


「壁外では運よく12期対機 兵団が調査活動中だ。運がよければ死の危機を脱することができるかもな」

「12期っていったら現在の強者が内、弱者が外の概念がなかった時期の、あとアクトのお父さんもたしか」

ミユの読書好きには時々助けられる。


そして壁外への扉が開く。


そこには今まで、いや、この4年間見れなかった大自然が広がっていた。木々は風でこすれあい自然のメロディをかもしだし、木漏れ日はその音楽をひきたてる。


「我が国アルメリアの周囲には定期調査によって機神はほとんどいない。一番近いのは海だ。これが私からの最後の授業だ」



そして2時間後海についた、いや地図上では海なのだがそこにはかつての透き通る水はなく綺麗に鉄で蓋をされていた。最近雲を見なくなったのはこのせいだろう。森と海では景色がかわり海は暗黒で満ちていた。

「なんだよこれ」

「鉄海だ、調べとけこのサル」

「チカゲ、久しぶりにしゃべったと思ったらサルを馬鹿にしやがって」

「サルなんてどうでもいいわよ。問題は鉄海では空気濃度が低くて空操機動を十分に使用できない、せいぜいできてハイジャンプくらい」

「だから機神がきたらやばいってか?俺たちは天才集団だぜ?」

「調子のるなサル」


突然はるか前方から爆発音が鳴り響く。


チカゲが腰から二本の太刀を抜き空操機動にうつる。

低空を高速で飛ぶリビスを追いかけるように背中の刀を抜き空操機動にはいる。


「かなり近いな、てかチカゲ速え」

「だね。もしかして私たちなんて眼中に無いのかな」

「おい、君たち!」

ミユが驚いたように目を見開く

「ユニメル兵長ですか?!」

「あぁ、そうだ。現在最強となだかい彼の父パーンが鉄海1の中央で改・八七式十機神兵と交戦中だ」

「改・八七式十機神兵……。最大を100としたなかで八七式つまり87さらに十機神兵……、10mって伝説クラスじゃないですか」

「なに話してんだ?理解できない」

「つまりすごく強い機神がすぐそばにいるの!」

「じゃあ親父守れよ!」

「我々じゃ足手まといになる、ここじゃ空操機動もやくにたたない彼の力が頼みの綱だ」

「っち! 俺が!!」

最大出力で飛び出す。

「空気をつかいすぎたかな、まともに息もできねえ」

「アクト!! いっちゃ駄目、足手まといになるっていってるでしょ」

ミユも後を追うように走り出す。「まて君は行くな!」

「だって友達が、アクトだけじゃない、チカゲはもうついてるだろうし。兵長がこんなんで誰があいつらを連れ戻すんですか?」

「わかった、だが逃げるだけだぞ。行けばわかる、次元の違いが」



鉄海1、中央


空操機動を駆使した父パーンは長大な太刀で機神と激闘を繰り広げていた。


後方からの気配に気づき機神と気配の両方と距離をとる。

「君は!」

チカゲは見向きもせず武器を構え飛び上がる。

「空気圧縮半径50mの空気を半径5まで圧縮」

「君!そんなことしたらまだたくさん兵士がいるんだぞ!窒息させる気か」

「知るか!俺がこの世界から機械を削除する、その始まりだ!武装刀!」


刀に気流がうまれる。そして急加速をする。


チカゲの連続攻撃が機神を破壊していく。

そして今はまだ原形をとどめている機神をチカゲは見上げている。


「君はいったい」

「おい、チカゲ!」

「"アクト"弱いよコレ。俺はこいつらをすべてこの世から消し去る復讐だ」

「復讐?」

「去り際に一つ置き土産だあの教官なぜここに誘導したと思う?ここは危険地帯として12期が派遣された一週間くらい前のことで関係者のなかでは有名。それじゃあな。楽しかったぜアクト」


チカゲが遠ざかっていった。違う意識が薄れていってるんだ


***


「大丈夫か」

「ここは?」

「医務室だ」

天井がある、壁では蝋燭の炎が揺れている。

「壁内……?」

「あぁ、そうだ。ユニメル兵長が君たち3人を連れて帰ってきてくださったから助かったんだ。どうやら酸欠らしくて」

「3人っていったか?」

「あぁ。パーンさんと君と同じくらいの年の少女と君だ」


『チカゲ……』

「2人は?」

「たしか家に帰ったと思うが」

「思う?」

「気づいたら姿がなくて」

「教官は?!」

「き、教官なら地上で作業中だ壁内で作業するから寄るなといってでてかれました」


嫌な予感がする。嫌な予感しかしない。


地上へと続く幅広い石の階段を登る。

そして扉を押し上げる。


「教官!!」

「なんだ急に立ち入りを禁じたはずだが」

「お聞きしたいことがあります」

「その前にだ、私の傑作と言える作品を見てもらうよ」


「チカゲ……?!」

そこには身体から黒い霧のようなものをはなつチカゲがいた。

「彼の天才的な運動神経には感動させられた。だから改良をしたんだ」

「アクト……逃げろ……」

「これから彼には機神の殲滅並びにアルメリア以外の3つの国を削除してもらう。さあ、行け」


苦しみながらもチカゲは壁外に飛び出していく。

「そして、この秘密を知り並びに彼を追おうとする姿勢から我が国

はアクトを罪人とし死罪をくだした」


「そんなこと、住民がなっとくするかしら?」

「ミユ、親父!」

「軍が動けば、住民なんてどうでもいいんだよ! そして貴方たちも今死罪が確定した」


この国にそんな軍はない、あくまで対象は機神。教官という地位で動かせる軍などあるわけが……、っと突然空から大量のなにかが降ってきた。


「我が軍、五九式三機神兵団」

10体は軽くこえる機神が3人を囲む。

「親父……」

「アクト!今からやることをあとで飯食ったあとに教える、しっかりみとけよ!さっ、ミユちゃんと一緒に下がった下がった」

ミユの手を引き壁の近くまで走る。

「人類最強甘く見るなよ!!」








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