山荘に集まった男女13人が吹雪に見われた。
次々と起こる、殺人という悲劇。
風呂場での溺死体、
玄関で頭部を斧で割られた死体、
部屋の梁からロープでつるされた縊死体、
外で見つかった凍死体、
食堂で毒殺された死体、
よくわからない格好でトイレで見つかった変死体……
すでに6人が犠牲となった。
いずれも犯行現場にメッセージが添えられており、何かに見立てた殺人と思われる。
***
今、名探偵の加納洋介が容疑者の中から犯人の名を宣言すべく、お決まりの台詞を放つ。
「犯人はこの中にいる!」
まさか、といった表情になる生存者たち。
加納はその中の一人を指差して言い放つ。
「小柴さんを浴槽に沈め殺害した「水底の断罪人」は、森川武、お前だ」
崩れ落ちる森川。
加納は別の人に向き直り、続ける。
「そして中島さんを斧で頭を割り殺害した「赤く裂く華」は、井川瞬、お前だ」
歯軋りをして悔しがる井川。
さらに、続ける。
「さらに、首吊り自殺に見せかけて山本さんを絞殺した「漂う復讐者」は、木島秦、お前だ」
舌打ちして顔を背ける木島。
まだ、続ける。
「あと、竹川さんを吹雪の中に取り残し、凍死させた「雪山へ誘う者」は、高見梢、お前だ」
あいつが、あいつがと繰り返し叫ぶ高見。
当然、続ける。
「ついでに、橋本さんを毒殺した「天国への料理人」は金川香、お前だ」
仕方ないじゃないと言い俯く金川。
最後の一人まで、続ける。
「最後に、久我さんにナンカして殺した「不可解な殺人鬼」は、多分、藤原啓一、お前だ」
納得いかない顔で消去法? とつぶやく藤原。
加納は犯人たちのトリックを暴きたてる。
みな口々に反論するが最後は加納の推理に跪く。
はたして、犯人を追い詰めたといえるのだろうか?
完 |