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魔王密室殺人事件 ― Satan Cross ― 作者:飼育係

捜査編

13/21

偶像の黄昏

 ロビーで少しだけ世間話をした後、進一郎たちはラウムに連れられ個人所有のシアターに招待された。地上のものより規模は小さいが、四人で座って見る分にはあまりに広すぎて少し落ち着かないぐらいだ。

「あら進一郎、その杖、頭領からいただいたものよね。なかなか様になっているじゃない」

 隣の席に座ったラウムが、杖の所有にようやく気付いて尋ねてくる。

「ええ。せっかくお招きいただいたので、ちょっとしたお洒落です」

 こうして杖をついて上映を心待ちにしていると幹部に就任した当初を思い出す。
 就任祝いとしてブラックシネマから自らが愛用していた杖をもらい、布留火の主催したパーティに参加し、ラウムに誘われ一緒にここで映画を見たことを。
 たった二年前のことなのにやけに懐かしく感じるのは、それだけ濃厚な時間を過ごしたからだろうか。

「結局、真理恵さまは進一郎さまの就任祝いに何もしませんでしたね」
「……そのような昔話、まったく記憶にございません」

 後ろの席では二年前と同じく、布留火と真理恵が仲良く座り、昔話に華を咲かせていた。
 当時の真理恵は進一郎の幹部就任に最後まで反対していて、就任後もしばらくの間は敵対していたので当然なのだが、今ではこうして遊びに誘える程度には良好の関係を築いている。
 わずかな月日でも変わる事実もある。それが自分の働きから来る成果だと思うと進一郎の口元に自然と笑みがこぼれた。

「左反さんの死亡時刻に、貴女は何をしていましたか?」

 ――ならばこれからも、きっちり仕事をこなすだけさ。
 進一郎の突然の尋問にラウムは、先ほどまで穏やかだった表情を一気に硬くした。

「……突然、何の話かしら」
「先日、監視室に工作の痕跡が発覚しました。配線に手を加え、あらかじめ録画した団内の映像がモニターに映るようにです。有事の際にはいつでも過去の映像の再確認が可能という監視室の機能を上手く利用した巧妙な手口です」

 今の自分がこれまでの働きの積み重ねによって出来ているというのであれば、これからも積み上げ続けよう。偉大なる我が主、ブラックシネマの名の下に。

「事件当日、監視室に貴女が来たことはミヤコが証言しています。残念ながら貴女が工作したという確たる証拠は得られませんでしたが、疑う根拠としては十分でしょう」

 進一郎の鋭い視線がラウムを射抜く。
 その瞳にはすべての嘘を見逃さぬという揺るぎない決意が篭められていた。

「もう一度お聞きします。事件当日の貴女は、いったい何をしていたのでしょうか? 包み隠さず、すべてを教えてください」

 静かに、しかし強く咎めるような口調の進一郎に、しかしラウムはまったく意に介していないかのように口を押さえて上品に笑う。

「そうねえ……事件当日の私は、いったい何をしていたかしら」

 次の瞬間ラウムは、まるでサーベルのように鋭く伸びた爪で、進一郎の首元を一閃していた。

「害虫駆除をしていたような気がするわ」

 しかしラウムの殺気をいち早く察知した進一郎は、素早く座席を倒してその一撃をギリギリのところで避ける。同時に懐からリボルバーを引き抜きラウムの心臓めがけて発砲した。
 しかし放たれた弾丸がラウムに当たることはなかった。
 捉えたと進一郎が確信した瞬間、ラウムの姿がまるで劇場の闇に呑まれるかのように消えたのだ。

 ――そう簡単に終わらせてはくれないか。
 相手は人間体とはいえ高名な悪魔。魔力も一昨日補充したばかり。この程度で倒せるなら布留火も真理恵も呼んではいない。多少の長期戦は覚悟の上だ。

「愚かなものね。人間風情がソロモンの悪魔に楯突こうなんて」

 ソプラノが劇場に響く。闇に隠れてこちらの隙を伺うつもりかと思ったが、ラウムの姿は映画の開幕と同時に明らかになった。
 スクリーンに大きく映し出された女優のラウム。その光を背後から受けて悠然と佇む本物のラウム。虚と実の共演という光景は美しく、進一郎は素直に感服する。

「ラウムさんは偶像アイドルの才能がおありのようだ」

 少々短気で嘘をつこうとしてもすぐに本音が漏れてしまうのが玉に瑕ですがね――進一郎は拳銃を向け直しハンマーを引き起こす。

「果たして撃てるのかしら?」

 進一郎が銃の微妙な軽さに気付いたのはラウムのその言葉と同時だった。
 手元に戻して確認するが案の定、弾倉の中には一発の弾丸も入っていなかった。ポケットの中に隠してあった予備の弾丸もすぐに調べたがすべて煙のように消えている。

「触れているだけでもわかる、身の毛もよだつ恐ろしい魔力。ブエルを始末した頭領の魔術の篭もった弾丸ね。これを撃ち込まれたらさすがの私もひとたまりもないわ」

 撃ち込めたらの話だけど。
 ブラックシネマから預かった魔弾が、ラウムの手のひらからパラパラと落ちて劇場の闇に消えていった。
 どうやら先ほどの一瞬の交戦だけで、手持ちの弾丸をすべて盗まれていたようだ。これにはさしもの進一郎も驚きを隠せない。

「こう見えても私は穏健な悪魔でしてね。盗みはするけど壊しはしないのよ。だけど、これであなたは無力化したわねえ」

 ――手癖の悪いことで。
 恐るべきラウムの魔術。しかし敵が強ければ強いほど燃えてくるという悪癖を持つ進一郎は口元に浮かぶ笑みを消しきれない。

「小賢しいあなたのことだから他にも何か隠しているのでしょう。この私にすべてを曝け出してご覧なさい」
「失礼ですがラウムさん、貴女ごときに小細工など必要ありませんよ」

 進一郎は無用の長物になった拳銃を投げ捨てると代わりに杖を拾い上げ、敬愛するブラックシネマを真似て大げさに腕を広げて見せた。

「地獄の底辺を這いずり回る薄汚いこそ泥風情が。その卑しい技術をソロモン王に買われた程度で大悪魔を気取るとは片腹痛い。貴様がごとき小物、策など労するまでもなく瞬く間に始末してやろう。
 偉大なるアンドロマリウスの血を継ぐ真の大悪魔――この安藤真理恵がな!」

 突然の指名に真理恵は口から心臓が飛び出さんばかりに驚いた。ポップコーンを片手に完全に鑑賞モードだった彼女は、一連の攻防をただただ唖然としながら傍観していただけだったからだ。
 しかし状況は真理恵の理解を待ってはくれない。
 進一郎の挑発に怒ったラウムはその細腕を漆黒の翼へと変化させ、魔力の篭もった羽を彼めがけて撃ち込んできたのだ。

「させませんよ」

 無防備な進一郎の全身をくまなく撃ち抜くかに思えたラウムの攻撃は、しかし布留火の放った火焔によって阻まれる。

「失礼ですがラウムさま、左反暗殺の容疑でその身柄、拘束させていただきます」

 愛用の聖槍ロンギヌスを召還し、完全に戦闘態勢を整えた布留火は、進一郎の盾になるようにラウムの前に立ちはだかった。

「フルカスのところの小娘が、この私に敵うとでも思っているのかい?」
「どうやらご自身の実力を高く見積もりすぎているご様子。残念ながら貴女の魔術は戦いには向いていません。進一郎さまから弾丸を盗み取った程度で優位に立った気になられていると、のちのち後悔することになりますよ。
 ブラックシネマ団最強の大幹部――この真理恵さまの手によって!」

 一同の視線が一斉に集まり、真理恵は緊張のあまり持っていたポップコーンを床に落とした。

「あの……そのですね……」

 真理恵は不安げな眼差しで三人の顔色を伺うが、ようやく状況を呑み込むことができたらしく「皆様のご期待に添えるよう精一杯がんばります」と、いかにも申し訳なさそうに頭を下げた。
 そんな真理恵の弱々しい姿を見てラウムは高らかに笑う。

「幹部全員が私の敵に回る、ということでいいのかしら?」
「いえ、そのようなことは決してございませんが、なにぶん私にも団内の治安を守るという立場がございまして……」

 この期におよんで及び腰で事態に臨む真理恵の言葉を遮るように、ラウムはパチンと大きく指を鳴らした。

「後悔するのは果たしてどちらかしらね」

 薄暗い劇場に突如として無数の怪しい光が浮かびあがる。

「どうやら囲まれたようだ」

 光の正体はラウムの使い魔である鴉たちの鋭い眼光だった。
 鴉たちはまるで今まで一緒に映画を楽しんでいたかのように、進一郎たちが座っていた場所以外のすべての座席をいつの間にか占拠していた。

 ――なるほど、向こうさんも馬鹿じゃないってことか。
 これだけの数の使い魔を一気に召喚するには綿密な準備が必要だ。訪問の話を聞いた時から自らに嫌疑がかけられていることを察知し、最初からこの場所に誘い込んで始末する気でいたのだろう。
 結果としてはめられた形になった進一郎だが、その胸中に焦りはない。むしろこのぐらいはやってもらわなければ拘束の正当性を団内に示すことができない。

「布留火さん、進ちゃんの護衛をお願いね」

 一方、真理恵のほうも状況の不利を目の当たりにして、ようやく覚悟を固めたようだ。
 身体に召喚した魔蛇を巻きつけ普段通りの戦闘態勢を整える。先ほどまでの弛緩しきった顔とはうって変わり、その双眸には強い覚悟の焔が灯っていた。

 ――さあ、眠れる獅子のお目覚めだ。
 祖父アンドロマリウスをも凌ぐと評されるその驚異の魔力の一端は、直接対決した経験のある進一郎も存分に味わっている。そんな彼女の、初めて見られるかもしれない本気に、進一郎は興奮の色を隠しきれなかった。

「今から拘束させていただきますのでお覚悟ください。あっ、もちろんその美しいお身体に傷をつけるような真似は一切いたしませんのでご安心を」

 ――おい!
 どうやら眠れる獅子は眠ったままのようだ。
 寝坊しがちな獅子なのか、それともこの程度の危機では本気になれないのか。それでソロモンの悪魔相手に通用するのか。
 そんな進一郎の心配をよそに真理恵の行動は早かった。言葉と同時に力強く大地を蹴り込むと、疾風迅雷の速さで座席の隙間を駆け抜けて一直線にラウムの許へと向かう。

「お行きなさい!」

 真理恵の行動に、当然ラウムも黙ってはいない。使い魔の鴉たちを真理恵たちに一斉にけしかける。
 使い魔たちは当然ながらただの鴉ではない。その一羽一羽が大虎を凌駕する獰猛な生ける凶器だ。

「こちらはお任せください!」

 鋼すら切り裂く鋭利な爪を紙一重でかわしながら、進一郎に襲いかかろうとする使い魔たちを布留火は次々と焼き払っていく。
 彼女もまた幹部を名乗るに相応しい高い戦闘能力を有していることを進一郎は知っている。一対一であればラウムに対しても決して遅れはとらないであろう。

 頼れる仲間に守りを任せながら、進一郎は真理恵の戦況を確認する。
 当然ながら攻め込む真理恵側には、こちらを上回る数の使い魔の大群が押し寄せていた。
 しかし真理恵は顔色ひとつ変えずに魔術で作った白蛇に指示を送ると、


「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


 蛇は耳をつんざく高音の威嚇を発した。
 劇場中に響き渡った威嚇に驚き怯える使い魔たちにはわき目も振らずに、真理恵は悠々とラウムの待つ台上へと躍り出る。

「ラウムさま、お縄を……」

 真理恵の口上を待たずにラウムは攻撃に移っていた。
 魔力の篭もった無数の黒羽を弾丸のように飛ばし、真理恵の全身を蜂の巣にしようと試みる。その羽の一枚一枚が必殺の威力を誇り、人体程度ならたやすく粉みじんにすることが可能であろう。
 しかし真理恵は涼しげな顔で襲いかかる羽をすべて素手で無造作に掴んで止める。魔術の類は一切使っていない。純粋な身体能力による神業だった。

「――くっ!」

 驚き一瞬うろたえるラウムの隙を百戦錬磨の真理恵は見逃さない。

「モミジちゃん『拘束』!」

 その身に巻き付けた魔蛇を解き放つと、蛇は素早く地を這いラウムの足下に絡みつき、瞬く間に彼女の全身を束縛していた。

 魔蛇は意志を持った魔術にして拘束具である。
 普段は真理恵の身体に巻き付き彼女を護衛しているが、いざ解き放たれれば牙を剥いて襲いかかり、捕らえた相手の魔力を根こそぎ奪い取るのだ。

 魔蛇の純白の鱗が見る見るうちにどす黒く変色していく。
 その鱗が闇夜より深い漆黒に染まった時、捕獲対象の魔力は完全に枯渇する。
 それは地獄の警察を名乗るに相応しい無力化の魔術であり、魔力に頼って生きる悪魔たちにとっては天敵と呼べる能力だった。アンドロマリウスの一族が地獄でどれほど恐れられているかは想像に難くない。

「あっけない幕切れだったな」

 進一郎は小さく鼻を鳴らす。
 魔力の枯渇した魔人などただの人間とさして変わりない。使い魔との戦闘はまだ終わってはいないが、頭を落とした時点で事実上の決着はついた。いずれは統率を欠いて散り散りになり、駆除されるか地獄に還ることだろう。

「祖父を知っておられるのなら、私がすでにラウムさまの生殺与奪の権利を握っているというのはご理解いただけると思います。使い魔との契約を解消してください。後は私の部屋でお話しましょう」

 魔蛇は拘束具にして処刑具である。
 奪った魔力を猛毒へと変え、どのような免疫を持つ悪魔でも瞬く間に死に至らせる。その際、全身が紅葉のように紅く染まるので、真理恵は「モミジちゃん」と呼んで可愛がっている。
 ラウム程度が相手では見せるまでもないし見せてもらっても困る。彼女には訊きたいことが山ほどあるのだから。

 末席とはいえソロモンの悪魔ということで、真理恵の実力を遺憾なく見られると楽しみにしていた進一郎だが、結局のところ自分の知識の範囲内の魔術を使わせる程度で終わってしまったことを残念がる。
 もともと役者が違うのだから仕方がない話なのだが、少々拍子抜けしてしまった。

「あ、あれ? あの……ラウムさま、ですよね?」

 しかし、真理恵の様子がどうもおかしい。
 その事実に気付いた進一郎が台上に注目すると、魔蛇に拘束されたラウムの美しい輪郭が見るも無惨に崩れていくのがわかった。
 地獄なら魔力が尽きて正体を現すということはありえる話なのだが、あいにくここは地上だ。悪魔はすべて受肉して地上に出現するのだから、魔力を奪われた程度で人の身体を失うというということはありえない。ならば考えられる可能性はただ一つ。

「――囮か!」

 すべての魔力を失ったラウムだったそれは、本来の姿である知性なき鴉へと戻り、拘束の隙間をすり抜けて力なく飛んでいった。
 いつの間にすり替わったかはわからないが、使い魔に特別多く魔力を与えて影武者に仕立て上げていたのだ。

「もしかして逃げられましたか?」

 布留火の質問に進一郎は首を横に振る。
 頭が不在にしては使い魔たちの統率が取れすぎている。ラウム本体はどこかで息を潜めて隠れているのだろう。この鴉の群れの中で隠れるとしたら――

「ここよ、進一郎」

 進一郎の足下で焼死体になっていたと思われていた使い魔が、突然口を開いた。
 瞬く間にその姿を鴉の死体から妙齢の女性へと変化させると、使い魔に化けていたラウムはその細腕からは信じられぬ剛力で進一郎の首を締め上げる。

「進一郎さま!」

 不覚をとった布留火が叫んだ。
 進一郎に気を取られた一瞬の隙をつき、使い魔の鋭い爪が布留火の肩を引き裂く。
 魔人にとってはさしたる傷ではなかったが、使い魔たちの猛攻の前に進一郎を救助する余裕はなかった。

「手こずらせてくれたわね。このまま人質にさせてもらうわよ」
「悪の組織に人質など通用しない。俺もろとも貴女を始末するだけだ」

 進一郎は自分の生命そのものに大きな価値を見出していない。人はただ生きているだけではあしにも劣る醜い肉の塊だと考えるからだ。
 大切なのは長生きすることではない。その小さな生命を有効に利用し、どれだけ大きな利益を生み出すかだ。人間は考える葦だからこそ価値がある。

「俺も貴女もここで死ぬ。ならば冥土の土産に聞かせていただけませんかね。左反暗殺の犯人は、本当に貴女なのですか?」
「知りたい? 左反さまを殺したのが私かどうか、そんなに知りたい?」

 そんなに知りたいなら教えてあげてもいいわよ――王手をかけた余裕からか、ラウムはそう言っていかにも楽しそうにケラケラと笑った。
 そしてその魅力的な紅い唇から、高名な貴婦人とは思えぬ薄汚い台詞を吐き捨てる。

「んなわけねぇだろ、この豚野郎が」

 ――まあ、そうだろうよ。
 進一郎は嘆息すると、持っていた杖を反転させてラウムの顎に押し当てる。
 次の瞬間、杖に仕込まれていた弾丸が高速で発射され、ラウムの顎を通過してその頭部を撃ち貫いていた。

 ラウムは何が起きたのかわからぬまま、意識を失いその場に崩れ落ちた。
 主を失った使い魔たちは完全に統率を失い次々と劇場から逃げ出していく。
 進一郎の念に反応するブラックシネマ特製の仕込み杖。もしもの時の護身用として携帯していたのだ。
 こちらの弾丸が奪われていないことは杖の重さで把握していたが、思ったとおりラウムは杖のギミックにはまるで気付いていなかったようで、あっさりと魔弾の餌食となった。
 杖で肩を軽く叩きながら、進一郎は動かなくなったラウムを冷たく見下ろす。

「確かに、貴女では魔王を殺せそうにない」

 ラウムは左反殺しの犯人ではない。
 元より予想していたことではあるが、それでも落胆の色は隠しきれない。
 ラウムが嘘をついた可能性もあるにはあるが、あまり期待はできそうにない。自分に不覚をとる程度の小物が魔王を出し抜き殺害できるなどと考えるのは、周囲に少し頭のおめでたい奴だと思われかねない。
 真犯人たりうる可能性を持つのは、彼女の背後バックにいるであろう何者かだ。

「貴様、よくも進一郎さまをッ!」

 怒り狂って倒れたラウムに槍を突き立てようとする布留火を、進一郎を助けるべく飛んできた真理恵の魔蛇が拘束した。
 それでも止めを刺そうともがく布留火を進一郎は強く諫める。

「自分の身を心配してくれるのはありがたいが、軽率な行動を取るなと言ったのは誰だ」

 ――いいさ。少しは熱くなれた。

 真相は未だ闇の中。
 しかし、この捕獲劇から事件は急速に解決の方向に向かっていくことになる。
捜査編ラストです。
次回より解明編へと移ります。
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