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まじっく快斗−ブレイジング・スターの巻
作:ユーリ


オレの名前は江戸川コナン。帝丹小学校1年生だ。だけどオレ、本当は、高校生探偵、工藤新一なんだ。謎の組織に毒薬を飲まされ、こんな体にされてしまったってワケ。

オレは今まで、数々の難事件を解決してきた。その中で、信頼できる仲間に会えた。元太、光彦、歩美ちゃん、服部、哀ちゃん。心強い仲間達だ。

そうそう、親友というよりもライバルと言った方が正しいのかもしれないが、もう1人、怪盗キッドというマジシャンがいる。なぜかコイツとは、深い絆で結ばれてるんだよな。そして今回も、その彼に助けられる事になる……。

ある日、オレは学校が終わると同時に、走り出していた。本日発売の推理小説を買うためだ。一応予約してはいるけど、早く読みたいからな。

オレは本屋で目当ての本を買うと、ランドセルに本を入れ、店を後にした。しばらく歩くと、宝石店が目に入った。

コナン
「哀にプレゼントする指輪でも見ようかな?」

オレがそう思った瞬間、店から3人の男が飛び出してきた。宝石強盗団だとはわかったが、オレはその男達の服に目がいった。

コナン
「く、黒ずくめ!」

どうも、黒い服を着ている人を見ると、すぐに黒の組織に結びつけてしまう。オレの悪いクセだ。哀が転校して来た時に遭遇した偽札事件の時も、かんちがいしてしまったからな……オレは頭をかいたが、それどころではない事に気づいた。オレは、強盗団と目が合ってしまったのである!!

男A
「見たな、オマエ……」

コナン
「あ……あ……」

オレはすぐに逃げ出した。当然、3人は追ってくる。しばらくして、オレは男達をまいたと思い、安心した。だが……。

男B
「見つけたぜ……」

男C
「逃がさねえぞ……」

コナン
「そ……そんな……」

オレは逃げようと、後ずさりした。しかし、その時……。

コナン
「うっ!!!」

オレは後ろから口をハンカチで塞がれ、羽交い締めにされてしまった。

コナン
「むぐぐ……うぅ……」

ハンカチにクロロホルムが仕込んであったらしく、オレは一瞬にして気を失ってしまった……。

それからしばらくして、やっとオレは目が覚めた。

コナン
「うぅ〜ん……クラクラする……さっき薬を嗅がされたせいかな……」

起き上がろうとしたオレは、自分の状態にすぐ気がついた。

コナン
「か、体が……」

そう、オレは、手も足も体も縄でグルグル巻きに縛られてしまっていた。これでは、身動きがとれない。

コナン
「な、なんで……?」

オレは、自分が誘拐された理由が宝石強盗の現場を見たからだという事に気づいた。

コナン
「そんな……でもただそれだけの理由だろうか……?ん?」

何やら、話が聞こえる。オレは会話がする方に、体をかたむけた。しばらくすると、会話が聞こえてきた。

スネイク
「ガキに見られるとはしくじったな。で、ちゃんとビッグジュエル、ブレイジング・スターは手に入れたんだろうな?」

コナン
「ビ、ビッグジュエル?」

オレは小声でつぶやいた。

男A
「はい、ちゃんと手に入れました。」

スネイク
「ごくろうだった。あのガキは、組織に連れ帰ってから始末する。」

コナン
「!!」

オレはふるえていた。このままじゃ殺されてしまう……。オレは、快斗に電話をしようと決意した。転がった反動でイヤリング型携帯電話を取り出すと、急いで電話番号をプッシュした。

コナン
「快斗……お願い……早く出て……」

同じ頃、江古田高校にいる快斗は……。

快斗
「今日も仕事だったよな……なんていう宝石だったっけ……?」
快斗が頭をヒネっていると、快斗の携帯電話が鳴った。

快斗
「ん?着信……?コナン君からだ……」

ちなみに快斗はコナンの正体を知っているのだが、学校内なのでコナン君と言っている。授業中だったので、快斗は小声で電話に出た。

快斗
「もしもし……」

快斗の耳に入ってきたのは、コナンのSOSだった。

コナン
「快斗、助けて……!!ボク、宝石強盗団に誘拐されちゃったんだ……」

快斗
「な、何だって?宝石強盗団!?」

快斗は驚きながらも、小声で話した。

快斗
「それでオマエ、今どこにいるんだ?」

コナン
「古い倉庫みたいな所だよ……」

快斗
「オマエをさらったのは、どんなヤツだ?」

コナン
「ボクが追ってる黒の組織と同じ、全身黒ずくめの男……あ、そうそう、リーダーっぽい人が
スネイクって呼ばれてて、ビッグジュエル、ブレイジング・スターっていう宝石について話してたよ……」

快斗
「ビッグジュエル!!スネイク!!!」

コナンの言葉から、快斗はコナンを誘拐したのがスネイクだと確信した。

快斗
「オマエ、動けるか?」

コナン
「う〜ん……手足を縄でグルグル巻きに縛られてるけど、なんとか動けそう……」

快斗
「よし、そこから何か見えないか?」

コナン
「うん……何か見えそう……うっ!!!」

快斗
「コ、コナン君!?」

快斗は思わず、大声を上げてしまった。青子、紅子、恵子、探、クラスメート全員が反応した。

青子
「ど、どうしたの?快斗……」

快斗
「コナン君がさらわれた……」

青子
「ええ!?コナン君が!?」

快斗
「先生、すいません!黒羽快斗、友達を救うために早退します!!」

快斗はお得意のマジックで、ポンッと消えた。紅子はそれを見て、急にタロットカードをきり始めた。タロット占いだ。

紅子
「出たわ……正義のカード……でも、なんだか不吉な予感がするわ……先生、私も早退します!」

紅子はそう言うと、ホウキを取り出し飛んでいった。

ところで、コナンはあの時どうなったかというと、電話をかけていたのをスネイク達に気づかれ、再びクロロホルムを嗅がされて眠らされていた。

スネイク
「ちっ……余計な事をしやがって!!」

スネイクはコナンのイヤリング型携帯電話を足で踏みつぶした。

スネイク
「おいオマエら、コイツの口を塞いでおけ!」

部下
「はい!」

部下達はコナンの口に布を巻き、口を塞いだ。






快斗
「新一君がスネイク達に誘拐されちまうなんて……くそ!待ってろよ、必ず助けてやっからな!!」

快斗は家に戻ると、手早くキッドに変身した。そして、屋根からハトを放ち、自分も外に飛び立った。









コナン
「ん〜、ん〜……」

コナンは倉庫の一室に寝かされていた。




キッドは屋根に着地した。ハトに、コナンが監禁されている倉庫を探させているのである。数分後、ハトが戻ってきた。

快斗
「そうか、わかった……待ってろよ、新一君!」

同じ頃、紅子はホウキで空を飛んでいた。というより……道に迷っていた……。

紅子
「あ〜ん、道に迷った……どうしよ……よし、こうなったら……」

紅子は魔女の特権、魔法で快斗の居場所を探った。というか、最初からそうすればよかったような……。紅子、意外に天然ボケである。



キッドはコナンが監禁されている倉庫に近づいていた。キッドは赤外線スコープで、犯人の人数を確認していた。

快斗
「ボスのスネイクに、部下が3人か……これならいけるな。いくぜ、閃光弾!!!」

キッドはコナンがいるにもかかわらず、倉庫に向かって閃光弾を投げた……。閃光弾が破裂した。

スネイク
「な、何だ!?」

男A・B・C
「閃光弾みたいです!」

スネイク
「ちい!いったん外に出るぞ!」

一方、コナンは……いきなり倉庫に光が射したので、当然のごとく反応していた……。

コナン
「ん〜!!?」

コナンが悲鳴を上げたその時、窓が割れてキッドが入ってきた。

コナン(か、快斗!!)

快斗
「ゴメンな、コナン君……オレのせいで……大丈夫か?」

快斗はそう言うと、コナンを縛っていた縄と布を取った。

快斗
「で、ビッグジュエルはどこに?」

コナン
「ここ……」

どうやらスネイク達、閃光弾に驚いて外に出た時に宝石を回収し忘れたらしい……。

快斗
「ド、ドジな……」

コナン
「それより、ここから逃げようよ!」

快斗
「あ、そうだったな。変身!さあ、逃げるぞ!」

スネイク
「フ、やっと見つけたぞ怪盗キッド……」

快斗
「ス、スネイク!!」

スネイク
「ここで死んでもらおう……」

快斗
「そうはいくか!」

快斗はトランプ銃を撃った!部下3人は倒れた。

スネイク
「バカめ、オレにそんなモノは効かん……」

快斗
「な、何!?」

スネイク
「死ね、キッド!!!」

コナンと快斗は目をつぶった。……と、その時……。倉庫に閃光が走った!

スネイク
「ぐ、ぐわ!?」

スネイクはひるんだ。そのスキに、コナンと快斗は脱出した。





快斗
「大丈夫か、コナン君。」

コナン
「うん、大丈夫……でも、いったい誰が助けてくれたの……?」

紅子
「私よ……」

快斗
「紅子……?」

コナンと快斗の前に、小泉紅子が立っていた。

紅子
「それより快斗君、月が出てるわよ。」

快斗
「あ、そうだった。」

快斗はブレイジング・スターを月明かりにかざした。しかし、パンドラは入っていなかった。

快斗
「これもハズレか……残念だな……コナン君、君からこれを中森警部に渡しといてくれ!」

コナン
「うん!」



コナンは快斗から宝石を受け取った。その後、快斗が通報していた警察に誘拐犯は逮捕されたが、スネイクという男はすでに逃走していた……。この事件で、オレと快斗の絆はより深まった。そして、スネイクと怪盗キッドの攻防戦は、まだ続いていくのだった……。


コナン君、無事に助け出されましたね。しかし、快斗のあの性格は直した方がいいのでは……?と思う私です。タイトルにあるビッグジュエル、ブレイジング・スターに、深い意味はありません。楽しんで読んでくれたらうれしいですので。













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