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こんにちは、しほです。毎度ありがとうございます。

おかげさまで、今聖16まで上がりました。早いとこ真琴16までいけたら、おまけ更新もできるのではないかと思います。
それにしても読了時間数えげつないww本当に、ありがとうございます。後悔だけは、させませんので。

ではどうぞ。
真琴13(11月8日、13日、1)


  一

 笑うこと無かれ。こちとら真剣な思いでしていることなんだ。
「あたしはただの高校生。それ以上でもそれ以下でもない」そう大きく書かれた張り紙が枕元に踊る。しかも毛筆。
 うん、我ながら達筆。こういうお題出ないだろうか。そしたらそのまま提出するのに。
 あたしはベッドの上で正座して、腕組みをしながらしばらくそれを眺めると、そのままコロンと横になった。いて、長い足をぶつけたよぅ。調子乗りましたごめんなさい。
 そうして仰向けになって尚、目線を上げてその字を見る。これは本当にふざけて書いたものではない。何より自分に対する戒めの意味を通じて、ここに掲げたものなのだ。そうして「はぁ」と息をつくと、手探りでベッドの脇に置いておいた携帯をとる。
 現在時刻は二十一時。火州さんと別れて三十分ちょいってとこだ。
 その後、携帯をとったはいいが、時間を確認するだけでぱたりと閉じる。そうして寝返りを打ってうつぶせになると、その無機質な体温をそうっとなでた。
 どうしよう。
「家まで送る」と言って下さったのは有難かったけれど、電車まで乗せるのはさすがに気が引け、あたしは「駅から近いんで」と、十五分もサバを読んでその親切を断ったのだ。しかし、何よりそんなこと以前に、もうこれ以上心臓がもたなかった。
 あたしは枕に顔を突っ伏してしばらくじっとした後、横を向いて深い息を吐く。
そうして気を使ってもらった以上、一言お礼を言っておいた方がいいのではないかと思う。そうでなくても、無事着いたとだけでも連絡すべきなのではないかと思う。
簡単な事だ。ちょちょっと電話をかけて「今日はありがとうございました。無事着きましたので」と口にすればいいだけのこと。しかし、
あたしは指先で携帯をつつくと、ため息をつく。そのときだった。

 椎名林檎が陽気に歌いだして、思わず体が強張る。そうしてそれと同時に携帯のお知らせランプが七色に光りだす。
「月極姫」これは電話の着信音だ。
 ガバッと起き上がると、髪の毛が乱れるのも構わずその画面を開く。
 着信は火州さんからだった。大きく目を見開く。
 向こうからキター!
 あたしはその後、一瞬と言わず、二瞬、三瞬と迷った挙句、覚悟を決めて通話のボタンを押した。
「・・・・・・はい」
「あーお前―? 着いたかー?」
「あ、はい」
 ちなみにあたしは「お前」ではない。だから「貴様」の方がまだ敬ってるって・・・・・・これはもういいか。
 どちらにせよ二人称は、その人自身以外誰でも当てはめる事が出来る。だからこの場合正しくは
「そうか。ならよかった」
「あ、はい」
 ・・・・・・って考えたところでこれはあたしの携帯だから、ほぼ必然的にあたしが出るわけで。そうである以上、二人称としての対応はあながち間違っているわけでもなくて。いやしかし、それでもまだ「貴様」の方が敬って・・・・・・あ、しつこい? ごめんなさい。
「じゃあまたな」
「あ、は・・・・・・あ、ち、ちょっと待って下さい!」
 あわててそう口にすると、火州さんは驚いたように「何だ」と再び声をかけた。
 ふぅ、危ない危ない。危うくそのまま切ってしまうところだった。あたしはおでこを拭って一息つくと、「今日はありがとうございました」と伝える。うっかりすると、何のために行ったのかさえ忘れてしまいそうな内容である。
「あぁ。礼奈も満足してる。さんきゅな」
 どきん。
 まずい。何で
「そ、それならよかったです」
 あたしは若干うつむきながらそう口にする。穏やかで深い声。帰りに頭をなでてくれた時の表情を思い出して、意図せず脈が早くなるのを感じる。
 あたしはそうして若干ためらった後、
「あ、あの・・・・・・」
「ん? 何だ?」
 用件を切り出そうとするが、うまく声にならない。尚もためらった後、結局「いえ、何でもないです」と言い直して「おやすみなさい」と続け、電話を切った。
 その後再びコロン、と横になる。いて、長い足自重ごめんなさい。
 ぼうっと天井を見つめる。自分の心臓の音が聞こえる。
 あー。

 どきどきする。どきどきする。痛いぐらいにどきどきする。その正体は





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