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初めましてこんにちは。筆者のしほです。
この話長いです。500回とかありえないくらい長いです。顔も知らん相手のこんなん読みきってくださるの、とんでもない甲斐性の持ち主です。仮に読みきったとしたらいい旦那さん嫁さんもらえるよ。あたし保障する。ウソ、ごめんなさい。そこまでは保障できないです。

視点四人入れ替わり。後に行くほど盛り上がるかと。シンクロ率上がるから。でもキーワードのとこ「9からなんかの神光臨」とか、ヒマな神に違いないんで気にしないで下さい。じゃなきゃ忙しくて下りてこられないって。今不景気だし。関係ないか。

あ、もういいです? じゃあお言葉に甘えて。
歓迎いたします。ご縁のある方々、ようこそ!

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第二波。なんて。

お久しぶりの方も、はじめましての方もこんにちは。しほです。
何がきっかけか、この作品を見直す機会がございまして、再度読んでみたところ、いろいろ恥ずかしくなったので、修正を加えさせていただきます。

言葉遣い、敬意の払い方。
まだまだ未熟者です。願わくはご不快のないよう。
それでは、ごゆるりとお過ごしください。
真琴1(4月7日、1)


  一

 十六回目の春。うららかとは言い難い、沈んだ空。まるで生クリームをさっと塗りつけたようだ。薄く塗りつけたため、白いはずのクリームが背景を取り込んで灰色に見える。それは期待よりも不安や緊張といった、主にマイナス面が際立つ心境に、見事に寄り添う。遠くから聞こえる挨拶の声は絶えず「朝」を示しているのに、こういった日はどこか体内時計に違和感を覚える。
 目の前には見慣れぬ建物。「校舎」にもいくつか形態があることを知る。ついこの間までお世話になっていた中学校は二階建てが三棟、横に並んでいたが、今ここにあるのは三階建ての建物二棟。一つ高くなっただけでこうも威圧感が違うものなのだろうか。
 見上げた先には窓を挟んで男性の教師らしき人が見えた。両腕一杯にやたら大きな箱を抱えている。この時期は彼らにとっても「大変」なのだろう。
 校門を入って左手の校舎の二階。たぶんあの近くに職員室がある。右手の校舎の一階には、ところどころガラスのドアにさえぎられた先に下駄箱がずらりと並んで見える。あたしは二組だから、もう少し奥のほうまで行かなければならない。親切なことに、ガラスのドアの表には矢印と共に「ここから向こう、十一~二十八。手前三十一~三十八」と書いたものを貼り付けてくれている。十の位が学年を表し、一の位がクラスを表す。今日からまた、一年生。
 おろしたばかりの靴。新しい制服。まだ投げられることのない鞄。一目で一年生と分かってしまうのは、決してそういった外見的なものだけでなく、大体は異常な程に群れたがる落ち着きのなさによるものなのだろう。組織はこうして形成されていく。大企業の合併。中小企業の吸収。零細企業。社会の怖さは無意識の内に学んでいる。

「真琴」
 当てたばかりのストレートパーマが肩先でふわりふわりと踊っている。慶子は中学二年生の時仲良くなった友人だ。中学三年生でクラスは別れたが、慶子とは離れた感じがしなかった。彼女に関する何もかもがあの頃のままだ。正直で、屈託なくよく笑う。何より一緒にいて気疲れしないのがいい。
慶子は十メートル先から駆け寄ってくると、上気した頬を少しだけ膨らませて「早いよ」と言った。彼女とは教室まで一緒に行こうと前もって約束をしていた。しかし約束の八時までまだ十五分以上ある。少しだけ探検してみようと思った矢先だった。
 始業式。自分の世界の色が塗り替えられる瞬間。慶子ももしかしたら緊張から早く着いてしまったのかもしれない。あたしは「ごめんね」と口にすると、顔の前で手を合わせた。
 始業式までまだ四十五分もあるにも関わらず、視界には一クラスの半分くらいの人間が映りこむ。あたしがこの場で回転したら、ざっとその三倍くらいの人間がいるに違いない。校舎の間はこう見ると狭いが、外であることからさほど不快感はない。
「真琴、コンタクトやめたの?」
 慶子があたしの顔を覗き込んでそう問う。
「あ、うん。なんか合わなくて」
『高校デビュー』な人間はきっとあたしが思っている以上に多いのだろう。同じ中学出身の人間しかそれを確認することが出来ない以上、思ってみても仕方のないことだが。そう言うあたし自身もそれに便乗しようと一時試みたが、ドライアイが邪魔をして未だメガネ着用の事実。
 鼻があと一センチ高かったらなんて考えた事がないとは言えないけれど、一種の個性として飲み込むことが出来た以上、大した問題ではないことに気付いた。クレオパトラは一般人ではなかった。あたしは一般人。その違いですべて赦せる。許容範囲内。
「そっか」
 慶子が言った。
「でもなんか急に変わっちゃうよりいいや。うん。真琴は真琴のままで」
 あたしはあたし。その意味は分からなかったが、うれしそうに笑ったので「うん」と応えてあたしも笑った。「実はメガネを新調した」なんてことは、小さな高校生への期待をあからさまに感じて、敢えて言わなかった。
 下駄箱で靴を脱ぎ、バックからスリッパをとり出す。近い将来『便所サンダル』と呼ばれる運命にある、現スリッパである。ピカピカのローファーにピカピカのスリッパ。何でも最初の内は大切にされるものだ。予定帳も、消しゴムも、はたまた恋人も。気が付いたら日常に溶け込んでいる。人間の適応力は大袈裟に言わなくてもこんなところで現れている。




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