風俗5
それから度々リナからのメールを受信する様になった。
「今日、エンジェルハートの動画撮影に行ってきたよ。来週にはほーむぺーじでアップされると思うから見てみてね。チュッ」
「明日はAVの撮影です。行きたくないけど頑張りま〜す。」
「明日からハワイに行きます。お土産買って来るからまたお店に来てね。」
リナのアダルトビデオを観てみた。1年位前の映像だが
ビデオの中のリナは今よりも少しおとなしい感じで少しふっくらした感じだ。
髪も黒く今に比べると若々しく見える。
そしてこんな若い女の子が大の大人に色々な行為を要求され全て受け入れていく。
なんて凄い世界なんだろう。そういう俺も自分の性欲を満たす事で金を払い同じ様な事をしている訳だが・・・
なんだか観ていると切なくなるので観るのを止める事にした。
エンジェルハートに行ってから10日位経った後、リナからの電話が鳴った。
「はいもしもし」
「あ、リナだけど」
「久しぶり〜ハワイ行ってたの?」
「うん、今空港だよ。今金欠だから電話かけ直してもらっていい?」
「え?う、うんわかった」
セコイよ!と突っ込みたかったが俺は黙ってリナの言う通りかけ直す事にした。
「プルル...... プルル....... プルルル..........」
「あ、もしも〜しリナでーす」
「かけ直したよ」
「明日から3日間また出勤するんだけど空いてたらお店来ない?お土産渡したいしね」
「え〜10日前に行ったばかりだからいいよ」正直金の無かった俺はそんなに頻繁に通えない為、適当に言い訳をした。
「来月とかは実家に帰っちゃうから、すぐに会いたいなぁ」
少し考えた後俺はそこまで言うならと思い行く事に決めた。
「わかったよ じゃあいつにする?」
「明日にしよっ」
「えっ明日?」
「だめ?」
「わかった。 じゃあ明日行けそうな時間に行く様にするよ」
「ありがと〜、メールで予約した時間一応教えてね」
自分勝手な女だ。しかしまあ若い女の子なんてそんなモンかもしれないし、まだ1回しか会ってないが、俺はあくまで彼女の事を気に入っている一人の客でしかない。「近日中は行けない」とか「店じゃなくて外で会わない?」等と言ってしまったらそこで彼女との関係は終わってしまうだろう。ここまで自分の理想に近い容姿で強烈にスケベでやたらと元気な彼女との関係を絶ってしまうのは惜しい。毎日単調な生活をしている俺にとってはとても刺激がある。飽きたら店に行かなければいい。今の俺にとって刺激は大切だ。
仕事の合間に俺はコーヒーショップでカフェモカとモンブランを頼んだ。
このコーヒーショップはいつ頼んでも待ち時間が長い。後ろを振り返るとあっという間に俺の後ろには顔の曲がり潰れた主婦とOLやサラリーマンの行列ができてしまった。
曲がり潰れた?
もう一度振り返ると顔の曲がり潰れた主婦が俺を平然と細い目で見つめながら言った。
「あなたも私と同じ様に悲しい想いを沢山するわよ。私はもう大丈夫だけど、あなたはこれからだから大変ねぇ」
そう話すとその主婦はなぜか俺の注文したカフェモカとモンブランを手に取り店を出て行った。
唖然としながら彼女の去って行く後姿を見ているとOLやサラリーマンが俺を白い目で見つめている。
驚きと恐怖から俺は夢から目が覚めた。目覚めた俺は夢と現実の区別がつかずに部屋の壁紙を呆然と見つめていた。暫くしてこの夢は何かの意味があるのか?悪い夢を見た日は良い事が起こると聞いた事がある等色々考えていたが、その日の昼にはそんな夢の事は跡形も無く忘れてしまっていた。
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