ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
 今回の主人公は誰でしょう? その二です。
ファミレス・オムニバス(2)
 どうでもいいが、なんで今度はファミレスに連れて来られなきゃならんのだ。リナとの待ち合わせからさっぱり話が進んでないんじゃないか。まだ名乗らん気か? 何時まで仮名で呼びつつモノローグせねばならんのだ? それに、連れのこの連中、何なのだ? 俺はこいつ(リナ)とだけ待ち合わせのハズ。それがゾロゾロと。

 しかし、俺の隣に当たり前のように座ってるおっさん。というか、リナの親父さん。警視総監などど、どう考えてもうそ極まりないだろう。本物のカオは曲りなりにも知ってるぞ、俺だって。私文書偽造罪かなんかで捕まえたろか? おっさん。

 …って、しまった!

 『王子が派遣されるので、丁重に…。』と、事前連絡があったではないか? っつーか、第1話では、ちゃんと俺だってそれなりに意識していたのに。ああ、ナンカ時間の経過に伴って記憶が曖昧あいまいになってるんじゃね?俺。大丈夫か俺?

 あっ。という事は、「その父親」と言えば王様デスカ? えっ、えっ、まじっすか? 王子様の父親で王様以外の場合ってあったっけ? っていうかあってほしい。今、凄くあってほしい気分。(すごく複雑でいいから有って…!)覚えてないけど俺、だいぶ粗相そそうあったカモ? って気がする。


「ねぇ、とにかく自己紹介しましょう♪」

 自己紹介? 怪物オンナめ。そういう手があったか。名乗るのを待ってるだけじゃダメなんだな。とかなんとか考えてる俺ってめっちゃアホだろ。どうなってるんだ。昔からアホだっけ?俺。なんか凄く心細くなってるんですけど。

「じゃ、アタシからかしら。名前はローズ・スミス。王子さまに今、付けて頂いたの♪ よろしくね」

 今? 今ってナニ。今まで名無しだったとか? いやまさか。では、王子と一緒に派遣されて来たのか? じゃ、地球での仮の名という事か? うむ、なるほど。では、俺も名乗らねば。

「あー、俺は地球ここでは、鈴木です。鈴木太郎」

 ぬ? …なぜに突然、リナの隣の灰色男というか、さっきまで砂だったバケモノが焦り始めたのだ? いや、いい。こいつの事を考えるとリナと関わるよりワケが分からぬようになりそうだ。パス。こいつに関して思考するのはパスしよう。

「お待たせいたしました」

 お、来た来た。腹が減ってたのだ。オムライス特盛りじゃ! 他の連中は飲み物だけでいいのか。まっいいか何でも。

「へぇ、ナニこれ? うわっ苦っ…」

「コーヒーでございますが」

「コーヒー!?」

 狂乱女、じゃなかったローズだっけ? ばかもの、そんな事も学習して来なかったのか? ま、ウェイトレスに教わっとけ。

「はい、コーヒーですよ。コーヒーの木にる豆をローストして、粉になるまでいて、それからフィルターに入れて、お湯を掛け、出てきたものです(笑顔)」

「げっ。キモッ!」

 ううむ。ヘンな会話だけどまぁいいや。ほっとけ。

「こっちは?」

「ココアですが」

「うん、こっちは美味しいかも」

「それは良かったです。これは、カカオ豆をローストしたものを、よく挽いて、牛の乳と合わせて練り合わせて砂糖と混ぜ、お湯を注いだものです」

「げっ!」

「こ、こっちは?」

「ローズティーです。特別にローズ・ヒップも加えて…」

「ウェイトレスさん!」

 なんかアホな会話に砂男(それってハザマ?)まで参加しとるワ。勝手に盛り上がっとけ。俺はオムライスじゃ、特盛りじゃ!!

「もう、ヤだっ。やっぱり人間って残酷だわっ。生命の源をなんだと思ってるのっ!『実』とか『卵』は大事なのよ。それを料理するなんて、グロすぎる!」

 ぶっ!!!
 む、無神経女…。口からオムライスをリバースしてしまったではないか…(汗)

「オムライスは心配無い。たぶんそれは無精卵じゃろうし(笑顔)」


 ・・・じ、じじい。
 …鈴木太郎です。(そのまんま…。)


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。