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こみゅしょう! 作者:TK

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 昇降口の前に人だかりができている。皆新しいクラス、新しい環境に興奮しているのか、嬉々として声を上げて喜びあっていたり、ひそかにガッツポーズをしていたり、はたまた興味がないのかすたすたと校舎に入っていくものもいる。俺もその中の一人だ。
 俺は溝部樹。これといった特徴のない、普通の高校生だ。強いて言うなら……いや、なにもないよ? 勉強に運動、社交性に容姿すべてにおいて平々凡々。全くもって平均的。それが俺の自己評価だ。
「よお! 樹、もう自分のクラスは見たか?」
 いきなり現れたこいつは渡会俊之。俺の家の隣に住んでいる幼馴染みだ。成績優秀、運動神経は抜群、コミュ力も高くておまけにイケメン。リア充の見本みたいだ。気さくないいやつで俺の唯一の親友といってもいい間柄だ。
「よお俊之。いや、まだだよ。混んでて見れなくてさ」
 こういうときに最前列を陣取って誰がいる、誰が別のクラスだのと長い時間観ているやつは本当に邪魔だな。ちょっと確認したら離れればいいのに。
「そうかそうか~ふっふっふ……だったら教えてやろう、俺とお前は同じ3組だぞ! お前と同じクラスなんて中1以来だな~。よろしくな!」
「ああそっかよろしく。他には知り合いはいたか?」
「もっと喜べよ……他にも知り合いはたくさんいたがお前と共通の知り合いとなるとちょっとわかんねえな」
「まあそれもそうか。じゃあ俺もちょっくら見てくるわ。先行っといてくれ」
「あいよ~」
 さて。おっ、ちょうどあそこら辺が空いたなチャンスだ行こう───ドンッ
「きゃっ」
しまった同じタイミングで踏み出した人にぶつかってしまった。
「あっ、すみません……っ!」
 俺は謝りながら息を飲んだ
「いえ、こちらこそ……」
 俺がぶつかった相手は、俺の知っている人だった。いや、学年中皆が彼女の事を知っているだろう。というのも彼女は学年1と言われる程の美少女だったからだ。
 彼女は一言謝るとそのまま歩いていきクラス表を確認して校舎に入っていった。一瞬呆けていた俺もすぐにクラスを確認した。俊之のいった通り3組に俺の名前は存在していたが、俺の目は同じクラスの上の方にある一人の名前に釘付けになっていた。上野朱里。彼女の名前だった。
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