ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  僕らの旅  作者:yu000sun
3. 扉
 なぜ、こんなことになっているのだろうか。 意識が飛ばされる直前の記憶はとてもあやふやで、途中からは夢にさえ思えてくる。最後に見た、部屋に入ってくる人影も気になる。

 しかし、それ以上に………

 ――なんで落ちてるんだ!?

 透が気付いたときには、風を切って真っ逆さまに落ちていた。
 周りはトンネルのような円筒状になっていて、何とも言えぬ色が混ざりうねっている。 ずっと先は何も見えない。背筋を凍らせる嫌な連想が、まるで水面に浮き出る泡のように浮かんでは消え、後を絶たない。

 繰り返していく同じような連想の中で、不意に、実はテスト中の失敗で死んでしまったのではないかと思い始めた。 そうだ。あれはプロトタイプのものだ。何かの不具合が偶発しないとは限らない。
 そんな時、先程まで暗く見えない先に光が見えた。そう思った次の瞬間には、光は視界全体に広がり、地面に今迄に聞いた事の無い様な音を立てて激突した。

「っ!」

 透の首は衝撃によって、首がグニャリとヘシ曲がり、真正面から激突した頭は砕け散ってしまったかもしれない。 透はしばらくそのまま動けなかった。普通なら死んでしまっているはずだと頭が混乱していて、体を動かそうとすら思えない。
 呼吸は恐怖のあまり、今にも止まりそうなほど絶え絶えになっている。

 暫くの間、呆然としていて、あの痛みが「高い所から長い間落下している」という先入観によって生み出された幻覚だと理解するのに時間がかかった。
 如何とか息が整ってくると、周囲に目を見張りながら立ち上がった。額に、壁にぶつかったときの痛みがジワリと出てくる。 記憶が飛びかけて、死んだかとさえ思ったあの衝撃も、残る痛みとしては走ってる最中に顔面を看板か何かにぶつけたような鈍く残る痛みだ。

 ――いたたたた………ここは?

 危険がないことを確認したあと、改めて周りを見た。
 しかし何も無い。本当に何も無かった。透は一人、真っ白な空間に影もなく立っていた。

 ――なんだこれ………。

 不安がより一層掻き立てられる。
 気が落ち着かなくなった透は、意味もなく歩いた。見比べる物が無いので、透自身、本当に歩いているのか判らない。
 しかし、歩き始めてから十歩もあるかないうちに透は足を止めた。目の前に石版のような物が光の粒と共に現れたからだ。

 ――?

 思わず手を伸ばす。
「いたっ!」

 あんなことが起きたばかりだからなのか、伸ばした手の指は思いのほか勢いをつけて伸びて、思いっきりぶつけた。その途端、石版から薄いガラスで出来たような画面が現れた。 半透明より少し不透明な画面にはとても小さな羽ペンのようなアイコンも表示されている。
 透は石板を眺めまわしたが、どこにも操作するための突起物などはない。タッチパネルと考えて、触れようとするが、透けて通り抜けてしまった。

「これ、どうやって動かすんだよ!」

 イライラしながら、どうやって動かすのだろうと困って考えていると不意に動いた。

「?」

 腕を組んでしばらく考えていたが、はっとして閃いた。「動け!」と強く念じてみる。動かない。今度は視線を送ってみる。数秒後にそろそろと動いた。
 一度視線を光の結晶でできたような画面から離して、今度は数を数えながら視線を送ってみる。すると、視線を送ってから、しっかり5秒たった後、アイコンが動き始めた。 どうやらこれの操作の仕方は、視線を送るだけらしい。少し目が疲れそうで時間もかかりそうだが、触れないとなるとしかたない。

 それはそうだが、気が散って可笑しなところに視線をやると、一緒に流れて行ってしまうのが最大の難点だ。

 そんな事を思いながら画面を眺めていると、中央に[説明+旅の目的]という項目が現れた。それに続いて、[世界][姿の生成方法]がすっと浮かび上がってくる。
 どうやら、動かし方を見つけるまで、項目が現れないようになっていたらしい。

「…それだったら最初に動かし方を教えてくれればいいのに。」

 透は軽く文句をつぶやきながら、最初に現れた[説明+旅の項目]に視線を送った。五秒遅れて項目が開かれる。



[説明]
 このゲームは体感型3DアクションRPGです。意識とゲームを直結させることで、本当に異世界に来たような体験ができます。現実と違うのは、もしGAME OVER(死んでしまった状態)になった場合、元の、現実世界に戻らされてしまうことです。

 死亡して現実世界に戻ってしまった場合、ペナルティに、原則として二度とゲームに参加することはできなくなります。

 また、死亡した際のショックで精神障害が生じてしまう恐れも、現段階でありますので、注意してください。

 と、いうことは、ゲームを続けるためには死なないことが最重要となってきます。死亡してしまった後のこと以外はすべて現実と同じなので、
 攻撃を受ければ痛みが走り、
 食事をとらなければ空腹になり、
 寝ずにいれば睡魔に襲われます。
いずれも放っておけば体の免疫能力が下がり、病気になったり、死んだりしてしまいます。

 また、このゲームにはレベルアップの概念がありません。強くするには、体を鍛え、経験を積んでいくことが最重要となります。


 ――なんだ?このゲーム

 そこまで読むと透は一度読むのをやめた。まるで夢の中の延長線みたいだ。特に死んだ場合現実世界に戻らされるところを読むとそう思ってしまう。
 精神障害がおこるというのも気になるが、キャンセルはできるのだろうか?ふと、疑問に思ったが、それ以上に好奇心……何より『ゲーム』であることのに、無意識に絶対的な信頼を置いていた透は、それほど気にしていなかった。
 その所為か『現段階では――』などと言うの(くだり)を透は無意識のうちに読み飛ばしていた。

「…にしても、果てしなくゲームとは無縁な設定のような気がするな」

 嘲るように鼻で笑うと、透は再び説明を読み始めた。本当に面白いのか疑問だよ、このゲーム。いや、こんな思いをしてきたんだ。楽しくなかったら慰謝料奪ってやる!



 プレイヤーそれぞれには、基本的な能力に加え、プレイヤーの意識の中に強く残ったデータを持ち入り、許される程度までの能力を復元します。
 これはゲーム開始から強すぎるプレイヤーを出さないためです。

 また、ゲーム開始地点は、計7か所に置かれたスタート地点をランダムに選定して決まりますが、グループのメンバーが散り散りになることはないので安心してください。



 説明の最終行まで読んでいると上の項目が「旅の目的」に変わった。読んだかどうかも視線で決まってしまうらしい。
 幸い、注意深く読んではいたが、飛ばして読んでいると勝手に次の項目に飛ばされてしまう恐れがある。重要な情報である場合のことを考えると注意が必要だ。
 僅かに、ある一節が。精神障害の文字が頭の中で不安げに揺らぐ。
 まさか。そんなはずはないさ。
 透は気を取り直してすらすらと文字が移り変わっていく項目を読んだ。



[旅の目的]
 旅の目的は、世界中のどこかに隠れている『敵』を探し出して、それを殲滅、または捕虜にすることが第一段階の終了です。

 敵に関しての情報はこちら側の者がフィールドを巡ってあなた方プレイヤーを探し出し、詳細を明かします。 つまり、最初の目標は、その詳細な手がかりが伝えられるまで[GAME OVER]にならないことが最初の目標になります。

 第一段階が終了し第二段階に移る際、こちら側から新たな目標を提示します。追加ミッションも含め、すべてを完了すれば見事、現実世界へ戻れます。

 そして、その報酬として、「死ぬのことない器、『無敵』と自由に出入りできる特権」を差し上げます。


「………」
最終行を読んだ透は言葉を失った。
「な、これってまさか――」
 口を開きかけたその時、項目が強制的に移り変わった。

 [世界]の項目が現れ、舞台となるゲーム世界の北半球だけの地図が現れた。半円球状のその地図は、周囲にカーソルである羽ペンに突き刺されながら、ゆっくりくるくると回転する。

 地図には舞台となる台形状の大きな大陸があり、それを中心に、少し縦長の島が五つほどある。 大陸の反対側は島などがあったが「NO‐DATA」となっていて、北極部も途中から「NO‐DATA」となっていた。
 4回転すると「ヴィンッ」という音と共に地図が掻き消えて、その後、移り変わりに「姿の生成方法]の項目が現れた。



[姿の生成方法]
 旅をするには、現実の体とは別にゲームの世界で活動するための『器』が必要です。『器』はプレイヤーが強く思い浮かべた姿を、本社の製作者スタッフが解析、補修し『器』の外見を製作ます。 能力は、記憶解析によりデータを起こし、『器』の基となる素体から特徴にあった能力があるものを選び出します。
 生成方法は――


「っと………あぶない」
 透は一度読むのをとめ、視線を上にあげた。視界の下方の端のギリギリなところで点滅する[TIME|1:00]というのが読み取れたからだ。

 おそらく、そこまで読むと自分の姿を思い浮かべて設定しなければならないのだろう。一分となると、最初から迷うことがなければ細かいところまで想像できる相応な時間だが、迷うには時間が少ない。
 透は少しだけ迷って、最近遊び続けているゲームで使っていたキャラクターの姿が一番、思い描きやすいことに気がついた。 瞼を閉じて余裕を持って思い描けるように、先に頭の中に思い出させながらその詳細を描いていく。

「…よし」

 頭の中で形を整えると透は忘れないうちにと視線を石板の説明文に移した。それでも、説明は読んでおくことにした。



 生成方法は、先ほど述べたように頭の中にその像を強く思い浮かべる必要があります。その際、集中するため等の理由から体中の神経接続が断たれます。御心配にならずとも、器の生成が終われば、プレイヤーから送られてきた像に伴った姿になれます。
 また、読み取りの際、その姿に関しての詳細な情報がある、なしに関わらず記憶解析を行い、その像と脳内の記憶が一致する情報をもとに素体を選び出しまず。



 …長い。透は思い出した姿を崩れないよう、焦りを感じながらも一字一句逃さないように丁寧に読んでいく。



 記憶に欠如がある、または今思いついたなどの場合は姿だけに兎に角、集中してください。像の欠如、ブレが見受けられる場合、補修するにもしきれなく、予期せぬ姿や体に不備がでて、人外の姿になってしまう場合もあります。

 
 透の脳裏に不安が掠めた。が、無視して先を急ぐ。


 プレイヤーが思い描いた姿を読み取る時間は一分間の間です。同時に情報の検索も行います。焦らず落ち着いて作業を行ってください。準備ができ次第、下方の枠の中に視線をうつしてください。読み取りを開始します。


 ――すぐにというわけではないのか。
 身構えていた透は拍子抜けしてしまった。考えてみれば、重要で複雑な段階の設定をそんな焦らせるようにあしらうわけがなかった。 ほっとした透は、視線を落としていく。と、枠の一歩手前で気になる文章が見つかった。



 記憶解析の際、脳の海馬を通しての作業になるため必然的に象が、頻繁に乱れることになりますが、どうにか耐え抜いてください。


 耐え抜く。それは「自分の意図していた姿になれなくても自己責任です」という意味合いに取れた。実際、そうであることに違いない。 その文章のすぐ下に例の点滅する[ TIME:1:00]があった。視界の中心にそれをとらえたとたん、ピピッという電子音ともに、目の前が真っ暗になる。
 しかし、完全な暗闇ではなかった。視界の右斜め上に常に残り時間が見える。透は残り時間を気にしながら意識を集中させた。

 ――旅をするのに必要な体…その姿といえば、やはり由久と松之介が俺を見て、すぐわかる姿でなくてはならない。

 記憶の中にある姿は、透が認識している範囲内で忠実に復元していった。しかし、それも頭の中に不意に起こるノイズの様なものによってちらついた。

 ――あと少しだ。あと少しでおわる。もう少しの辛抱だ。ゆっくりめに数えられていくカウントダウンの残り時間が残り二十となった。

 その瞬間、先ほどのまでのざわめきとは比べ物にならないほどの、何かが起きた。
 目の前に描かれていた姿はノイズともにかき消され、薄ぐらい像が浮かび上がっていく。必死であらわれていく像をかき消そうと、眉間に力が入った。
 次第にノイズが強くなっていくと同時に、遠くから不可解な人の声が聞こえてくる。何を言っているのかわからないが、数人の声だ。ただ一瞬、「…これからが正念場だ」という不吉な言葉が鮮明に聞こえた。そして一瞬の沈黙が訪れ…

「?………ガッアアアッ!!」

 あの謎の言葉から少し遅れて、激しい痛みが体中を襲った。 皮膚がボコボコと、沸騰したお湯のようにうごめいているのを感じる。体中の皮膚がその凹凸に耐え切れず、裂けては塞がり、体の内は焼かれるように痛覚だけを感じる熱さが渦巻いている。

「アアアアアアアアッ!!!!」

 あまりの苦痛に透は今までに発したことのないほどの叫び声をあげながら、転げ倒れ、もだえ続けた。 その一方で、まぶたの裏にあらわれていく姿は、透が躍起になって直そうとすればするほど、より形が変わっていく。

 そして……――

 時間が切れピーッピーッと短くなる電子音が鳴る中で放心状態のまま、透は床に倒れていた。肩が動くほど荒い息をしつつ、体中から汗が噴き出している。 体中を襲った激痛は、鋭さをなくすも未だに消えず、恐怖とともに体を震わせていた。何より、自分の腕が今まで見たことの無いほど小刻みに震えていた。

 ――落下死に体中の激痛…一体なんだんだ………!!

 始める前までは、開発者たちを崇拝してもいいんじゃないかと思うくらい喜んでいた透も、今では、自分をこんな目にあわせたその謎の開発者たちがとても憎らしかった。
 口からだらしなく垂れていた唾液をぬぐう。憎しみをこめて精一杯床を叩くが、腕に力が入らず、弱々しくペチっと音がした。
 何とか落ち着こうと、二〜三度深呼吸を行う。肺に空気を流し込むと、元気が湧いた気がしたが、吐くとともに悲しいほど力は抜けて行った。

 苦痛の緊張から解かれたせいか、意識が少しかすむ。このままぼんやりとした意識の中で一眠りつきたいが、そうもして居られそうにない。彼らも来るはずだ。もしかしたら自分が一番遅いのかもしれない。

「…………う……っ」

 腕を床に突っ張らせて起き上がろうとするも、体にうまく力が入らない。暫く奮闘しながらやっとの思いで起きあがった。 意識が朦朧(もうろう)とする中、ふと視線を上げていくと、目の前に巨大な石の扉が出現していた。
 透の身長より何倍も大きい。

「な、なんだ?」
 好奇心と小さじほどの恐怖心を抱きながら透が見上げつつ言った。何が出てきても大丈夫なように後ろへ数歩下がる。石の扉が物凄い音をたてながら動き始めた。
 しかし、扉は透の予想に反し、手前ではなく奥に開いて行く。扉の奥からすさまじい光と物凄い風が吹きぬけた。 徐々に激しい光も風とともに収まり、次第に和らいでいく光の目の前に広げるのは、空高くから見下げる朝焼けに染まった肥沃な大地だった。

「?――う、うわわっ」

 体の重力が突然、方向が変わって足もとから前方方向になる。足は床を勢い良く滑って行き、透は扉の向うの空中に放り出された。空中に切り取られた床を掴もうと右手を伸ばしたが、それ以上に透の体は、急速に離れて行く。

「うわあああぁぁぁぁぁぁああ!」
 叫んでいるが、流れてくる空気が強く、声が籠っているように聞こえる。 風に煽られて後ろを向くと、巨大な石の扉はすでに閉じていて、すぅっと青い空の空気に消えていった。今度は自力で身をよじらせて下を見る。耳元では風のなる音が聞こえ、眼前には着実に地面が近づいてきていた。

 恐怖の余り目を硬くつぶると、再び風に、今度は強く煽られクルクルと体が回っていく感覚を受ける。体の奥に、頭が痺れに似た言い知れぬ恐怖が湧いてきた。 固く眼を閉じていても、頭の中で迫りくる地面が距離を予測していく。思わず息を止めた。
 一秒――二秒――………。頭の中で地面がさらに勢いを増して近づいてくる。五秒――六秒………。もう、頭の中では透は地面に激突して終わってしまっていた。体中に寒気と震えが走る。十秒――十一秒………変だ。

 地面が遠すぎる。まだ落下しているのだろうか。いや、目を開けるのが怖い。開けた瞬間に死んでしまうと思うと、目を閉じていた方が怖くないような気がした。 数秒後、背中が段々と鈍い痛みを覚え始めた時、体中に感じていた風は幻覚だった事に気がついた。

「ッは!」

 飛び起きて辺りを見渡してみると、周り十メートル程先で急に霧が濃くなっていて先が見えない。自分が落下中だと思って倒れていた所には、うっそうと生い茂る雑草の間に石ころが疎らに転がっていた。痛みの原因はこれだ。

「なんだぁ…。」
「……ぁっぁぁっぁぁああ!」

 ほっと胸をなでおろしていると、不意に上から少年の叫び声がして、はっとして顔を上げた。見上げると、金髪の少年が落下してきていた。
 思わず仰け反ると、その少年は、地面から五メートルのところでふわっと急に減速し、透から少し離れた場所に、静かに草にうつ伏せになった。少年はそのまま動かない。

「あ、あの、大丈夫ですか?」

 走し寄って伺ってみる。わずかに首を回して、横眼で見上げてくる少年の口からは、少量の泡を吹きながら倒れていた。 金髪に、少し長めの髪型。その姿に、透は見覚えがある。由久が使っていたキャラクターだ。
 彼は徐々に薄目でこちらを見るや、カッと目を見開いた。

「?……え?その姿…ってことは」
「?」

 『その姿』その言葉を理解する間もなく、由久と思われしき少年の口にみるみる間に意地の悪そうな笑いが広がって行く。

「………………。ヨルも地に落ちたな。まさかそこまでだったとは」
「はぁ?」

 由久だと確認を取ってないが由久だと確信した透は、口調が敬語からいつもの口調になった。 少しして、にやにやとしていた由久が急に顔をそむけると「おぇっ」と吐き気を催しているような態度をとった。
 しばらく困惑していた透だが、突然思い当たる節に気が付いた。右目がヒクリっと痙攣する。そして次第に、じわ〜っとにじむように顔に恐怖の色が広がっていく。

 両腕が跳ね跳ぶように後頭部を抑えた。

 ――髪が襟首から背中の…真ん中よりすこし上あたりまである………!?

 ハッと息をのんだ。
「え!こ、これは…………まさか」

 前髪を掴むと恐る恐る視界の中心につまみだす。この後ろ髪の長さと栗色に近い濃い色の金の前髪。 透の顔から瞬く間に血の気が引いて行った。止まりかけている頭の片隅で、とある言葉が響いていく。

『そうそう。なんかデータの変換だかサーバーの都合で姿が思い通りの姿にならず、強制的に他の姿に変えられちゃうことがあるらしいから』

 意地の悪い笑みを浮かべて二人に忠告していた透だが、起きたのは忠告した本人自身だった。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。