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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

オーガの選定、王の帰還

作者:麿之宮清純
 前人未到の地、リーモイゴース大森林。
 温暖な気候と豊かな水を湛えるその地は、入植出来れば人間達にどれだけの恵みをもたらすだろうか。
 だが、その地は確かに前人未到。
 人には到れぬその理由が、私の目の前に広がっていた。

「諸君、刮目せよ!」

 その宣言は無言を持って受け入れられる。
 その無言は、無意味だと突き放す無関心ではない。
 その無言は、自分には何の関わりもないのだと考える無気力ではない。
 熱が、あった。
 遠く離れた壇上にトロフィーのように縛られ放置された私にすら伝わる、強い強い熱だ。
 焚き火のように無思慮に燃え盛る炎ではなく、だがしかし確かに熱を抱く炭のような在り方だった。
 ある者の顔には深々とした刀傷が刻まれ、ある者の角はへし折れ……その誰もが歴戦の古強者。
 静かに熱を抱くオーガ達、その数はざっと五万か。
 女騎士である私ことリューネ・ゾル・ダイクンは学んだ。
 一匹の若いオーガに対し、正規兵十人をもって当たるべし。
 その半分の、五人の命を持ってしてようやく打ち倒せる、と。
 経験も技巧もない若いオーガを倒すのに、それだけの血が必要であるのならば、この古強者達には何人の血が必要だというのだろうか。
 己の高ぶりのまま暴れ狂うのではなく、その高ぶりを冷静に力に変えるオーガを相手にするなど考えたくもない。
 彼らが森の外に興味を示さないのは我が王国だけではなく、人間世界全ての幸運だろう。
 だが、これからの展開次第では、その幸運すら危うい。

「我々オーガをまとめあげたかの偉大なる王は、深き叡知を持って我々を導いた。その王の跡を継がんとする一人の若者を紹介しよう」

 一際老いた、一際巨大なオーガが宣言する。
 彼一人倒すのに、騎士団一つで足りるのかすらわからないほどの威風。
 しかし、そんな彼に視線を向ける事もなく、一人のオーガが壇上へ姿を見せた。
 彼は未だ何者でもない。
 なのに、彼は彼として完成されている、と私は思った。
 もしも頭に生える二本の角がなければ、都一番の男娼になれるであろう美しい顔立ちと、女を捨てたはずの私でもどきりとしてしまうほどに艶めかしい赤銅色をした筋肉は、ある種の芸術として完成している。
 だが、それらのあらゆる美しい要素を省いたとしても、私はきっと彼が完成されていると思っただろう。
 それは目だ。
 強烈なまでの自負を宿した目は、歴戦の古強者達を前にしても何一つ揺らぐ事なく、ただそこにある。
 これが王の風格、というやつか。

「これより選帝の儀を始める!」

 もしも同じことを人間の国で言うのであれば、この千倍万倍の言葉を尽くすであろう宣言は、あまりにシンプルだ。
 オーガという生き物は、ひどく無器用な生態をしている。
 それはそうだろう。
 彼らが絵筆を持てば、筆どころかキャンパスを突き破ってしまい、鑿を持てば石材を貫通する。
 芸術という文化を生み出すには、その存在はあまりにも強すぎるのだ。
 だが、こと闘争に関して言えば、彼らの右に出る者はいないと断言出来る。
 森の賢者エルフの摩訶不思議な魔法は、彼らの肌を焼くだろう。
 しかし、その分厚い肉は穿てず、狙い澄ました一矢も命までには届かない。
 そんな彼らの国体は、これまで謎とされていた。
 王を抱く習性を持っているオーガだが、どうも王となる条件は力ではないらしい、とされていたが、どうやって選ばれているのかはさっぱりわからなかったのだ。
 そんな彼らの謎の一端が、今まさに私の目の前で解き明かされようとしているのは、命の危機だというのに心踊ってしまう光景だった。
 私は本当なら女騎士とかじゃなくて、学者になりたかったのである。
 一文字に結ばれていたオーガの口が、今まさに開かれようとしていた。

「いんいちがいち!」

 ……ん?
 古代オーガ語だろうか。
 既知世界の全ての知的生物は、ある特定の年代から共通語を操る事が知られている。
 何故そうなったのか、に興味はあるが、それはともかく格種族には共通語を使い始める前の独自の言語があったのだが、さすがにそうなると私にもお手上げだ。

「いんにがに!」

 ……んん?
 それとも鳴き声か何かか。
 たったの二語で、眼下にのオーガ達の顔に感嘆が浮かんでいるのだから、何かしら凄い事を言っているはずだ。

「いんさんがさん!」

 ははあ、なるほど。
 恐らく陰惨な何かをしてやる、みたいな宣言か。
 そんな風に考察していると、壇上のオーガが胸が膨れ上がるほど深く息を吸い込み、一気に解放する。

「いんしがしいんごがごいんろくかろくいんしちがしちいんはちがはちいんくがく!」

「お、おお……苦句をあれだけの速度で放てるとは何と末恐ろしい男じゃあ……!」

「くっ、俺にはあんな風には……いや、待て。まだ命血いちの段でしかない。奴の化けの皮も今の内だけよ……!」

「九九だ、これぇ!?」

 色々なんかそれっぽい事言って誤魔化そうと思ってたけど、さすがに無理だよこれ!?
 一の段じゃん、これ!?

「ふっ、苦句を知ってるいる人間がいるとはな。さすがは女騎士か」

「わあ、オーガの女騎士への評価が何故か高い」

 思わず叫んでしまった私の元に、さきほどの老オーガが近寄ってくる。

「おぬしも知っての通り苦句を唱えれば、頭が痛くなってくる禁断の魔術儀式よ」

「え、私の知ってる九九とは違うんですけど」

「それをあんなスピードで言えるとは……さすがは諸葛オーガ明と言ったところか。オーガの中でも最強と呼ばれたこのかんオーガ、感服したわ」

 何やらしみじみと言い出した関オーガ。

「あの、関オーガさん」

「見てみよ、いよいよ諸葛オーガ明が煮の段へと差し掛かるぞ!頭が煮えてしまう、つまり煮の段!」

「あ、はい、私の話は聞いてくれないんですね」

「あの流麗な苦句捌きは、まさに古の王タザワ様の生き写しよ!」

 誰だよ、タザワって。
 そんな私の内心を聞いてくれるはずもなく、オーガ達の盛り上がりは最高潮を迎えようとしていた。

「い、いよいよ死の段じゃあ!聞いてるだけで頭が痛くなるわい!」

「諸葛オーガ明……ふっ、奴は本物らしいな」

 四の段で死の段なら、九の段まで行ったらどうなるんだ、一体。
 逆に気になってきたわ。

「しご」

「待てい!」

「何奴!?」

 何が始まろうとしているのか。
 半分飽き始めてごろごろしていた私すら(無器用なオーガは私を縄で縛れず、何かそれっぽく持ってろ、と言われた)背筋を伸ばしてしまうほどの闘気!

「しご、にじゅう」

「ば、馬鹿な!?死の段をあんなにも容易く……!」

 オーガ明の後を継ぐように九九を言ったのは、別なオーガだった。
 五万のオーガ達の背後から、いっそ気軽な散歩でもするかのようにやって来たオーガもまた王の風格……!

「そ、それだけじゃない!?あいつは今、途中から言ったんじゃぞ!」

「なんやて!?途中から苦句を言うとこんがらがって間違えてしまうかもしれん!そんな高等技術をあんなにも簡単に行うとは、あやつもまた王の力を持つ者か!」

 王の力すげーな。

「我が名は司馬オーガ。苦句を操りし者よ」

「ふっ、まさか私の他に苦句を操れる者がいるとは。この退屈な儀式にもようやく少しばかりの楽しみが見出だせそうですね」

「お、おお……王の力を持ちしオーガが二人……天は争いを望んでいるのか!この関オーガ、どうすればいいんじゃ!」

「いや、天も自分のせいにされて困惑してるんじゃないかな」

 よくわからないノリのまま、オーガの大軍は二つへと分かれる。
 一つは諸葛オーガ明。
 もう一つは司馬オーガ。
 二つに分かたれたオーガの軍勢は、誰かに言われる事もなく、自然に向かい合う。

「苦句で決着が付かないのならば」

「知謀で決着を付けるしかあるまい」

「ふっ、恐ろしい男ですね、司馬オーガ」

「ククク、我が知謀に屈服するがいい、諸葛オーガ明よ」

「あ、作戦タイムで」

「いいぞ!」

 いいんだ。
 作戦タイムと言った途端に、オーガ達が諸葛オーガ明の周りに集まり出す。
 威風堂々としていた最初の頃とは違い、歴戦のオーガ達の表情は暗い。

「ぬう、参った事になったのう……」

「しかり、しかり」

「あの司馬オーガは、いかに安く見積もっても諸葛オーガ明の知謀と互角……」

「しかり、しかり」

「ふっ、ご安心めされよ。私には秘策があります」

 そんな中、諸葛オーガ明の表情だけは明るかった。
 どこから取り出したのか、羽毛の扇をわっさわっさと振り回すオーガ明は自信に満ちている。

「おお、さすが諸葛オーガ明じゃあ!地味に名前が長いだけあるのう!」

「しかり、しかり」

「これより我が必勝の策を説明いたしましょう。その名も包囲殲滅戦といいます」

「おお、まともだ」

 包囲殲滅戦。
 相手を囲んで倒す。ただそれだけの作戦だ。
 しかし、戦争芸術とすら呼ばれるその作戦は、古代の天才のみがなし得た理想の極致。
 剣と弓だけではなく、魔法という要素が加わった現代ですら、その理想は軍学校で真っ先に教えられるほどだ。
 その包囲殲滅を、ただ一匹のオーガが為し遂げようと言うのか。
 私は人知れず、唾を飲み込んでいた。

「まず包囲殲滅とは何かから説明いたしましょう。関オーガさん、横を向いてください」

「おう」

「しかり、しかり」

 ところでさっきからしかり、しか言ってない奴はなんなんだ。

「こう、横から殴られたらどうしますか?」

「そっちを向いて殴り返す」

「そう、方向転換が入るため、殴りにくいですな」

「お、おお……!」

「しかり、しかり」

 何やらいきなり雲行きが怪しくなってきた。

「包囲殲滅戦とはつまり、横から殴られないように気を付けましょう、という策なのです」

「おおおお、何という策じゃあ!」

「これならあの司馬オーガにも勝てるぞ!」

「さあ、みなさん!この必勝の策を持って、司馬オーガを打ち倒すのです!」

 結論、頑張ろうね!
 私は面倒くさくなって、横になった。

「作戦タイム終わり!」

「いいよ!」

 さて、そんなこんなでオーガの王様決定戦が始まりました。
 実況は私、解説も私です。
 いきなり投げやりになってきたわけだが、さすがにオーガ達が正面からぶつかり合うとなれば、物凄い迫力だ。

「おらぁ!死ねえ!」

「てめえが死ねえ!」

 力一杯走り、力一杯殴り込む。
 オーガ達のしている事はそれだけだが、その馬鹿みたいな突撃はドラゴンすら道を開けるだろう。
 二メートル以上ありそうなオーガが宙を舞い、宙を舞ったオーガは再びけろりとした顔で戦列に復帰していくのだから、人間の軍隊では相手にもなるまい。
 互いに数を減らす事のない激突は、

「な、なんじゃとう!?諸葛オーガ明の策が通用しないのか!」

「どういうことじゃ、諸葛オーガ明!?」

「むう、これは……」

 何が「むう、これは……」なんだ。
 ただ殴り合ってただけじゃないのか。
 そう考えていた私は、まだオーガの事を理解出来ていなかったらしい。

「くっくっく……ハーッハッハッハ!諸葛オーガ明、敗れたり!」

「しかり、しかり」

「はっ、まさか!?」

「その通り、貴様の策はこのスパイが教えてくれたのよ!」

 まさかあのしかりしか言ってない奴がスパイだったとは、この私の目でも見抜けなかったわ。
 普通に歩いてどっか行ったから、飽きて帰ったんだとばかり。

「なんと卑劣な!恥を知れ!」

「軍の面子、男の意地。そんな物より勝てばよろしい!うちでも包囲殲滅戦、パクらせてもらったわ!」

 包囲殲滅戦という名の精神論vs包囲殲滅戦という名の精神論、究極の精神論はどっちだ。
 という対決だけあって、作戦を見抜かれた諸葛オーガ明達の軍勢の勢いは見るからに落ちていた。

「ど、どうするんじゃあ!?わしゃあ負けたくないぞ!」

「諸葛オーガ明!?」

 すがり付くように振り返ったオーガ達の視線の先に立つ諸葛オーガ明、その秀麗な顔に浮かぶのは、勝利を確信した笑み!

「ふふっ、かかりましたね、司馬オーガ!皆様あちらをごらんください」

「あ、あれは!?」

「ま、まさか!?」

 それは竈!それも一つは二つではない。沢山の竈だ!
 しかも、その竈のすぐそばにいるのは、女のオーガ!それも割烹着を着た!
 ……だからなんだ。
 しかし、オーガ達にはこの策の意味がわかったらしい。

「くっ、諸葛オーガ明……何度、我が上を行くつもりか!」

「ふふふ、今回の策の鍵を握る女騎士さんのために説明いたしましょう」

「あ、ありがとうございます」

 諸葛オーガ明は扇で空を指すと、その先には真上に登る太陽の姿があった。

「時刻はお昼時、そして竈。わかりますね?」

「くっ、ご飯の炊けるいい匂いがしてくるじゃあないか!?」

「司馬オーガさんも補足説明ありがとうございます」

「お昼時、ご飯を食べていない我々はお腹が空きました。――ならば、そこにご飯を用意すれば?」

「こ、答えは簡単だ!私の軍は……ご飯を食べに行く!」

「あ、はい」

「そして、私は更にだめ押しをするとしましょう……女騎士さん、あなたにはおにぎりを握ってもらいます」

「あ、はい」

「な、なんと非道な……涼しい顔をしながら、意外とやる時はやると言われている諸葛オーガ明らしい血も涙もない策よ!更に女騎士におにぎりを握ってもらうとは結構嬉しい。ちょっとしたスパイス……!」

「それでも女騎士さんはおにぎりを握らずにはいられないでしょう。命を握られた女騎士は、おにぎりを握るというわけですね」

「くっ、上手い……!」

 仲いいな、こいつら。
















 まぁ命を取られるより、おにぎりを握る方がマシだと思っていた私だが、一つの難題があった。

「あつぅい!?」

 ほっかほかのご飯!あつぅい!
 超熱い!

「ぐへへへへ、女騎士さんの手ぇすっかり熱々じゃねえか」

「火傷しないように気を付けるんだぜぇ、ゲハハハハハハ!」

 私の前に一列に並ぶのは、司馬オーガ軍……そして、諸葛オーガ明軍だ。
 よく考えたら、そりゃ諸葛オーガ明軍もご飯食べてないからね、お腹空くわ。

「ほらほら、早く握らないと日が暮れちまうよ!さっさと握る!」

「……はい」

 最初はまぁ簡単だと思っていたおにぎり作りだが、十個も握ると物凄いテンションが落ちていく。
 超熱いご飯を触るとか、ちょっとした拷問だと思う。

「グヒャヒャヒャヒャ……その、個性的な形ですね」

「はい、次!」

 一応、貴族の端くれだった私はおにぎりなんて握った事はなかった。
 そんな私に何を求めているというのか。

「マキマキー!……その、頑張ってください」

「うるせえ」

 個性的な笑い声を上げるオーガが、ひどく耳障りだ。
 元々、私は学者になりたかった。
 万物の叡知をおさめ、いつしさ世界の謎を解き明かそうと誓っていたのだ。
 それがある日、お父様が没落したせいで、何の因果か女騎士になってしまった。

「諸葛オーガ明よ、貴様はおにぎりは何個食べる?」

「ふむ、私は九つ頂きましょう」

「な、なんと謙虚な……これが王の器か。いや、この司馬オーガ認めはせんぞ!」

 そこからは絵に描いたような転落人生だ。
 お父様に恨みを持っていた私の上司が、私の隊に大森林の探索を命じ、兵士達は私を置いて全力で逃げるというね?
 ははは、お父様は私の上司に何をしたんですかね。

「早くせんか、女騎士よ。司馬オーガが待っているのだぞ!」

「女騎士さん、貴方の命はこの諸葛オーガ明が握っているのをお忘れなく。おにぎりだけに」

「しかり、しかり。オーガジョーク」

 そして、私が何をしたというのか。
 何故、こんな所でおにぎりを握っているのだろう?
 熱々のご飯が本当に熱いし、わけのわけらんオーガの奇習に巻き込まれてるし、

「ちくしょう、やってられるかぁ!」

 私は!ご飯を!オーガの顔に力一杯ぶん投げる!

「あつぅい!?血迷ったか、女騎士!?」

「なお、ご飯は無駄にせず、きちんと頂きました!?」

「うるせー、ばーかばーか!九九言えたくらいで王様になるとか、バカしかいないのか、オーガは!」

 私は!ご飯を!力一杯ぶん投げる!

「くいちがく、くにじゅうはち以下略くくはちじゅういち!どうだ、これで私が王様になれるのか!」

 私は!ご飯を!力一杯!奴らの顔に叩き付ける!
 ……ってあれ、何かしーんと静まりかえってない?
 ひょっとして……オーガ達を怒らせちゃった?

「え、えへへ……その、ジョークってやつですよ、ジョーク。あ、みなさんの足とか舐めます?」

 死にたくなぁい!死にたくなぁい!プライドとか捨てても死にたくなぁい!
 でも貞操とかは守りたぁい!

「て、天才じゃあ……」

「へ?」

「ま、まさか苦の段を操れる者が存在するとは……この司馬オーガの遥か上を行く!」

「ええ、諸葛オーガ明、感服いたしました」

「王様の誕生じゃあ!タザワ王の再来じゃあ!」

「しかり!しかり!」

「女騎士!女騎士!女騎士!」

 あれ、何だかこれ……私が王様になる流れ?

「……えへっ」

 やっちゃおうかな?
 おが屑に紛れ込んだスライム(おが屑に水分を吸い取られたスライムのようにバカ、という慣用句)なオーガ達だが、その戦闘力は本物だ。
 人間なんて相手にならない力と、破城鎚の直撃でもびくともしない身体は無敵と言っても過言ではないだろう。
 そんな彼らを率いる私は?

「お前達、腹一杯ご飯を食べたいかー!?」

「おー!」

「おにぎりを握ってくれる女騎士が欲しいかー!」

「おー!」

「私の上司を八つ裂きにして、豚の餌にしてやりたいかー!」

「お、おう……?」

「ならば、我々は一つ火の玉になり、人間の国に侵攻するぞー!」

「おー!」

「ゲヒャヒャヒャヒャ!いくぞ、お前らー!」

 権力ダイスキー!私、権力ダイスキー!
 シュチニクリーン!イケメンハーレムー!

「我々はとんでもない人を王にしてしまったのかもしれませんね……」

 そんな諸葛オーガ明の呟きは、欲に溺れた私の耳には届かないのであった――



















 王国歴205年、突如として侵攻を開始したオーガの軍勢は猛威を振るった。
 恐るべしオーガ達を率いる女帝オーンナキシ。彼女は手から白い炎を発し、同じオーガ達にすら恐れられている。
 そんな彼らとの戦いは、まだ始まったばかりだ。
九九言える田沢はたくさんいるから、何の問題もない。

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