ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
Chapter:4 狂気
Episode:24

 顔ぶれをセヴェリーグ先輩が確認する。

「そうだな……リドリア、きみにリーダーを任せる。どういうトラップにするかはそっちで相談して決めてくれ。
 ただ、急いでほしいな」
「O.K. 手っ取り早く効果的にってわけね」

 ロア先輩やエレミア先輩と同じ学年の女性上級傭兵隊が、面白そうに答える。

「まさか道具を取りに行ってる時間はないだろうなぁ……」
 言いながらこの先輩が、ツールキットを取り出した。

「よし、決めた。オーソドックスに行こ。ワイヤーで行くわよ」

 たしかにオーソドックスだ。
 でもコイツなら、大抵の学院生は簡単に作れる。トラップに慣れてるやつならなおさらだ。
 たちまちかなりの数の、細工した手榴弾が出来上がった。

「よし、そしたらワイヤー張るわよ。だめだめ、もっとピンと張って。そこじゃなくてもっと上!」

 って、この人のトラップの仕掛けかたもヤなタイプだな。
 発見した時には爆発してっから、効率いいのはたしかだけど。

「おっけー、じゃぁあとはその辺に二次用のも仕掛けて……」
「先輩すみません、俺、魔力石まいていいですか?」
 俺はこっちのほうが得意だ。

「いいわよ。タイミングだけは間違わないでね。
――あ、あなたたち、少し石、分けてあげてよ」
 コトを察した先輩が、手際よく他の生徒から魔力石を集めてくれる。

「これで足りる?」
「はい、十分です。すみません」

 集まった石を、俺はさっさとばら撒いた。ワイヤーの仕掛けのもっと向こう、敵から見たら手前側になる場所だ。

「イマドってば凶悪〜♪」
 ミルが茶々入れてくる。
「お前ほどじゃねぇよ」

 けどこれも、たしかに嫌われるタイプのトラップだろう。踏もうが何しようが発動しないからって無視して進んでると、いきなりドカンだ。

「よし、全員下がるんだ!」
「了解!」
 班ごとに、崖上や道路わきの茂みへ身を潜める。

「そこ! もう少し下がるんだ。そうしないと爆発に巻き込まれる。
 音を立てるなよ。金属音は特にだ!」

 準備が整う。
 息詰まる時間。
 敵の船が着いて、敵が走り出す。
 そして……。

「かかった!」
 誰かの声とともに、トラップが作動した。手榴弾が次々と爆発し、さらに誘爆する。

――今だ。

 俺もタイミング合わせて魔力石を発動させた。
 相乗効果で威力を増した魔法が紅蓮の炎となって舞い上がり、広範囲にわたって敵を捕らえる。




Web拍手 ←Web拍手です

FT小説ランキング  毎日OK:FT小説ランキング“ルーフェイア・シリーズ”に投票
 順位だけ見たい方はこちら

NEVEL Ranking  月に1回:NEWVELランキング“ルーフェイア・シリーズ”に投票


◇イラストいろいろです。随時募集中です♪◇
シエラ学院制服  Blue Ocean  ルーフェイア・シリーズ

自サイト美術室はこちら
掲示板はこちら。お気軽にどうぞ♪


筆者サイト
↑筆者サイトへ
最新話へのリンク、改行なし版等があります


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。