初雪
―――――
「ごめん」
こんな一言によって彼女は孤独を強いられた。
夢の中に逃げ込んでも響くその言葉は彼女を苦しめた。
何故、あの時にあの去って行こうとする手を掴まなかったのだろう。
けど……何もかもがもう遅いんだろう。
彼女は霞む目で地面に積もる冷たい雪を眺める。
今は苦しくない、ようやく彼女が救済される時がやってきたのだ。
「さよなら」
締まった首では声に出すことは不可能だったが、彼女は彼女なりの別れを告げた。
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