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魔王の器 作者:月野文人

第二章 魔王編

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困惑と信頼

 皇帝の所から戻ってきたソフィーリア皇女の顔色は真っ青だった。
 話を聞きに行ったのは良いが、教会への謀が漏れるのを恐れる皇帝が全てを話すはずもなく、辛うじて教えてもらえたのが教会の言い分であったのだから、そうなるのが当然だ。

「つまり、教会はカムイも、カムイの父上である前子爵も魔王に操られていると言っているのだね?」

「そうみたい。ディーはどう思う?」

「とても信じられないね。操るっていうけど、そもそもどうやって操るのさ?」

「それは魔族には私達が知らない魔法があるという事じゃないかしら?」

「それは否定出来ないけどね。でも、あのカムイが?」

「あのカムイだからこそとも言えるわ。彼は尋常じゃないもの。それが魔王の力によるものだと言われれば、そう思えてしまうわ」

「そう……。信じてないのだね?」

 この反応を知れば、カムイがどう思うか。ディーフリートはそれを心配してしまう。

「そういう問題じゃないわ。もし、本当にそうだとしたら、カムイの後ろ盾である私の立場が難しいものになるという事よ」

「まあ、そうだけどね」

 ソフィーリア皇女にとっては、切実な問題である。魔王に操られていた者を身近に置いて、自分の騎士にまでしたとなっては、それはもう致命的な失態だ。

「姉上、すぐに何か手を打たないと」

 ソフィーリア皇女以上にカムイを信用していない者が、この場には居る。

「クラウディア皇女殿下。物事がはっきりしていない段階であまり軽はずみな行動はどうかと思いますよ?」

「でも、ノルトエンデが教会の討伐対象になったと知れ渡った時点で、もうカムイを皇国の武だなんて言う人はいなくなると思うの」

「……それは否定出来ないな」

「魔族と同一視する人も出てくると思う。そんな事になったら姉上は……」

「それをどう防ぐかだね。何か手は無いかな?」

 ディーフリートの視線がケイネルに向く。志向はともかくとして、策を考える頭については、ディーフリートはある程度評価をしているのだ。

「切り捨てては不味いのですか?」

「カムイを? 賛成は出来ないけど、話は聞いてみようか。今更どうやって?」

「クロイツ子爵は実はテーレイズ皇子殿下の意を受けて動いていたという事にするのです。ソフィーリア皇女殿下に近付いたのは、内部から混乱させる為の策謀だと。そういった噂を先にそれとなく広めておく」

「信じるかな?」

「完全に信じてもらう必要はありません。そんな可能性もあるか程度で充分だと思います」

「こちらを真っ向から批判出来なければそれで良いという事だね?」

「はい」

「しかし、真実が異なっていたら?」

「その可能性は考える必要はないかと思います。もう教会は動いています。今回の件で、クロイツ子爵は間違いなく求心力を失うでしょう。辺境領主だって、魔族の手先であった者の言う事など聞くわけがありません」

「……利用価値はなくなったと言いたいのかな?」

「そう捉えて頂いても結構です。それが事実ですから」

「そう」

 カムイを友人だと思っているディーフリートとしては納得しがたい事だが、それを除外して考えれば、完全に否定できる事ではない。

「でも、間に合うかしら?」

「……ソフィーリア様はそれで良いのですか?」

 カムイを切り捨てる事を前提に話を進めようとしているソフィーリア皇女の言葉に、ディーフリートの気持ちは重くなる。

「カムイには色々と尽くしてもらった恩があるわ。そのカムイを切り捨てるような真似は私もしたくない。でもね。その恩を返すには、私が皇位に就くしかないとも思っているの」

「それはそうかもしれません。でも、就けますか?」

 ソフィーリア皇女が皇太子位に就く決め手は辺境領の支持。そういう前提で物事を考えてきたのだ。カムイを切り捨てるということは、それを失うことになる。ディーフリートの懸念はそこにある。

「それは分からないわ。でも、カムイの為にも、それを目指すしか無い。違うかしら?」

「それはそうですが」

「こう考えては駄目かしら? これまでは一方的にカムイに助けてもらうばかりだった。今回はようやく私達がカムイを助ける機会が訪れたのよ。その為の最善を行うのよ」

「それがカムイを切り捨てる事ですか?」

「切り捨てる訳じゃないわ。お父様もカムイの命は助けるつもりだと言っていたのよ。しばらくは不遇な目に合うかもしれないけど、いつか必ず復帰の機会を作る。それの手助けを私達がするのよ」

「しかし、僕は一度裏切った相手をカムイが信用するとは思えません」

「裏切るつもりなんてないわ。一時、我慢してもらうだけよ。カムイには必ず、それに相応しい地位を用意する。その為に、私は皇位を継承するのよ」

「それで納得すれば良いのですが」

 ディーフリートにはソフィーリア皇女の言葉が言い訳にしか聞こえない。そういう事ではない、何となく心に浮かぶ思いが、ソフィーリア皇女の言葉を否定していた。

「納得してもらうだけのものを用意するわよ。かなり思い切った事だってね」

「何か考えがあるのですか?」

 はっきりとそう言い切るソフィーリア皇女に、かえってディーフリートの心に不安がよぎる。

「東方をまるまるカムイに任せるというのも無い訳じゃないわ」

「はっ?」

「王国との国境にカムイがいる。それは皇国にとっては最善の配置じゃないかしら?」

「東方伯はどうするつもりですか?」

「その更に東に置くのよ。辺境領をひとまとめにしてカムイに治めてもらうことを考えているわ」

「……思い切り過ぎです。周りが納得するはずがない。確かにカムイの武は多くが認める所ですが、方伯と同等の扱いにするなんて無理です」

「公爵にすれば可能よ」

「公爵? 何を考えているのです?」

「クラウとカムイの婚姻」

「馬鹿な!? そんなものをカムイが受け入れる訳が無い」

「ディー、その言い方は、ちょっとクラウに失礼じゃなくて?」

「あっ、すみません。でも、クラウディア皇女殿下だって、嫌ですよね?」

「あら? これはクラウが言い出した事よ」

「……嘘ですよね?」

「あ、あの、そうすればカムイとの繋がりが強められるかな、なんて……」

「オスカーはどうするのです?」

「……オスカーさんには、ごめんなさいだけど、それが姉上の為になるのなら」

「オスカーは?」

「自分は……、クラウディア皇女殿下の伴侶になれるのは光栄ではあるが、あくまでもクラウディア皇女殿下のご意思あっての事だと思っている」

 気まずそうにそう告げるオスカーだが、その視線はディーフリートではなく、テレーザに向いていた。
 二人の関係は結局、一晩だけでは終わっていないのだ。根は真面目なオスカーとしては、この話は渡りに船だ。クラウディア皇女への罪悪感を覚える事がなくなるのであるから。

「……なんだか、知らないうちに物事が進んでいる感じだね」

「そんな事はないわ。私もクラウから聞いた時は、荒唐無稽な話だと思っていたのよ。でも、こうなると無くはないかなと思って。それだけの事をカムイには用意する必要があるのよ」

「しかし」

「ディーは何が気に入らないの? 私は悪い案じゃないと思うわ」

「何がと言われると、すぐには答えられません。でも、何かを間違っているような気がするのです」

 あまりも突拍子もない話の展開にディーフリートを混乱していた。何か、なんて簡単な事なのだ。
 カムイにとって大切なのは、魔族であり、その魔族が唯一、公式に暮らすことを許されているノルトエンデなのだ。任される東方全てに魔族が自由に暮らして良いとの事になれば話は別かもしれないが、それもノルトエンデが無事であっての事。
 そもそも、今話してることは何の意味もないという事を誰も分かっていない。

◇◇◇

 一方で城に戻ったヒルデガルトたちもテーレイズ皇子から皇帝の話を聞いていた。

「カムイとカムイのお父様が魔王に操られているですか……。あまり想像出来ません」

「だ、だろうな。カッ、カムイが、まっ、魔王だと、い、言われた方が、し、しっくりくる」

 知らずに真実を語っているテーレイズ皇子だった。

「テーレイズ様!?」

「そ、そう、お、思える、と、言うだけ、だ」

「それは言えてるね。カムイのあれは魔王の所業だって方が私も納得だよ」

「マリーさんまで」

「別にどうだって良いだろ? やれる事は変わらないのだからね」

「カムイの命を守るというのは確かなのですか?」

「あ、ああ。こっ、こちらで、カ、カムイを、こ、拘束する、つ、つもりのよう、だ」

「そうですか……」

「カムイに情報を伝える事は出来そうなのかい? それが出来ているかどうかで、後の事は変わってくるよ」

「そうでしょうか? どちらにしても、カムイは皇国の為に働く事はないと私は思います」

 漠然と思っていた事が、ダークの言葉で裏付けされた。カムイの仲間の言葉だ。間違っているとはヒルデガンドには思えない。

「それは考え方が間違ってるね。カムイは最初から皇国の為になんか何もしてないよ。あれは、自分の目的の為に動いているだけさ」

「それはそうですけど」

「それは目的に合えば裏切った皇国の為にだって働くって事さ。要は敵にならなければ良いんだよ」

「そういう考えもあるのですね。マリーさんは、カムイの事を良く分かっているのね」

 敵であった自分でも目的の為には利用したカムイをマリーは知っている。実際に敵対した経験がない、ヒルデガンドには分からない事がマリーには分かる。

「分かっている訳じゃないよ。癪だけど、そういう所は似てるのさ。私も自分の目的が大事だからね。そこに皇国だとか、何だとかの区別はない」

「そう」

 だが、それを言葉にする事なく、適当な答えをマリーは返した。なんとなく、ヒルデガンドのヤキモチを感じ取ったからだ。そして、この感覚は正しい。

「それで、結局どうだったのさ?」

「なんとかお願いする事は出来ました。間に合うかはぎりぎりだと思います。一月かかると言っていましたので」

「一月? それは、ぎりぎりかもしれないけど、東方までにしてはやけに早いね」

「それを伝えに走ったのは魔族の女性です。恐らくは私達の常識とはかけ離れたものを持っているではないかと思います」

「ますます魔王っぽくなってきたね。あいつは魔族を伝令に使ってるのかい?」

「そうみたいです」

「あれ? ヒルデガンドはどこに行ってきたんだい? 孤児院に魔族なんて居ないよね?」

「それは……、お話出来ません」

「おいおい?」

「それを話すと、色々な方を裏切ることになります。私の無理を聞いてくれた人達を裏切る訳にはいきません」

「……まあ、仕方ないね。とりあえず、カムイに情報を与えることは出来そうと。後は何かする事あるかねえ?」

「私にはクロイツ子爵が大人しく拘束されるとは思えないのですが?」

 ここでマティアスが会話に入ってくる。この辺がソフィーリア皇女派と違う所だ。テーレイズ皇子は言葉のせいか、意識しての事かは分からないが、自らが中心になって話すことをしない。
 議論を進めるのは、それ以外の者たちだ。そして、テーレイズ皇子派には、ヒルデガンド、マリー、そしてマティアスといった人材がいる。層の厚さでもソフィーリア皇女派を上回っているのだ。
 実際には、ソフィーリア皇女派にも揃ってはいるのだが、問題は意思の統一が図れていない事で、それを活用できていないと言ったほうが正確ではある。

「そうですね。カムイであれば、万の軍勢に囲まれていても抜けだしてしまいそうです」

「そうなるとヤバイね。居場所が分からなければ、連絡も取れないし、何をしでかすかも想像がつかない」

「正確な居場所は分からなくても、とりあえず何をしでかすかは、分かりそうですが?」

「おや? それは何だい?」

「クロイツ子爵が真っ先に行うとすれば、それは仕返しでしょう」

「おっ、それは言えてるね」

「ただ、問題はそれが仕返しで留まるかです」

「つまり、復讐になるかもしれないって事かい?」

「教会の魔族討伐の結果によっては。それに、教会は魔族だけで、事を終えるかも私は心配です」

「……ノルトエンデの住民全体だね」

「まして前子爵夫妻に害が及べば、事は相当に大きくなります」

「そんな? マティアスは教会がそこまでの非道をすると言うのですか?」

 こう考えるヒルデガンドは、やはりお嬢様育ちだ。教会の腐敗は知識とは知っていても、現実として捉えていない。

「ヒルデガンド様。私が思うに魔族討伐は教会の口実にすぎないと思います。本当の目的は、ノルトエンデの富ではないかと」

 そういった点をフォローするのが、副官であるマティアスの役目だ。

「豊かになった事で災いを呼び寄せたというのですね?」

「はい」

「それでは何のために、カムイは頑張ってきたのでしょう?」

「それを今言っても仕方がありません」

「そうね。でも教会は魔族討伐なんて出来るのですか? ノルトエンデの魔族の数がどの程度かは分かりませんが、そう簡単にやられるとは思えません」

「それが残されたわずかな希望です。まして、本当に魔王がいるのであれば、まず教会に勝ち目はないと思います。それでも、魔族の被害がないという訳にはいきませんが」

「魔王はいるのかしら?」

「だから、居るとしたら、それはカムイだよ」

「もう、マリーさん、今は真面目な話をしているのです。カムイの事で、からかうのは止めて下さい」

「今はね……」

「何ですか?」

「最悪の自体を想定するべきだよ。それが信じられないような事であっても、わずかでも可能性があるなら、ひとつの想定として考えておくべきだね」

「……そうですか」

 ヒルデガンドが知らなくて、マリーが知っている事実がいくつかある。カムイがしたお伽話もそうだが、この場合は、オーガの件だ。合宿の事件で、実はオーガに遭遇していたという事は、カムイたちを除けば、マリーしか知らない。今回の事でオーガを退けられた理由がマリーは分かった気がしているのだ。
 それをはっきりと言わないのは、ヒルデガンドには、さすがにその事実は酷だと思っているから。
 だから、冗談めかして、それとなくカムイが魔王である事を言葉にしているのだ。

「カムイが魔王であろうとなかろうと、カムイは皇国の貴族としては行動しなくなるね。カムイの選択肢は?」

「教会の軍を倒して、ノルトエンデに篭もるか、全く姿を消すかのどちらかですね」

 マリーの問いにマティアスが答えた。

「どちらの可能性が高いと思う?」

「どれだけの数がいるかだと思います。それなりの数がいるとすれば私であれば、ノルトエンデに篭もります。守るに固い土地ですし、何よりも生活の基盤を移す事は容易ではありません」

「ヒルデガンドはどう思う?」

 常識的な回答。だからこそ、マリーは納得出来なくて、ヒルデガンドに問いを振った。

「私は……、姿を消すと思います」

「その心は?」

「カムイへの伝言を引き受けてくれた人は今回の話を聞いて嬉しそうでした」

「嬉しそう? そいつはカムイの仲間じゃないのかい?」

「いえ、仲間です。恐らくはカムイたちが認める本物の仲間です」

「それがどうして嬉しそうなんだい? カムイにとっては、かなりやばい状況だよ」

「多分、カムイが皇国から解放されることを喜んでいるのだと思います。クロイツ子爵である事を捨てたカムイはもっと大きな事が出来るようになると期待しているのではないでしょうか?」

「……はっ、それは確かに仲間だね。アルトもそうなれば喜びそうだ」

「アルトさんたちではなくて?」

「た、たちだよ。ちょっと省略しただけさ」

「マリーさんは、どうやら色々と隠し事をしているみたいですね?」

 これはヤキモチではない。どちらかと言えば、応援の気持ちだ。

「それは否定しないね。なるほどね、ノルトエンデに篭もるなんて消極的な事をカムイがするはずがないか。そうなると、どんな順番だろう?」

「直接的な敵からいくとすれば、最初は教会ですね」

「それは応援したいね」

「マリーさん」

「冗談じゃないよ。これは本気さ。教会はね、全ての人族を裏切っている。そろそろ罰があたってもおかしくないね」

 人族の起源を隠しているのは教会。その罪をマリーは言っている。

「裏切っている?」

「それは今話す事じゃない。教会の次は、王国か皇国か。どっちだろうね?」

「それは判断がつきません。でも、その前にマリーさんは、カムイは教会との争いに勝つと思っているのですね?」

「思っているよ。ルナトゥス神教会を守っているのは権威と信者の数だけ。それを気にしない者であれば、実はそう難しい事じゃない。国を持ち、国民がいて、その国民の多くが信者だから皇国も王国も出来ないだけさ」

「そして王国はあらたな教会を作ることで、それを出来るようにしている訳ですね」

「そういう事」

「それでも、教会の力は侮れません」

「それでも、魔族が本気になれば出来るね。これまでの魔族は、そういう事をしようとしなかっただけさ」

「……マリーさんは、本当に何を知っているのですか?」

 さすがにヒルデガンドの心の中に、マリーへの疑念が生まれてきた。あまりにマリーは断定的に話し過ぎるのだ。

「そのうち話す時がくるよ。それまでは何も言えない」

「そうですか……」

「話を先に進めるよ。いつかはカムイの矛先が皇国に向かうのは間違いない。その時はどうやって、それを止める?」

「……私が止めます」

「そう。それが良いね。ヒルデガンドを好きにして良いって言えば、カムイも止まるだろうね」

「そ、そういう意味じゃありません!」

「あれ、違うのかい?」

「私はテーレイズ様の妻です!」

「形だけね」

「そ、そんな事は!」

「まっ、まあ、そっ、そうだな」

「どうして、ここで口を開くのですか!? 私は貴方の妻なのですよ!?」

「……きっ、気の、つ、強い、お、女は、嫌いだ」

「……そんな事は」

「まあ、どうでも良い事さ。最終的にはカムイの事はヒルデガンドに任せるよ。力づくで止めようと、色仕掛けで止めようと好きにするが良いさ」

「マ、マリーさんが言う事ではありません!」

「すっ、好きに、すれば、良いさ」

「……もう嫌!」

◇◇◇

 この時の両派の考え方の違いが、この先のカムイ・クロイツの行動を決めたと、後世の研究者は評している。両者の違いはこうだ。
 ソフィーリア皇女にとって、辺境領や魔族の待遇改善は、あくまでも皇位継承の支援を得る為の代償だった。だから、事の本質を掴めずに、代わりの何かを用意すれば、カムイはそれで納得すると考えた。
 カムイの本質を理解していたはずのディーフリートは、実は魔族について、真摯にカムイと話をした事がなかった。物分かりが良いディーフリートには、それは不要で、説得すべきはソフィーリア皇女だと思っていたカムイが原因だとされている。
 そして、ヒルデガンドは――ただカムイが求める事だけを同じように望んで行動した。カムイにとって魔族がノルトエンデがなによりも大切だと考えたヒルデガンドは、皇国よりも、それを優先して行動した故に、カムイの信頼を繋ぎ止める事が出来たのだと。
 いずれも合っているようで、間違っている。
 実は、誰よりもカムイの本質を掴んでいたのは、最も接点の少ないテーレイズ皇子だった。テーレイズ皇子は、カムイを知ったかなり最初の頃から、カムイにとって皇国は踏み台にしかなり得ないという事を理解しているような言動をとっている。まるで未来を見通しているかのように
 何故、そうだったのか、それはこの時代の人たちでも分からない謎だ。
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