外交の大原則
外交交渉の基礎の基礎について語ります。
国家間の国際外交において、物事は解決しないということが常識である。
お互いに交渉せず、譲らず、相手を非難し、相手の悪い情報を敵国のメディアを買収して
敵国内で煽り、工作員を潜伏させて、「自由」「人権」「平等」等、民衆が喜ぶフレーズを叫ばせて
デモや暴動を起こさせて敵国内で内紛を起こさせる。
その上で、ずっと敵国が弱体化して力尽きて自然に撤退するまで待つ。
「領土問題は戦争でしか解決しない。」という認識を日本の平和ボケの市民の多くは持っているが、
それは間違いである。アフガニスタン紛争においても、ソビエトは経済的疲弊によって軍を撤退させた。
中東から欧米が撤退したのも、アフリカからフランスが撤退したのも国内の混乱などの事情が主である。
外交と工作によって力尽き、戦線を維持できなくなったほうが撤退する。
よって、領土紛争をかかえている国に対しては絶対に支援をしてはいけない。
支援をするということは、自国を侵略してくださいという事と同じであるからだ。
通常、そのような事は起こりえない。しかし、敵国内で政変が起こり、国内が混乱し、
まともな外交官が派遣できないほど、相手国がカオスの状態にあるときに、希に、
国際問題を交渉で解決しようとする国が現れる。早く撤退して国内問題に集中したいからだ。
具体的な事例としては国内でクーデターが起こり、反乱軍の鎮圧に失敗し、国が二つに分割される可能性がある場合。
戦前、日本はイギリスに対して譲歩につぐ譲歩をかさねた。当時、515事件、226事件が発生してはいたが、それらは軍によって鎮圧され、国内の治安は平静をたもっていた。しかしながら、日本は外交において、イギリスに譲歩しつづけた。この結果、イギリスは日本を内乱状態であると判断し、
日本に対して強行な圧力をかけた。これにアメリカなども便乗して、徹底的に日本をバッシングした。
これは、日本側が譲歩するという外交上の常識から考えて絶対にありえないほどの失策を演じたからである。
外交において、譲歩はありえない。
外交において、解決は通常ありえない。
永遠に、相手の悪口を言いながら、お互い平行線をたどる。これが国際社会における常識である。
自分から解決をはからない。これが国際外交の常識である。
自ら進んで、交渉を望み、解決を呼びかける行為は、国内で内乱が起こっているか、何か
大きな政変がおこっているか、とにかく、表ざたにできないような混乱が国内で起こっていることをあらわす。それが国際社会の常識である。よって、相手が譲歩したり、交渉を望んできた場合は、徹底的に
相手に圧力をかけ、追い込みをかけ、利益を収奪するのが国際社会での常識である。
戦前は結果として、イギリスの高圧外交が日本を激怒させ、戦争に突入した。
交戦状態になって、日本側の国力に極めておおきな余裕がある事をしり、イギリスは愕然とした。
このような国力があり、国家の統制がとれている場合、絶対に、相手に対してゆずらないのが国際上の常識であるからだ。
このように、外交では、自分から外交問題を解決するよう交渉を持ちかける行為は死を意味する。
外交においては、お互いゆずらず、永遠に相手が力尽きるまで、譲らないのが常識である。
力尽きたほうが撤退し、領土問題は解決する。それが国際常識である。
おさらい。
外交交渉においては、相手に交渉をもちかけてはならない。
謝罪すれば相手はより高圧的に出て来る。
表面的な謝罪をする場合は、事前に相手を恫喝し、相手を服従させた上でやる。それが出来ない場合は絶対に謝罪してはいけない。
外交交渉は、永遠に解決しないのが原則である。そして、相手が力尽きるまで、相手を非難しつづけるのが常識である。どちらかが力尽き撤退したときが解決である。そのようなチキンレースが外交である。
よって、領土紛争をかかえている国家に対して経済援助することは国家の破壊を意味する。
国際常識からかんがえて、それは、援助する側に致命的内紛をかかえている事を意味し、
相手国はより圧力をエスカレートするか、侵略の準備を誘発する亡国行為である。
相手に対して、こちらが弱っています、攻められても抵抗できません。というメッセージを送ることになる。だから、領土紛争をかかえている国に絶対に経済援助をしてはならない。それは戦争を誘発する行為である。