孫子の第二原則:敵有形なるべし、我無形なるべし
人を見定める時は相手を型にはめて分類すべし。
人から見られる場合は、常に相反した言動をまぜ、本質を見極められないようにすべし。
これはつまり、曖昧模糊でつかみどころのない敵は陰陽五行で分類して相手の正体を掴むとともに、
相手から見て自分の招待はわからないようにするべしという兵法の基本原則。
これを現代で使いこなしている有能な兵法家の第一人者としては
岡田斗司夫先生があげられるだろう。
岡田先生の兵法は非常に理論整然としており、極めて精巧であり多くを学ぶことが出来る。
例を出すなら、先のお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏が
「40歳、50歳にもなって結婚しない女は欠陥住宅だ」と言って女性差別発言をして
ラジオ番組を降板になった問題。
岡田先生はまず、村本氏が「女性差別発言をした」という事実を隠す。
次に村本氏が「ベッキー叩かれてかわいそうだよね~」と言った事実を開示する。
そして、村本氏を非難している人間は、心優しい村本氏が可愛そうなベッキーを守ろうとして
インターネットのクズどもに叩かれた。という虚構を作る。
このように、味方の実像をまず隠し、偽情報を流し、正しい事を言っている相手を陥れ、
同じように正義感をもって力を合わせるはずの常識人をお互い争わせて弱体化させる。
極めて教科書どおりの分断工作、情報詐術を使っている。
これは、NHKにおける貧困家庭問題の詐術にも使われている。
まず、NHKで報道されていた貧困少女はパソコンやスマホを買う余裕がなくて、2000円の
キーボードを親に買ってもらって、キーボードを打つ練習をしているミジメな暮らしをしていると
報道される。
実は、ツイッター投稿していて、2000円以上の買い物を日常的にしていることが発覚する。
「スマホ持ってないと言ってたけど、スマホ持ってるじゃないか、報道は嘘じゃないか」との
非難が起こる。
岡田氏は「これは誰も悪くないんですね、貧乏人が感動のあまり同じ映画を二度見てはいけないんですか?貧乏人はそんなこそすらしていけないのでしょうか?」と
話しをすりかえる。
実際、指摘されているのは、番組内で「嘘をついていること」スマホを買うお金がなくて、
学校で練習するために、キーボードだけ買ってもらって、それを毎日打つミジメなせいかつという
「嘘」が指摘された。それに対して、「貧乏人は映画を見てはいけないのか?」と誰も言っていない
話しにすりかえて、現実を見えなくし、本当の事を言っている人を加害者にしたてあげる。
そのほか、わざと自分の持っている思想と反対の事を言って、自分の正体を言い当てた人を
「レッテルを貼っている」と加害者にしたてあげる。
自分は、ネットの住人を「弱い者いじめをしている」と本当の事を言った人を加害者にしたてあげる。
また、岡田氏は自分で人間分類法を発表していますが、ここでは自分を王様タイプ(木仁)と定めておられます。この分類票は明らかに欧米で陰陽五行を応用して作られた分類法を改変してつくられています。
王様タイプ(木仁)軍人タイプ(義金)職人タイプ(土信)学者タイプ(水智)これを見て分かるように
火礼が削除されています。そして、類型的に分析すると岡田氏自身は火礼なのです。
火礼は自らの中にこだわりがなく、そのためクリエイティブな創作ができないかわりに、
こだわりがない故に作品に固執することがなく冷静に作品を評論します。
これがもし、岡田氏の言うように岡田氏が木仁であるならば「かわいそうだから」ちゃんと
作品を評価できず、みんな褒めてしまいます。客観性がある評論ができない。
そのかわり、思いいれがあるので、感情豊かな作品が作れる。
また、岡田氏はオタクや木質の最大の特徴である「萌え」が理解できないと過去に発言しています。
「萌えなど分からない」と発言しています。
それは、火礼の特徴である、己の内部に感情的固執がないことをあらわします。
以上のように岡田氏の特質は明らかに火だり、火としての特徴を最大限に生かして、作品評論という
自分の優位点を生かした職種で大成功しています。
それだけではなく、自分があらわす人間性分類法では見事に士分の特質である火礼を隠蔽し、
他人あら自分の本質を分からないようにカモフラージュしています。
それだけではなく、岡田氏は極めて軍事的知識、国際政治学に精通しているにもかかわらず。
番組で政治的プロパガンダをしたあとに「ぼく、馬鹿だからわからない」とか
「ぼくは政治のことはまったくわからない素人なので」とか「軍事的な事は何もわからないんだよね」
と自分が一番精通しているトップクラスの知識をもっている軍事と国際政治学について、つねに
「素人」「まったくわからない」と主張し、自分の正体がわかりにくいよう勤めています。
それだけではなく、わざと、自分の政治思想と反対のことを言って常に自分が「中立である」と
事実と異なる主張をしてえ自分の招待をみえないようにしています。
まさに、模範的な兵法使いであるといえます。
このような立派な兵法使いは現代では稀有の存在であり、ビジネスに携わる人はぜひ、参考にしたいものです。
このほかには松井大阪都知事が「土人」という差別発言をした大阪機動隊を擁護する発言をしている、
などの戦法もあります。
差別発言は許されないことであり、それを擁護することによって世間の注目を浴びます。
そこで「差別発言は悪いことだ!」としながら「やりすぎはイジメじゃないか」と言ってたしなめる。
しかも、これを堂々とやることによって、じつは松井氏は無骨で自分の利益を考えない頑固な正義漢
なんじゃないかとのイメージ操作を行います。これは、自分自身は差別発言をせず、
それでいて、目立ち、しかも自分もイメージアップを図れる高度戦法です。
これは、
差別発言に激怒した思想的方向性をもった土信が機動隊の発言を攻撃する。
これに対して、木仁「そこまでやりすぎたら、かわいそうじゃないか」
ここ注目→「かわいそうじゃないか」を使って、土信を押さえています。
典型的な木剋土です。
応用戦法としてはきわめて綺麗にきまっているので、実際の事例として憶えておきましょう。
人間の本質にある根を変えることはできない。
しかし、常に人から自分の本質をみきわめられないように、変幻自在の行動をとるべし。