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孫子、老子の解説  作者: 楠乃小玉
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陰陽五行を教えない孫子はまったく役に立たない

なぜ、孫子、老子を学ぶ上において五行が必要なのか

これから孫子について解説しますが、孫子を学ぶ上において、これまで書いてきいた

五行について知っていなければまったく何の役にも立ちません。ただの空想、理念にしかすぎないものになってしまいます。

なぜなら、

同じ方法論をとるとしても

西欧人はアジア大陸において火性の人間が多いことを学びました。

火性は相手が圧倒的に強ければ、相手がいかに不条理なことを言ってきても迎合します。

反対に、優しくすると付け上がり、落としいれよとする。

そういう特性を発見します。

優しさとは弱さ、厳しさは強さと判断すると理解します。

この法則を日本にもあてはめ、徹底的に追い込みをかけます。

しかし、日本は情緒的民族で、戦えば絶対に負けると分かっている戦いでも、

相手が高圧的に侮辱してきて、徹底的に日本を侮辱しつづけると、日本は逆上して

西欧に戦いを挑んできました。日本は戦っても負けることはわかっていますから、

敗北するまでに徹底的に開放した植民地で教育をほどこし、現地人が自立し革命を起こせる

素地を作りました。もし、日本がこれらの国で植民地経営をするつもりなら、こんな事をすれば

自分の領土で革命が起こるわけであり、愚かで自分には何の利益もない選択です。

しかし、日本は最初から負けることが分かったうえで、計算して現地人に教育する予算に重点を

おいて配分しました。

結果、西欧は莫大な植民地を喪失することになります。

このように、人間にはいくつかの種類があり、その特性によって、おなじ作戦、同じ行動をとっても

まったく結果が違うのです。

その事を把握していなければ兵法を使いこなすことはできません。

この日本人に多い特性、仁ですが、人に奉仕して、自分の利益にならないことをする。他人につくす。

これは美徳に見えますが、反面、追い詰めすぎて激昂すれば恨み、何年でも恨みつづけ復讐の機会を死ぬまで狙いつづけます。ストーカーになるのも、このタイプです。

そんな事をしても不毛だ、むなしいだけだ、何の利益にもないらない。と

説得しても何の意味もありません。元々木は自己利益よりも感情を優先させるからです。

一見、聖人君主に思える木仁も、何の情報もあたえず、教育もせず、指針をもたなければ、

感情のまま暴走し、大きな犯罪を起こしたり、テロを起こす可能性がもっとも高い特質でもあります。

つまり、木仁という特質は正義でも悪でも聖人でも悪魔でもないのです。ただの

「感情を利益より優先する」という特質にすぎないのです。

反対に、自己利益にしか興味のない火。これも物事にこだわらないので、うまく調整し、

節度をもって水が監視して、暴走すれば罰を与えてコントロールすれば、

最適の調整役として活躍します。

『自己利益を省みない木」「自己利益しか興味のない火」いずれも正義にも悪にもなりうる存在なのです。

そうした特質を把握したうえで、相手と自分の立ち位置を知り戦略を組み立てていかねばならない。

自分の目から見て悪と思えるものをすべて排除してしまえば、そこには楽園があるのではなく、

殺戮の地獄がまっているのです。そうした自分にとって不快な悪とおもえる存在も、微量ながら許容して

共存していかなければこの世の中は成立していかない。この大原則を知った上で兵法を

活用していかねばなりません。

それおそが「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」なのです。

おさらい

人は同じアクションをされても、違うリアクションをとる。

よって、五行によって相手の特質を見極めないと、画一化した教科書で学んだテンプレを実行しても

まったく違う反応が返ってくる。よって、五行を学んでいなれば孫子も老子もただの空想理念、

理想論になってしまって、まったく使えないのである。

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