五行の思想硬度、傾向と対策「金」
金の特性を解説する
金の特徴は正義である。それはこれまでも何ども書いてきた。ならば、なぜ、もう一度、
ここで再度書かなければならないかといえば、金の特徴それは正義でるとともに高硬度であるということだ。
これが極めて重要である。思想的に硬い。土とととも非流動的思考であるといわねばならない。
金の思想的硬化とはなにか?それはセクト主義である。
つまり、自分たちのセクションの正義を貫くことに全力をつくる。たとえば、
財務省は増税が正義であり増税が成功すればそのセクトの中で出世する。
軍隊は敵を倒すことが正義であり、人殺しすることによって出世する。
広域的社会の常識では悪とされることであっても、限定的セクターにおいてはそれが正義になる。
結果、国が滅びることになっても、金はセクトの内部における正義を貫徹しようとする。
そのセクショナリズム、細分化の正義が蔓延すると社会は破滅へと向かう。
よって、金義は水智によって、その硬化エネルギーを緩和させ、シャッフル、循環させなければならない。
機械が潤滑油や冷却水がなければ燃え尽きるのと同じ理屈である。
硬度の高い金は最軟度の水を活用し、広角的視野によって価値観を循環させることによって、その
能力を発揮する。
金剋木
金は感情論を排除する。法律を遵守する。たとえ人が死んでも法律を遵守する。むしろ、軍においては
法にのっとって人を殺す。
「かわいそう」などという木仁の論理はすべて排除される。
官僚にとって、この「可愛そう」と感情論をいう民衆ほどわずらわしいものはない。
しかし、官僚、軍隊は非生産部門であり、そうした感情論をいう民衆から税金を取得して
生命を維持しているのである。よって、金は木を嫌悪しながら、生活の源泉は木から求めている。
木は感情でありタレントであり才能である。木と土は大衆であるが、木は社会上層部、才能があり、
アイドル、スポーツ選手、作家、自営業など、高所得があり、納税している大衆であり、
土は単純労働者、工員、アルバイト、パート低賃金労働者に類する。
火剋金
火は政治家であり、マスメディアであり、大衆の先導者であり扇動者である。
木を攻撃し搾取しすぎると、木は自分の周りにいる火、政治家やマスメディアに助けを求め、うったえる。
結果、金はつるし上げにあうことになる。
金生水
金が窮地におちいったとき、助けてくれるのが水である。水智は理論的整合性によって
火の感情論による炎上を鎮火させる。金を精神的に助けるが、財政的なよろどころになるわけではない。
土生金
官職は貧家の中にあって有能な人材が出世する唯一の道である。
貧しい家にあって、軍隊、官僚など官職に付くものは多く、官職を生産するものが土である。
また、国民の支持があってこそ、官僚の行政はうまく運用できる。
この低所得者層に対しては消費を促進してこそ、金は利益を得られるのであり、
この部分から直接税金を搾取し衰弱させれば、最終的に税収の低下を招き、自らの首をしめることとなる。
金比和金
金による最大の弊害はセクショナリズム、近視眼である。自分たちの小さな組織の利益や正義を
追求するあまり、国や世界が滅びたり、多くの死人が出る状況でも平気で大量の人が死ぬ判断ができる。
それが金であり官僚である。よって、水による循環。潤滑油による循環と広域の視野を持つ、水の
知恵を入れ続けることによって、その破滅の弊害を抑止することができる。
金は力をつよめすぎると、社会をバラバラに分断する。
金と類推される有名人
アドルフヒットラー
足利直義
豊臣秀吉
ジョージ・ウォーカー・ブッシュ
おさらい。
金の良い点は正義感である。
その正義感を世間の常識とあわせれば、金は聖人君子と敬われることとなる。
金の害悪は硬化である。つまりセクト主義。視野狭窄に陥り、暴走すると世界を破滅に導く。
それを回避するためには水を利用し広域の視野を確保し、現実を把握し、各セクションを潤滑油によって
循環させることである。
豊臣秀吉の成功は黒田如水の助言をつねに聞いて行動したことになある。