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第七十五話 第三の技その四
「貴様が言うにはそうなのだな」
「そういうことだ。それではだ」
 ここまで話してだった。顔を前に戻すリゲルだった。その最後の言葉は。
「また会おう」
「ではな」
「またな」
 アイオリアとアイオロスも別れの言葉を告げた。そのうえでリゲルは四人の狂闘士達と共に姿を消した。後に残ったのは聖闘士達だけであった。
「アイオリア様」
「去った様ですな」
 すぐにダンテとダイダロスが来て彼に声をかけてきた。その後ろには青銅の四人もいる。彼等は全員この戦いを生き残ったのであった。
「アスモデウスは」
「しかしあの四人の狂闘士達は」
「それはわからない」
 アイオリアはまだ彼等が去った方を見ていた。そのうえで二人の言葉に応えるのだった。
「しかしだ」
「しかし?」
「何かあったのですか?」
「あの者達、小宇宙は大したことはなかった」
 既にそのことを察してわかっていたアイオリアだった。
「だが非常に癖のある小宇宙だった」
「癖があるですか」
「そうした類の」
「狂闘士達には様々な人材がいるようだな」
 アイオリアはその彼等を見てこのことを察したのだった。
「どうやらな」
「そうなのですか。我等が対してる魔神達の他にも」
「そうした者達も」
「そうだ。いるようだな」
 また言うアイオリアだった。
「そしてだ」
「そして?」
「まだ何か」
「俺が覚えているというのか」
 彼が次に考えたのはこのことだった。
「俺がか。それは一体」
「どうやら考えても仕方のないことのようだな」
 しかしここで兄が微笑んで彼に言ってきた。
「どうやらな」
「考えても仕方のないこと」
「そうだ。アスモデウスにはわかっているが私達にはわからない」
 こう弟に話すのだった。
「そしてだ。それを知っていてもだ」
「知っていても」
「どうやらこの戦いには直接関係はない様だな」
 アイオロスはそう感じ取っていたのだった。
「どうやらな」
「そうか。それでか」
「そのことは別に考えなくてもいい」
 また弟に告げた。
「わかったな。それでだ」
「わかった」
 アイオリアも彼の言葉に頷いたのだった。
「それでは」
「帰るとしよう」
 弟だけに告げただけではなかった。
「これでな」
「ええ、そうですね」
「もう狂闘士達もいませんし」
「それじゃあ」
 青銅の者達がアイオロスの今の言葉に応えた。
「帰りますか」
「聖域に」
「そうするとしよう。それでは車は」
「北の方に置いています」
「湖の北にです」 
 白銀の二人が今の問いに答えた。
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