ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
第五話 デスマスク出陣その一
                   デスマスク出陣
 シオンの言葉を受けて教皇の間に黄金聖闘士達が集められる。彼等はサガとアイオロスを前列にし横に並んで片膝をついて控えている。その彼等にシオンが告げる。
「まずはローマでの件御苦労だった」
「はっ」
「有り難うございます」
 ムウ達八人がシオンのその労いの言葉に応える。
「そしてだ。この度ここに集まってもらったのは他でもない」
「狂闘士達のことですね」
「そうだ」
 サガの問いに厳かに答える。
「彼等の行動がわかった」
「行動が」
「それは一体」
「八つの封印を解きアーレスを一刻も早くこの地上に降臨させるつもりらしい」
「冥界に逃げ込んでいるアーレスを」
「そうなれば」
 どうなるかは彼等が最もわかっていることだった。今聖域にはアテナはいない。神に対抗できるのは神だけだ。つまりそれだけで聖闘士達は絶望的な危機に晒されるのだ。
 それが嫌になる程わかっている。だから彼等の顔が曇る。その彼等に対してシオンはさらに告げる。
「シャカの力でわかった。彼等はそうすることによりアーレスの力を得、それによりこの地上を彼等のものとするつもりなのだ」
「その様なこと、許すわけには」
 アイオロスがここで声をあげた。
「教皇、それを防ぐ為にもここは是非」
「我等黄金聖闘士に出陣を」
「わかっている」
 サガも提案したところでそれに応えた。
「無論そのつもりだ。白銀及び青銅の聖闘士達も行かせるが黄金聖闘士も行かせる」
「わかりました」
「そして誰が」
「既に誰を行かせるかも決めている」10
 シオンは二人に対して答えた。それを聞いて黄金聖闘士達の間に緊張が走る。言葉にこそ出さないがその緊張はかなりのものだった。
「では一体」
「誰を」
「デスマスク」
 呼んだのはデスマスクだった。
「はっ」
「すぐにライプチヒに向かえ」
「わかりました。それでは」
「間違いなく八大公の一人もいる」
 こうデスマスクに告げる。
「心して行くようにな」
「御安心を、教皇」
 デスマスクは頭を垂れたまま自信に満ちた声でシオンに応える。
「このデスマスク、必ずやその八大公の一人の首を持参して聖域に戻って参ります」
「以上だ」
 デスマスクに出陣命令を下すとこれで話を終えるのだった。
「白銀及び青銅の聖闘士達の人員はおって伝える。ではそれぞれ持ち場に戻るがいい」
「わかりました」
「ではこれで」
 こうしてデスマスクの出陣が決定し黄金聖闘士達はそれぞれの持ち場に戻ったサガとアイオロスも戻ろうとするがここでシオンは二人を呼び止めた。
「待て」
「何でしょうか」
「教皇、まだ何か」
「御前達に少し話しておくことがある」
 立ち上がりその場を去ろうとした二人に対して言うのだった。
「この度の聖戦だが」
「はい」
「それにおいて何か」
「おそらく激しい戦いになる。確かに我々には十二人の黄金聖闘士達がいる」
 彼等が聖域の切り札であり主力であるのはもう言うまでもない。
「しかしその多くはまだ若い」
「左様ですか」
「今出陣を命じたデスマスクにしろだ」
 デスマスクについても言及する。
「まだ若い。だから御前達二人には」
「彼等のフォローをせよと」
「そうだ。まずはサガ」
「はい」
 サガはシオンの言葉に応えた。
小説・詩ランキングsite_access.php?citi_id=254078182&size=200


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。