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第二話 黄金集結その一
                  第二話  黄金集結
「ば、馬鹿な」
「どうしてここにあの者達が来ているのだ」
「まだ。聖衣を身に着けてもいないのではなかったのか」
 エリスだけでなく狂闘士達も口々に言う。彼等が見た方にいた者達は。それまで対峙していたサガやアイオロスと同じ黄金色の聖衣に身を包んだ少年達だったのだ。
 九人いた。彼等は高台の上におりそこからエリスと狂闘士達を見ている。その高台からまた言ってきた。
「話には聞いている」
「狂闘士だな」
 その黄金聖衣には白いマントを羽織っている。これはサガやアイオロスと同じだった。その黄金と白の対比がまるで太陽のようであった。
 その太陽の如き九人の戦士が揃っていた。彼等はそれぞれ狂闘士達を不敵な笑みを浮かべて見下ろしている。そのことに屈辱を感じてかエリスが彼等に対して問うた。
「名を知っておこう」
 まず問うたのは名であった。
「答えよ。何というか」
「名前か」
「左様」
 また彼等に対して述べた。
「それぞれ名乗れ。何というか」
「いいでしょう」
 その中の一人が言ってきた。
「まずは私から」
 優美で優しげな笑みを浮かべた少年だった。眉は丸くその顔は全体として中性的な面持ちがあった。その彼が最初に名乗るのだった。
「ムウ」
「ムウとな」
「そうです。アリエスのムウ」
「アリエス・・・・・・牡羊座か」
 アリエスと聞いてすぐにそれを理解した。
「アリエスの黄金聖闘士。それが御主か」
「その通りです。そして」
「アルデバラン。タウラスのアルデバランだ」
 一際大柄で太い眉を持ちいかつい目をした男だった。
「牡牛座だ。覚えておくのだな」
「キャンサーのデスマスクだ」
 鋭い目にとりわけ不敵な笑みを浮かべている。その髪はまるで炎のようである。
「御前等を一人残らず地獄に落としてやるからな」
「アイオリアだ」
 見ればアイオロスによく似た少年だった。精悍な顔に熱いものを見せている。
「レオのアイオリア。この拳で貴様等を倒す!」
「シャカ。バルゴのシャカ」
 豊かで流麗な金髪に女性の如き整った顔を持っている。しかし何故かその目は閉じており何も見ようとはしていない。しかしそれでも狂闘士達を見ていた。
「ここで出会うというのも運命ということでしょう」
「スコーピオンのミロだ」
 長い癖のある髪に整った顔をした少年だった。
「覚悟しろ。ここで」
「シュラ。カプリコーンのシュラ」
 剣を思わせる目であった。癖のある短髪が特徴的だ。
「貴様等を倒し正義を貫くのみ」
「カミュという」
 クールな瞳だった。それは氷と水を思わせる静かなものだった。
「アクエリアスのカミュ。私の名だ」
「ピスケスのアフロディーテと申します」
 口に紅い薔薇を咥えている。妖艶な美女にしか見えないがその声は紛れもなく男だった。
「聖闘士の美。見せて御覧に入れましょう」
「左様か。それがそなた達の名か」
 エリスは彼等の名乗りを聞き終えてから述べた。
「黄金聖闘士。十一人か」
「で、どうするんだ?神様よ」
 デスマスクがエリスを見下ろしながら問うてきた。
「ここで戦うかい?俺はそれでもいいけれどよ」
「そうだな」
 デスマスクのその言葉にシュラが同意して頷く。
「敵を倒すのなら早い方がいい。ならばここで」
「その通りです」
 アフロディーテもまた二人と同じ意見だった。薔薇をその右手に持ち替えた。
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