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記憶保管庫

作者:BNC
「さて、そろそろ寝るか」
男は寝室の隅に置いてある箱の上に手を置いてからベッドに入った。これは記憶保管庫、これに手をかざすと記憶を出し入れすることができるのだ。人間は寝ている間に情報を整理する。そこで、眠る前にこの記憶保管庫に余分な情報を預けておくことで睡眠時間も短く出来て、睡眠の質もグッと上げることができる。預けた記憶は(株)メモリーのサーバーによって一括管理されている。いろんな使い方があって、いやな記憶をこの記憶保管庫に封印する人もいる。
「しかし、昔の人々は凄いな。八時間も寝てたんじゃ自分の時間がないじゃないか」
男はそう言うと、気持ちよさそうに眠ってしまった。

二時間後、男は目覚めると、記憶保管庫に手をかざした。しかし、記憶は戻らない。何度も手をかざすが、男に記憶は戻らない。

「しかし、これは大問題ですよね」
アナウンサーが言うと、コメンテーターは頷いた。
「(株)メモリーのサーバーがハックされてデータをすべて消失してしまった。復旧は出来ないみたいですね。これは困っている人が大勢いますよ。(株)メモリーがどんな対応するか気になるところですね」
コメンテーターがそう言うと、アナウンサーは次のニュースへといった。

男はその事実を知らずに記憶保管庫に手をかざし続けた。もし事実を知ったとしても男は記憶保管庫に手をかざし続けるだろう。何故なら、男は起きたら記憶保管庫に手をかざすという以外の記憶、知識や経験、さらには言語までも預けてしまっていたのだから。抜け殻になった男とすべてが詰まった記憶保管庫、果たしてどちらが男の本体と云えるのだろうか。



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