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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

短編

作者:神咲 炎楼
転生してから早数年。
今世はどうだっただろうか?

「おい、○○。どこ行くんだよ」

「ん?ちょっと星を見にね」

前世はもう覚えていない。
覚える気が起きないほどつまらなかった事を覚えている。

「早く帰って来いよ。じゃないと酒がなくなるぜ?」

「ははは。できるだけ早く帰ってくるよ」

今世はつまらなかった。
ダウト、充実していた。
今世は辛かった。
ダウト、幸せだった。
今世は嫌いだった。
ダウト、仲間がいて楽しかった。

今世はとても満足している。
ダウト、不満ばっかりだ。
今世はとても幸福に満ちていた。
ダウト、辛い事ばかりだった。
今世が有ってとても良かったと思っている。
イエス、仲間と過ごした日々は何事にも代えがたい宝である。


「来たか」

「来たよ」

目の前に居るのは?
その仲間を殺す敵。
目の前に居るのは?
友を殺した怨敵。
目の前に居るのは?

「第十三小隊。ここで壊滅させてもらう」

私が倒すべきライバル





すでに戦闘が始まって数時間が立っていた。
迫り来る刃を屈んで躱し、すぐに後ろに飛びのく。
先ほどまで居た場所から黒い槍が飛び出す。
それを確認すると同時に右腕を上げる。
すぐに右腕に衝撃が加わり、吹き飛ばされそうになる。
が、何とか耐える事に成功した。
すぐに左腕を攻撃して来た奴に向けて放つ。
少ないながらも手応えが感じられた。
それを確認する暇などなく、横に飛びのく。
直ぐに元居た場所に刀が振り下ろされる。
振り下ろされる刀は返す刃でこちらを狙ってきた。
距離で届かないとはいえ、安心はできない。
ステップを踏み、刀の射線から出る。
すると、後ろの木が切断され、音を立てて倒れた。
それを確認するついでに、後ろに回し蹴りを放つ。
確かな手応え。

「やはり、強いな」

「ありがとう、とでも言っておくよ」

最初と同じような配置。
違うのは、相手が二人傷を負っていると言う事だけ。
だが、安心はできない。
こいつらは幾度と無くこの状況から逆転をしてきたのだ。

「だが、残念ながら時間切れのようだ」

何を言っているのか分からなかったが、その言葉の意味はすぐに理解できた。

「援護部隊、到着いたしました。ただいまより援護を開始いたします」

十三小隊より後ろに現れた十二名の存在。
その全員に見覚えがあった。

「第一小隊、第五小隊、第七小隊、第十一小隊」

全員、敵戦力のエース足り得る小隊ばかり。
なるほど、時間切れとはそういう事か。

「貴様はこの手で屠りたかったのだがな…」

どの口が言う。
私一人を殺すためにこんなに精鋭を用意しておいて。
ああ、きっと仲間は全員死ぬのだろうな。
そして、私はその仲間の最後の顔すら見ることなく、一人で孤独に死んでいく。

「それがどうした」

これは私の選んだ道だ。
最初から第十三小隊に勝てる見込みは少なかった。
それがゼロになっただけだ。
仲間が全滅する?
なら、この身を犠牲にしてまで時間を稼げばいい。
せめて、宴会が終わるその時までは…。

「その程度の人数で、勝てると思うな!!」



戦闘は防戦一方だ。
攻撃する隙が出来ると同時に潰えていく。
援護部隊とは名ばかりの実戦部隊。
近距離、中距離、遠距離のスペシャリストが合わせて十五人。
勝てるはずもない。
数時間続いてきた勝負は、援護部隊が表れた後、十数分で幕を閉じた。

切り傷15
打撲痕13
刺し傷4

右目が潰れ、傷の無い所が無い状態でなお、彼女は両手を広げ、道をふさいだ。
それが死体であったとしても、進む事を躊躇わせる何かがあったそうだ。

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