盲目の巫女姫
「どうしたの?」
エリザベートは、声のする方に振り返った。
ところが目の前には誰もいない
すると、エリザベートのドレスの裾をピンピン引っ張っている者がいた。
下をみると銀髪を肩のところで切りそろえた可憐な少女であった。
「なんだか貴方からこわーいオーラが立ちのぼっていたから。」
エリザベートは慌てて
「あなたは誰?」
とたずねた。
「私は貴方と同じここの生徒よ。サラっていうのよろしくね」
そんなはずはなかろうどうみても7、8歳のいたいけな少女の姿なのだ。
「信じてもらえないみたいね。でも本当なのよ」
サラはニッコリと笑った。えくぼがさらに彼女を幼く見せている。
「いったい何者なの?」
「ウフフ。そんなに怖がらなくてもいいわ私は多分あなたの敵じゃないもの」
「あなたがなりたいのは我王の妃でしょ?私は違うもの。私はね、同じ後宮に入るけれども貴人を目指しているの」
貴人とは、後宮に仕える者の第一人者。
正妃ですら従わなくてはならない
つまり後宮における宰相の役目である。
「ねぇエリザベート。貴方の髪はどんな色?目は?」
エリザベートは困惑した表情を浮かべた。
「ごめんなさいね。不躾な質問よね…。私目が見えないの。あなたがどんな外見なのか気になるわ。だってとても優しいオーラの持ち主なんだもの。」
「わかるの?」
「えぇ、目が見えないぶん神様が他の能力を下さったのね。」
エリザベートはサラにかしずき、その手をとった。
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