ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
3つ目のなまえ
圭介は息を吹き返したがぐったりしたままだった。
我王はカインと部屋を出て、隣の部屋にあるパソコンの画面を開いた。竜崎グループから圭介のDNAの解析データがすでに届いているはずだ。
「惑星ユノはテラを侵略しようとしてる。それは単に利権争いだけじゃない気がするんだ。何かもっと切羽詰まった事情があるに違いない…」
「おい、我王!これを見ろ。」マサオは性別の欄を指さした。
「解析不能!?」
我王は叫んだ。
「どういうことだ?たった今抱いた圭介は確かに女だったぞ…」カインは最初に出会ったころの圭介と今の圭介ではなんとなく雰囲気が違うような気はしていた。

「…本人に聞くのが一番だろうな。」我王はそう言ったがマサオはどうせ本当の事など話さないと思っている。
「もしかしたら国家機密かもしれないんだぞ!そう簡単に明かすとは思えない。とりあえずもう少し泳がせてみよう。すでにアグネスがアジトは突き止めてある。慎重にいこう…」
我王はしばし迷ったがマサオの言葉に同意した。
我王は一人で部屋に戻り圭介の髪を撫でてやった。
「圭介…お前の名前を教えてくれ。もうその名前で呼ぶのは不自然すぎる。」
「…好きな名前で呼んでよ。」
意地でも言わないつもりか?
「名乗れない理由が気になるな。」
我王は圭介の瞳をじっと見たが視線はそらされたままだった。
「どうやら言いたくなさそうだな。…まぁいいさ」

「じゃあ、俺が新しい名前をつけてやる。…マリア…マリアにしよう。これからお前をそう呼ぶよ。いいかい?」
圭介はこくりとうなずいた。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。