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悪魔の囁き

エリザベートはクリスティンが妃候補から外れた事をとても気にやんでいた
「何も気にしなくていいわよ。もともと妃なんかになりたくなかったもの…父の命令で仕方なく受験しただけよ。」

「ところであの絵、可愛らしい男の子が描かれていたみたいだけどあれはいったい誰なのかしら?」

クリスティンは何故あんなに王宮の人間が驚いているのか不思議だった。

「あれは我王よ。」
エリザベートは頬を紅く染めた

「あなたたちお知り合いだったの?」

「ええ…幼い頃、父に連れられて王宮に来た時に知り合ったの…でも我王はもう忘れているかもしれないわね。ずいぶん昔の事だもの」
エリザベートは遠い昔を懐かしむように目を細めた。

「お父様と何の用事で王宮に?あなたのお父様って確かサイバーアトミック社の研究者だったわよね?」
クリスティンはエリザベートの肩をきつく掴んだ。

「い、痛いわ!クリスティン。そうよ父は科学者なの…なんでも国の仕事を請け負っていると話してたわ。国家プロジェクトに参加出来て光栄だって嬉しそうにしてたもの」
「そう…そうだったのね」

クリスティンは深くうなずいた。

「そんなに昔から我王を慕っていたなんて…きっと我王もあなたを覚えているわよ。きっとそうよ」

エリザベートは目を潤ませクリスティンを見つめた。

「私、我王のそばにいたいの。あれからずっとそう願ってた」

「エリザベート、私は あなたの味方よ。あなたが正妃になれるよう協力させてちょうだい。だからどんな事でも私に報告して欲しいの。いいわね?」

クリスティンはエリザベートを優しく抱き締めた。


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