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試験不合格!
エリザベートは会場にざわめきと興奮を残して席に戻った。

「クリスティンありがとう。あなたのおかげよ」

クリスティンはひっそりと微笑んで
「まだ喜ぶのは早いわよ。」と優しくエリザベートの背中をさすってくれた

「クリスティン・ハマー前へ!」
試験官の声でクリスティンは立ち上がりラベンダー色のドレスをひるがえして舞台に上がった。

金色に輝くハープの弦を白く細い指が弾き、えもいわれぬ美しい音色を奏でた。

観衆はうっとりと耳を傾けクリスティンのその妖精のような姿にしばし見とれた。

「クリスティン本当に素敵だわ。」

エリザベートは敵ながらその魅力を認めざるをえなかった
「これで全ての出場者の披露が終わりました。これから審議に入ります。しばらくお待ち下さい」

審査員達が御簾の内に入って行った。
「行かなくていいのか?お前の妃だろう」
カインは横で成り行きを見守っている我王に声をかけた

「サラに任せておけば大丈夫だ。」
カインはサラが我王にとって特別な存在なんだと改めて感じた
審議終了を知らせるドラがドーン!と鳴った
審査員が御簾の内からぞろぞろ出てきた。

お妃候補生は固唾を飲んで見守っている

「それでは発表します。正妃候補は4名です呼ばれた者は前に出なさい。」

「竜崎カノン!」
カノンは特に驚きもせず舞台に上がった。

「アリサ・クラスタイン!」アリサは嬉しそうに眼をキラキラさせて舞台に上がった。


「セシリア・ラングレー!」
セシリアは得意満面といった表情だ。

「エリザベート・ヘストン!」
エリザベートは思わず泣き出してしまうほど喜んでしまった。

それからアッと気付いた。
クリスティンが呼ばれていない!?


「この4名が妃となります。正妃になるのは1人、あとの3人は貴妃となります。皆まだ候補の段階なので以後フィアンセと呼ぶことを許します。」

「今回本当ならあと一名合格者がいました。しかし規則違反で失格となります。クリスティン・ハマー前へ!
エリザベート・ヘストンの披露を妨害したことにより不合格…ですがその心意気に免じて女官長の位を授けます」

地位でいえば妃と同等です。しっかり励みなさい」
クリスティンはひざまづいた。


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