女の武器
「アリサ・クラスタイン前へ!」
アリサは大ぶりの儀式用の剣を両手で捧げ持ち、観衆に向かってお辞儀した
むき出しの白い足首にまとわりつく幾重にも巻かれた細いアンクレットがシャラシャラと音をたて、男達の視線を釘付けにしている
くびれたウエストが艶かしく動き、薄いベールを通して小ぶりの形の良いヒップを強調させている
女達からも感嘆のため息がもれているのが分かった
「あれはすでに男を知っている身体だな…」カインがつぶやいた。
「どうやらそのようだ…」
我王はアリサが貴族の娘だということに疑問を抱いた。
アリサは踊りながらアレックスの事を思い出していた
あれから程なくしてハンナと結婚してしまった薄情な男!と怒ってはみたもののたっぷりと愛撫された身体はアレックスを求めていた
感情に溺れてはダメ!今度はこの身体を武器にのしあがってやる。そしてあの男を私の前にひざまずかせてやるんだ!
アリサは剣をふりかぶり舞台袖で見ていた仮面を着けた男に向かってふりおろした。
「キャアー!!」
近くにいた観客達から悲鳴があがったがその男は微動だにしなかった。仮面がパラリと2つに裂け、美しいエメラルドグリーンの瞳が 現れた。
仮面の男はアリサの手を引き寄せその身体を抱き上げた
男はアリサの耳もとで
「気に入った!お前を俺の妻にする。」
と囁いた。アリサは
「勝った!」と心の中で叫び舞台を降りた。
「呆れたな。しかし安心したぞてっきりお前は女に興味が無いんじゃないかと思いこんでた。」
カインは我王の肩をポンポン叩いた。
「とびきりのいい女だな。沢山俺の子を産んでもらう。」
我王はそういいながら御簾の玉座に目を走らせた。
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